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中学の時の修学旅行で、自称霊感少女なクラスメイトと旅館で同室になった。
旅館がちょっと古いたたずまいだったのが霊感少女に火をつけたらしく、彼女はあちこちで
「そこに霊が……」
「やだ、こっちには何かいるから行きたくない」
等と発言しては私達に苦笑と失笑をもたらしていた。
やがて就寝時間になったが大人しく寝るわけもなく、
照明だけ消してみんなでお菓子を食べながら喋っていた。
すると霊感少女が「何かいる……」と言い出し、私は内心「またか」と思ったのだが、
霊感少女の方を見ると、彼女の真横に透けた若い女性が立っていた。
うわっこの子本物だったのか!?と思ったが、
霊感少女は女性と全然違う方向を指して「そこに小さい男の子がいる!」と言う。
この時、いつもは「またぁ?」とか言う友人達が無言なのに気付いて、
友人達を見たら全員が息を呑んで女性の方向を見ていた。
勢いに乗って呪文のようなものを唱え出す霊感少女。
その横で
「しーっ」
と口に人差し指を当ててニヤニヤする透けた女性。美人。
勢い余って何故か十字を切る霊感少女。
そのうち徐霊が終わったようで「もう大丈夫!」と晴れやかな笑顔を見せる霊感少女の横で、
女性は「いやいや無い無い」みたいな顔と仕草をした後、
私達に手を振ってニッコリ笑い、スッと消えた。
私達は普段は幽霊が見えたりしないのだが、この時だけは霊感少女以外の
同室五人全員が女性を見ていた事を後で確認した。
当時の霊感少女や友人達とは今も付き合いがあるが、霊感少女時代の事は彼女にとって黒歴史らしく、
その時代の事は彼女がいる時は禁句になっているので、いまだに話していない。
あの旅館自体には「若い女性もしくは小さい男の子が亡くなった」等の事実は無いようで、
友人達との間では「ただ霊感少女をおちょくりに出てきた人」という事になっている。
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