したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

別れる者と異世界の小さな旅

11レオン:2006/09/21(木) 16:55:42 ID:X3oxlF8g
「・・・・・・本当に?」

フレイムは、いまだ半パニック状態の心を落ち着け、問う。
彼――オークが言うにはこうだ。
彼女は別世界の人間で、偶然の重なり合いでこの世界――育成の世界――に来た。
自分は、とある人物に仕えていて、その人物の魔力で私が別世界の人間だと知った。
別世界から来た人間は、特殊な能力をもっている。(ちなみに私は魔法らしい)
だから、自分に協力すればその人物の魔力で元の世界へ返してやる。という事だった。
フレイムからしてみればかなり胡散臭い話だが、なにしろオークなんていう在りえないモノを見たのだ。
100%嘘、と言い切れるものでもない。
それに、このまま何もしないで居るよりかは、情報が得られるかも知れない。
数分間悩んだ後、彼女はオークに付いて行く事にした。

「では交渉成立だ。付いて来い」

そういってオークは歩きだす。

「あ・・・。待ってよ、あんた速いって!」

フレイムも慌てて付いて行く。
彼女は、この不可解な出来事を楽しんでいた。
元々好奇心が強い上、喧嘩好きで新しい物好きの彼女が、これを疎ましいと思うはずが無い。
彼女の口元には、自然と笑みが宿った。

二人が去った森には、静寂と暗黒だけが残された。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板