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すし〜のあぷらじっ!放送スレ Vol.10

764ガチャムック:2004/03/22(月) 00:19 ID:rQODVX1Q
まずは長文失礼します。
自宅でネットができない状況になってしまったので急遽ネカフェで。
生まれてはじめて入りましたが以外に居心地がよくてびっくり。

ラジオは楽しませていただいております、なにせすばらしいアレンジ曲がたくさん聴けるのは何よりうれしいことですから。

んで自分も支援をひとつばかり投下。

クロスオーバー作品の上に未完なんでちょいと気が引けますがよければ。
ちなみにFateとのクロスオーバーな上に思い切りネタばれなので知らない方、ネタばれがいやな方はご遠慮<ペコリ
それでもよいという方はご一読を(苦笑

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東方に向かえば紅い館が。

第0話、プロロ−グ

1『つまるところ私はとんでもないところへ来たわけね。』



  まさに拮抗状態ではあったのだ、黒化した桜の無尽蔵の魔力と、私の無制限の魔力。

  その二つのぶつかり合いは確かにまったく同一の状態であった。

  それでも腕の筋肉が悲鳴を上げているとか、桜の顔が苦しげになっているとか

  早くアイツがこないのかとか、それはもういろんなことが頭に浮かんでは消えていた。

  当たれば一撃で私なんかの存在を抹消できる黒い影、その攻撃を避け、相殺し、こちらの攻撃でその影そのものを討ち果たしてく。

  でも、遠坂凛の拮抗は此処まで、これ以上士郎を待つことなんて出来なかった。

  だから私は―――――――

  「Welt,Ende」

  唯一の対抗手段であるそれを投げ捨てて、桜を楽にさせるために走った。

  走ったはずだったのだ……。

  「つぅ……」

  軽い虚脱感、むしろ眩暈。

  私が一番最初に感じたのはそんなものであった。

  次に、目を覚まして世界の異常に気がついた。

  「何よコレ…」

  そう、私の記憶が確かであるならば大空洞の中で桜と戦っていたはずだ。

  しかも私は精一杯の覚悟で桜に終わりを渡そうと……。

  「それがどうして森の中で倒れているわけ?」

  月明かりがまぶしいほどの夜の闇。

  自身の置かれた状況が本当にわからない。

  もしかしたら私は桜に、もしくはそれ以外の何かに不意に殺されてしまって死後の世界にいるのだろうか。

  そんなことも考えたが自身の存在があまりに生前と変化がないことから私はまだ生きているのだと実感している。何より。

  「コレが手元にあることが証拠、か」

  私の手には宝石剣ゼルレッチ。

  無色の輝きを持つ刀身は、先ほどまで桜の繰り出していた影を打ち倒した時に使った魔力の残りをはっきりと示していた。

  「つまりは何かの影響で私はここに飛ばされたといったところかしらね」

  どうして飛ばされたのかなんていうのはわからないが少なくとも今この場で私は生きているし、体の調子だってすこぶる快調だ。

  快調? それってなにかおかしくはないだろうか?

  「って、ちょっとまった。何で魔力が回復してるのよ?」

  私の体は先日の戦闘の影響で魔力が空だったはずだ。

  それが今では満タン近くまで回復している。

  それもこの森の影響の所為だろうか、ここはマナが満ち満ちている。

  ならばその影響でということも十二分に考えられる。

  「ふぅ、ここで考えてても仕方ないか。とにかく誰か人を探して話を聞かないと……」

  その時だった。

  月明かりの綺麗な夜空、ふと見上げた月が黒く染まっていた。


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