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別れる者と異世界の小さな旅

33レオン:2006/09/21(木) 17:10:26 ID:X3oxlF8g
第四話 「友」

レオンとリオン以外の人が離れると話し始めた。
「・・・お前は誰なんだ?」
そうレオンが仮面の少年―リオンに聞くが、
「教えれないな今は時期分かる事かもな。」
そうリオンは返した。
「それよりそろそろ始めないか?あっちは戦闘始まってるかもしれねえし。」
そうリオンは言うと幅広の剣を取り出した。
「・・・・・。」
レオンも無言で剣を引き抜いた。
「・・・行くぞ!」
リオンは言うとレオンに向って走出しレオンは剣を立て防御の構えに入った。
「はっ!」
走った時の加速を加え威力が増した剣をレオンに叩きつけた。
「くっ・・・。」
剣を立てて防いだが普段の剣と威力がけた違いで剣が弾き飛ばされそうだった。
「おいおいまだ始まったばかりだぜ?初めからそんなんじゃあ楽しくないぜ?レオン。」
そうリオンが言うとレオンは足払いで下がらせ、
「たあ!」
剣を斜めに振りリオンの顔を隠している仮面の紐を切り裂いた。
仮面が落ちる。
「え?」
レオンは目を大きく見開き剣が手から滑り落ちそうになった。
「はぁ・・・やっぱこうなったか。」
リオンはため息まじりで言った。
「リ、リオン?」
今だ信じれなさそうにレオンは言った。
「そうだぜ?リオンだ。レオン。」
そうリオンはレオンに言った。
「リオン・・・お前!なんで俺たちの敵側にいるんだ!」
そうレオンは我に帰るとリオンに言った。
「・・・しかたないだろ?俺がこの世界に来た時助けてくれたのはお前達の敵側の奴なんだからな。」
そうリオンはまっすぐレオンを見て言った。
「じゃあ一時お別れだまた今度お前等を倒しに来る。」
そう言うとリオンは青い光に包まれ消えた。
「リオン・・・」
そうレオンは呟くと剣を収め奥に居る仲間たちの所に行くため歩き出した。
(この事は次にリオンに会う時まで秘密にしとこう。)
そうレオンは思うと奥に向って走っていった。

34レオン:2006/09/21(木) 17:11:24 ID:X3oxlF8g
「・・・・・」
数日前の作戦失敗でリオンは少し落ち込んでいた。
「はぁー作戦・・・失敗しちまったな・・・。」
リオンはベットに倒れるとモヤモヤを吐き出すように言った。
「・・・レオン以外とあのまま戦ってたらどうなってたんだろうな・・・。」
そう呟いた。
「・・・レオンと一回会ってみようかな・・・。」
そうリオンが言うと戦いはしないが自分の武装を着けると部屋出て、
「フレイムも呼んでみるかな?」
そう言うとフレイムの部屋に歩いていった。

「ここか・・・。」
扉の前に行くとリオンは扉を叩くといきよいよく扉が開きリオンの顔に命中した。
「だーれ?」
そうフレイムが言いキョロキョロ辺りを見渡すと目を白黒さ倒れたリオンが目に映った。
「あれ?リオンじゃない?どうしたの?」
そうフレイムが聞くと、
「つー鼻が折れるかと思ったぞ・・・。」
「ごめーんリウかと思って。」
「まあいいか。」
赤くなった鼻をさすりながらリオンが言う。
「それで用件は?」
「ああ・・・実はレオンに会いに行こうと思って出ようとしたんだがお前も行くか?」
そうリオンがフレイムに言うと、
「いいよ?行こう!」
そう言うとフレイムは部屋に入り武装を着けるとリオンの所に戻り、
「それじゃあ行こうか。」
そう言いリオンと出口に向って歩き出した。

35レオン:2006/09/21(木) 17:11:54 ID:X3oxlF8g
深い森の中、一組の男女が歩いていく。
というより、男の後を女が追う、という形だが。

