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好きなように語れ

37名無しさん:2013/01/08(火) 23:24:43 ID:wQ9nkRVQ
行きつけのこの店で、俺はまたいつものようにグラスを傾け始めた。
マスターの声。JAZZの心地よい響き。店内の雰囲気を作り出している
フロアランプ。女たちがつけている香水の匂い。いつもと同じ。
でも今日は少し違った。バーテーブルの一番隅に、見慣れない女がいる。
30代半ばってとこか。女子高生にはない色気と、柔らかさがある。
「あの女性が気になりますか?」「あぁ。マスター、知ってんのか?」
「いえ。綺麗な方ですね。」「そーだな・・・。」女は一人だ。
誰かを待っている気配もない。今夜はずっとここに居るのだろうか。
話しかけてみようか。「こんばんは」「・・・こんばんは。」
「誰かを待ってるんですか?」わかりきっていることを聞いてみた。
「いえ・・・。今夜は一人で飲もうと思って。」「隣いいですか?」「どうぞ。」
「―――お綺麗ですね。」「ふふっ。お上手ね。」「本心ですよ。」
「あなたはいつもここに居るんですか?」「えぇ、まぁ。毎日一人です。」
「で、私を口説きに来たと。」「・・・っ。ばれましたか」「ふふっ。面白い方。
―――毎日一人は寂しいですよね。」「そうでもないですよ。」「どうして?」
「一人になると、周りの景色がよく見えるってもんです。」「・・・そう。
でも飲み過ぎはだめですよ。」「わかってます。今日はもう一杯飲んで
終わりにします。」「―――ならいいけど。」
――――――――――――――――――――――
「あなたと話せて楽しかったわ。」「僕もです。それじゃ、おやすみなさい。」
「ふふっ。・・・おやすみなさい。」   俺は女を途中まで送った。
・・・なんだろう。ふと、母親のような温かさがあった。
――――――――――――――――――――――
後日、俺は女の正体を知った。あのとき感じた温かさは・・・
女には旦那がいた。そして、子供がいた。
あの時の「おやすみなさい」は、母親の温かさだったのだ。
やっぱり女って不思議な生き物だ。
事実を知っても尚、俺はまた会えるのを楽しみにしている。
カラン・・・バーのドアが開いた。「すみません、隣いいですか?」
「ええ、どうぞ。」 今日の酒はなんだか、苦いような気がした。

・・・なんだこれw完全中二病作wwwとか言ってる私は中二です。


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