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in ゆみんち放送3

166名無しHDDさん:2007/08/22(水) 05:44:08
むかし、海の底の竜宮城のおきさき様がサルの肝を食べたいと言い出しました。
そこで、竜宮城の王様は亀さんにサルの肝をとってくるように言いました。

亀さんはある海岸に行きました。
すると、海岸の木の上におサルさんがいました。

「サルさん、サルさん。竜宮城に行きませんか。たくさんごちそうしてあげますよ」

「おや、ごちそうしてくれるのかい。それなら行こう」

サルさんは そう言って亀さんの背中に乗りました。
亀さんは、サルさんを背中に乗せると、どんどん海の底に向かっていきました。

やがて竜宮城に着きました。
亀さんはサルさんを門の前に待たせて、王様にサルさんが来たことをお知らせに行きました。
門を番していたクラゲさんが言いました。

「サルさん、いったいどうして竜宮城にきたんだい?」

「亀さんが、竜宮城にくればごちそうしてくれると言ったからさ」

サルさんが そういうと、クラゲさんは大笑いしました。

「はっはっは。それは うそだよ。サルさんはだまされたんだ。
 本当は、サルさんの肝をおきさき様が食べたいからさ」

そこへ亀さんがでてきました。

「さあ、サルさん、中へどうぞ。王様がごちそうしてくださるそうですよ」

すると サルさんは言いました。

「いやあ、困ったな。いま、クラゲさんに聞いたんだけど、
ぼくの肝をおきさきさまが食べたいんだって?早く言ってくれればいいのに。
実は、今日は肝を木の枝に干してきたんだよ」

「えっ。肝を置いてきたって? しかたない、サルさん。また背中に乗ってください。
 肝をとりに帰りましょう」

亀さんは、そう言ってサルさんを背中に乗せると海の上をめざしました。
海岸につくと、サルは一目散に木の上に逃げました。

「やーい、亀さん、だまされた。肝を干すはずないだろう。
 肝を食べられたらたまらないから、だましたのさ」

亀さんは、しかたなく竜宮へ帰っていきました。
亀さんは、竜宮城へ帰る、サルさんにだまされたことを王様にお話しました。
王様はたいへん怒って言いました。

「おしゃべりなクラゲめ。罰に骨を抜き取ってしまえ」

こうしてクラゲさんは骨を抜かれて、ふにゃふにゃの体になったのです。




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