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雑談

304プリズン:2007/10/03(水) 03:04:35 ID:bK4Z9bPc0
男「あのさ、ニュース見てて思ったんだけど、世界中に埋まってる地雷をなくしちゃうことってできる?」
神「できますよ」
男「じゃあ」
神「でも、これから埋められる地雷についてはどうしようもありません」
男「・・・・・・そうだよね。根本的な解決にならないか」

男「ただいまー」
神「おかえりなさい。晩御飯できてますよ。それともお風呂にしますか?」
男「お風呂にしようかなぁ」
神「では、お風呂から上がる頃にご飯が食べられるように準備しますね」

男「病気ってなくならない?」
神「……難しいです。ウィルスなどを全て消すことはできますが、風邪などもなくすとなると」
男「そっかー」

男「いってきます」
神「あっお弁当忘れてますよー」
男「あ、いけね。ありがと」
神「はい。これで全部ですね。では、いってらっしゃい」
男「いってきまーす」

――男に願いを言ってほしくない自分がいました。私は願いを叶える存在だというのに。
ここでの生活はあまりに心地よく、安らぎを得られました。
純真で少年のような、男との生活。
私は神龍としての役目を忘れ、男の願いすら否定し、この生活を維持しようとしました。

しかし、この生活は、ある日突然終わりを迎えます。



神「……ケンサ入院ですか?」
男「んーなんか、健康診断でね。ひっかかっちゃって。1週間ぐらいになるらしいんだ」
神「そうですか。では、お泊りの準備をしないと!」
男「あ、着替えとかだけでいいよー」

――最近の時勢に疎い私ですが、大したことではないということは理解できました。
しかし

神「えっと……どういうことでしょう」
男「つまり、親とおんなじ病気みたいなんだ。遺伝するっていうのは聞いてたけど」
神「その、どうなるんですか?」
男「もって6ヶ月っていわれちゃった」
神「……っ!」



男「やっほー」
神「寝てなくていいんですか?」
男「今日は調子がいいんだ」

――私は毎日、男の病室を訪れます。面会時間、というものがあるらしく夜になったら帰らなければなりません。
でも、私に帰る場所なんてありませんし、こっそり、男の病室の窓の下で夜を過ごします。
男と離れる、それだけは考えられませんでした。


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