レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
auauの全部全部128回目
-
「――ッ!!」
改めて、『力を向ける方向』を大きく切り替え、空気中に漂う大量の水分子を一気に『捕らえる』。砂鉄の剣を
生み出す計算式をベースに、数値や記号を入れ替え、静電気を使って空気中を漂う水の分子を制御する公式を
新たに組み上げる。光の豪雨の降り注いだ一帯――直径一〇キロほどに広がっていたそれらを、一気に中心点で
ある御坂美琴の元へと凝縮させる。それ自体は、燃料ではない。空気中を漂う水分子の集合体は、あくまでも
電気と海水を繋げる触媒。美琴は大きなクッションを挟んだ上で、莫大な水分子を経由して、周囲に広がる海水
へと、今度こそ本命の命令を飛ばす。まるで、一つの現象から連鎖反応を生み出すように。必要な物は全て
揃った。美琴は大空を睨みつける。そして眉間に力を集中し、最後の指示を出す。
バォ!!という轟音が炸裂した。美琴の背中から、バーナーのように青白い光の翼が飛び出した。
厳密には違う。美琴の背中に寄り添うように浮かぶのは、水でできた刃物のような翼だ。そして翼の側面全体が、
レーザーの刃のように青白い噴射を放っているのだ。水の翼は美琴の浮力を支える手助けをすると同時に、
バーナーの熱の伝導を肩代わりする。本来なら数秒で蒸発してしまいそうなものだが、海水なら辺り一面に
広がっている。その都度補給をしていけば問題はない。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板