したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

メモ

93名無しさん:2006/12/01(金) 02:31:28
>>1
「わっ…!」
思わず引っ込めようとしたその手を、妹は素早く掴み、逆に自分の胸へと押し付けた。
うるんだ瞳。何かを期待しているような唇。妹の表情そのものに魅入られそうになった数秒後、俺は我にかえり、
力任せに手を引き抜こうとした。
だが、それを一瞬早く察した妹はもう片方の手でさらに俺の腕を掴み、頑として抵抗しようとする。
体重で勝る俺の方に、乱暴に妹の体は引き寄せられ、その勢いで俺達は勢いよくベッドに倒れこんだ。
「きゃっ…」
妹の軽い悲鳴は、子供時代と全く同じように聞こえた。だが、目の前の妹の瞳には、既に俺しか映っていなかった。
錯綜していた二人の吐息が、徐々にそろっていく。既に俺は、完全に妹の視線に呑まれていた。
「お母さん…」
「…え?」
「お母さん、今日…遅いよね?」
俺がその言葉の意味を理解する前に、妹はさらに身を乗り出し、半ば無防備な俺の唇を乱暴に奪った。
乾燥気味の、何の色気も無い俺の唇を確かめながら、妹はゆっくりと瞳を閉じていった。
こぼれてくる涙を、見せたくなかったからだろうか…

まで読んだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板