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auauランニングデュエル時速220km
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1.始まり
「この子は、まだ何も知らない純粋な子ですよ。5000万円でお売りしたいのですが」
目の前でママが言った。机を挟んで、向こうの知らない大人と話をしている。
「ほぉ、結構可愛いし、需要もありそうだ。じゃあこの値段で取引しましょう。さぁ、契約を」
そういって、大人はペンと一枚の紙を机の上に置いた。ママはその紙に何かを書いている。
私は、ただママに一緒にお出かけしよう、と言われて一緒に来ただけで、私はここに来た意味があるのか全然わからない。
今、目の前で何が行われているのかも。
「はい、契約完了です。では、この子を貰いますね」
大人がそう言うとママは立ち上がり、最後に私に
「レン、ここが新しい貴方のお家よ」
と言って帰っていった。
「君は今日から15番だ。さぁ、こっちへ」
大人が、私の手をぐっと掴む。
「ねぇ、ここはどこ? 私はどうしてここにいるの?」
恐怖から、目から涙が溢れる。大人はにっこりと笑って、
「ここはさっきレンのお母さんが言ったようにレンの新しいお家さ」
と言う。聞けば、私ぐらいの年齢の人もいるらしい。
「パパとママにはもう会えないの?」
「そう。君は今日から15番。15番って呼ばれたら、君が答えるんだよ、いいね?」
何故私が15番なのかは、何度聞いても教えてくれなかった。
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