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Ⅰ.「うつ病は甘え」発言は治療を妨害する行為です
「うつ病は甘えだよ」という方のお話を聞くと、このような方にもそれなりの事情があってこの言葉を発していることが分かります。
例えば、同僚がうつ病で休職になってしまった。同僚は療養のため仕事を休んで、毎日散歩をしたりして過ごしている。
一方でその同僚は、うつ病で休職になった人の分まで仕事をしなくてはいけなくなり、多忙な毎日になってしまう。そんな中、ゆったり散歩しているうつ病の方をみかけると、つい「自分にこんなに苦労させてのんびりしている」「甘えじゃないか!」と思ってしまうのです。
もちろん、このように思ってしまう気持ちも理解できないわけではありません。
しかしここまで説明してきたような事実を知れば、甘えではないことは分かって頂けたと思います。
うつ病でつらい思いをしている方に絶対に「うつ病って甘えだよね」「怠けているだけじゃないの?」などと言ってはいけません。
医者として言わせて頂きますが、これは立派な治療妨害行為だからです。
こころに傷が出来てしまって、それを治している時、一番やってはいけないのは、「こころを更に傷付けるような事」です。これをすればせっかく治療しているのにうつ病は悪化します。
例えば身体の病気で療養中の方がいて、その人の身体を更に傷付ければ当然治りは遅くなります。当たり前ですよね。足を骨折している人の足をバットで思いっきり叩けば、治りが悪くなるという事は誰でも理解できることでしょう。
うつ病の方に「甘え」「怠け」という言葉を発するという事はこれと同じことをしているのだと認識して下さい。
これは決して大げさに言っているわけではありません。「甘え」「怠け」と言われて喜ぶ人がいるでしょうか。普通の精神状態の人でもイヤな思いをする言葉です。ましてやそれが精神的に落ち込んでいるうつ状態の時に言われるのです。心に大きなダメージを受けることは明らかでしょう。
実際このような誤解を受け、心無い発言をされたがために、せっかく順調に行っていた治療が上手くいかなくなってしまうという事をしばしば経験します。精神科医として非常に残念な事ですが、これは珍しい事ではないのです。
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