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一緒に小説作りましょ!! V85

165ふみぃ ◆E9.L69xX7g:2015/02/23(月) 20:15:28 ID:sfWHNCxY
ゴメン大分抜けてた。

◆□◆□◆□◆

「なあ、藤江。東藤にあんなこと言っていいのか?」

三谷が取り残された東藤の方をちらちらと伺いながら問えば、
先頭を歩いていた藤江は軽く三人を振り返り、
また視線を前に戻して、言った。

「いいもなにも。
 頭の出来はどんぐりの背比べなのに“八組だから”って
 見下してきたのがムカついただけ」

おれたちを見下したいなら、まずおれにテストで勝たなきゃね。
そういって僅かに微笑んだ。

「ちなみに、前回の中間テストでの成績は?」

井口が言ったあと、藤江がピタリと足を止めた。
不思議に思い、三人も足を止める。

「…英語は?」

もう一度井口が聞くと、今度は顔だけ三人の方を見た。

「英語コミュニケーション29点、読み取りのやつは35点、
 数学20点、世界史43点、生物87点、国語91点ですけどなにか問題が」

後の二教科だけを聞けば結構優秀なのだが、
前の四教科は壊滅的である。
開き直っているであろう本人の姿をみて、井口はため息をついた。

「きみこそ勉強しなきゃだよね。そこの二人共々、面倒みてあげるよ」

勉強、という単語に過剰に反応したが、
井口の最後の言葉に救われたような顔をしていた。
その反応に再びため息を着くと、
井口は両隣の二人の肩に ぽん、と手を置いた。

「じゃあ早速、明日からやろうか。」

眼鏡が光り謎の威圧感で 逃げるなんて許さない とでも言っているかのようである。
僅かに口角が上がっているのも、怖く思える要素のうちの一つだろう。
井口が三人の背中を押して、再び歩きはじめた。


「じゃあね」

「ばいばーい!」「また明日」「じゃあな!」

それぞれが言葉を交わして、別々の道へと歩いていく。
藤江は駅へ、北園は交差点をまっすぐ、井口は本屋へ向かって、三谷は右へ曲がった。

綺麗にグラデーションになっている空をそれぞれ見上げながら、
それぞれの帰路を歩いていく。
僅かに残った日の光りが、別々の道を歩く四人を照らしていた。



(…さて。英語がまるでダメな三人をどうするかな。)

◆□◆□◆□◆□◆

今回初登場な三人の名前 → 三谷 龍之介 みや   りゅうのすけ
              北園 遥   きたぞの はるか
              井口 郁   いぐち  かおる

1話書いたのだいぶ前だから東藤の漢字忘れちゃった☆
ごめんよ藤堂。きみの事は忘れないよ多分。


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