離脱を支持する人の気持ちがわかってしまうのだ。(中略)「古いワインのような格調高きハーモニー」という意味での
「ヨーロッパ」の概念はわかる。が、EUは明らかに失敗しているし、究極の低成長とむごたらしい
若年層の失業率を推し進める腐臭漂う組織だ。ここだけではない。多くの加盟国で嫌われている組織なのだ。
それに、自分なりのやり方でグローバル資本主義に反旗を翻すためにも、私は離脱票を投じたくなる。
が、二つの事柄がそれを止める。難民の群れに「もう限界」のスローガンを貼った悪趣味なUKIPのポスターと、
労働党議員ジョー・コックスの死だ。(中略)だが、ロンドンの外に出て労働者たちに会うと、彼らは全くレイシストではない。
彼らはチャーミングな人びとだ。ただ、彼らはとても不安で途方に暮れているのだ。
それなのに彼らがリベラルなエリートたちから「邪悪な人間たち」と否定されていることに私は深い悲しみを感じてしまう。
出典:Guardian:"What does this vote mean if one feels utterly powerless in every other way?" by Suzanne Moore