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    で、どうすんの?
    
      
        
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強風で電車が途中で停車。 
15分経ってやっと動きだした。 
閉じていた目を開き、みんなイライラしてるだろうなと思ってると。 
左隣に座ってる、制服姿の女子高生がもじもじしてるのに気づいた。 
眼鏡をかけた、髪の長いおとなしそうな子だった。 
細い、柔らかそうな白い脚は、膝小僧がぴったりくっつき内股になっている。 
うつむいている表情には焦りの色が浮かび、眉間には深いしわが。 
膝の上のカバンで隠された手は、スカートの股間付近を押さえていた。 
どう考えても、彼女はおしっこを我慢している。 
乗っている電車にはトイレはない。 
次の駅までは5分だが、彼女の様子から限界が近いのは明らかだった。 
苦しそうな身悶えが、どんどん激しさを増していく。 
そして駅まであと1分くらいの所。 
彼女のか細い声は、確かに耳に届いた。 
「もれちゃう…」 
その声に横を見ると、彼女は本当につらそうな、今にも泣きだしそうな顔をしていた。 
しかし彼女は体をくねらせながら、膀胱の堤防を決壊させずに1分間を耐え抜いた。 
ドアが開いた瞬間、弾かれたように立ち上がり電車を飛び出す彼女。 
前屈みで小さなお尻を振り、内股の危うげな足取りで階段を上がっていく。 
そして階段を上がりきると、彼女は最後の力を振り絞るように女子トイレに向かってダッシュした。 
どうにか彼女は目的の場所、駅の女子トイレに駆け込むことができた。 
果たして間に合ったのかどうか、ハラハラしながら帰還を待つ自分。 
3分くらいで、彼女はトイレの外に姿を現した。 
さっきまでとは全然違う、柔らかい穏やかな表情を確認し、自分はホッと胸をなで下ろしたのだった。
          
          
         
           
      
     
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
      
    
    
    
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