「ねーねーリオンー。何しに行くの? 戦っちゃダメ?」

女―フレイム―が尋ねると、リオン、と呼ばれた少年は呆れたようにそちらを見やる。
そのあと少し大げさに溜息をつき、口を開いた。

「いや、それは「会いに行く」じゃなくて「戦いに行く」だろ。
・・・なんとなく、会って話でもしようかと思って」

フレイムは、その溜息に少しむっとした顔をしたが、すぐに元の表情に戻す。

「武器持ってるから戦うのかと思ってた。
っつーか何話す気? 一応あっちとは敵でしょ」

「・・・後で考える」

その言葉に、フレイムは「曖昧ー」と笑った。

「・・・ま、それも面白そう。あたしも誰かと話そっかな?」

フレイムは冗談めいた笑みを浮かべた。
そこで会話は一時途絶え、二人は無言で森を歩いていった。

36レオン:2006/09/21(木) 17:12:28 ID:X3oxlF8g
「すーすー。」
木に寄りかかり今までの戦いの疲れを癒しながらのん気に昼寝をしている人影があった。
「ふぁー・・・良く寝た・・・。」
まだ眠たそうに少年―レオンは寝転びながら間延びをした。
「さてと・・・・んっ?!」
不意に自分が寄りかかった木の後ろから巨大な鎌が首筋辺りまできた。
「・・・おいフレイム鎌下ろせ戦いに来たんじゃないっ森で言ったろ?」
「ごめーんつい。」
そう呆れた声と少しだけ申し訳なさそうな声が聞こえ鎌が離れた。
「リオン!」そう叫ぶとレオンは剣を引き抜いた。
「・・・レオン長剣を鞘に戻せ。俺とフレイムは戦いに来たわけじゃない少なくとも俺はな。」
そう言うと少年と少女―リオンとフレイムが姿を現した。
「なに?」構えを解かずに剣を三分の一ほど出して言う。
「さっそくだがレオンお前俺ら側に入れ。」
そうリオンの口から出てきた。
「はぁ?」思わず間の抜けた声をだしたレオンにリオンが言う。
「お前は剣の腕がいいだから俺らと一緒に来・・・「断る!」
リオンがいい終える前にレオンはそう言った。
「・・・そうかなら仕方ないな・・・。」
そうリオンが呟くと、
「何々?戦闘?戦闘やんの?じゃあ、あたしがやる!」
そうフレイムが言うと、
「ちげーよ、帰るんだよ。」「えー。」
そう言った。
「レオン来る気がないなら俺はお前を倒す。」
そう言うと森の方へ歩いて行きフレイムは不満そうに歩いていった。
「・・・なんだったんだよリオンは・・・。」
一人残されたレオンはそう呟いた。

37レオン:2006/09/21(木) 17:14:43 ID:X3oxlF8g

ざっざっざっざっ。

フレイムは、草を薙ぎ倒しながら歩いていく。
彼女はとても不服げな目で前にいるリオンを睨んだ。

「・・・戦うんなら、さっきあたしにやらせてくれればよかったのに」

その殺気のこもった視線を受けて、リオンは気付かれないよう小さく溜息を零した。

「とりあえず落ち着け。
・・・あいつとは、俺がやる」

「とかなんとか言っちゃって、前も倒さなかったじゃない、結局」

彼女はそう言って鎌を撫でる。
以前とは違い綺麗に磨かれたそれは、血を欲するかのように怪しく光った。

「・・・ね、今は待っててあげる。あたしじゃ敵わないかもだしね。
でも、さ・・・。待ちきれなかったら・・・、覚悟しといてね?」

悪戯っぽい笑みを浮かべ、指で首を斬る真似をする。
リオンは、その姿に苦笑した。

(お前は、何があっても殺さないだろ・・・)

彼は、フレイムが仲間を殺すような真似はしないことを知っている。
フレイムは「殺したい」のではなく、ただ純粋に「戦いたい」だけなのだから。
彼女にとっての勝利は、相手が行動できないようにして、それで終わり。
つまりは武器を取り上げたり、拘束をすれば終わるのだ。
魔物相手となると、話は多少変わってくるが。

「リーオーンー! 何してんの、さっさと帰ろ!」

何時の間にやら数m先にいるフレイムが、こちらを向いて待っている。
彼は少し早足で、前へと進んでいった。

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