[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
一緒に小説作りましょ!! V85
163
:
ふみぃ
◆E9.L69xX7g
:2015/02/23(月) 20:07:24 ID:sfWHNCxY
四階から外側の階段を下って一階へと降り、そのまま正門へ向かう。
幸いな事に四人とも同じ帰り道だったので、
藤江が駅に着くまでは一緒である。
正門へと向かう途中、聞き慣れた声に呼び止められ
三人はびくつきながら振り返るが、
藤江は聞こえていないかのように歩き続けていた。
「藤江!無視すんじゃねえよ!俺が呼んだんだからこっち向きやがれ!!」
その言葉にすら反応を見せないため、
三人が縋るように藤江を呼んで漸く振り返った。
心底面倒臭そうな顔をしている。
藤江が足を止めて振り返った事に気分をよくしたらしい東藤が、
大股で藤江に近寄る。
「藤江てめぇ、昨日はナメたマネしてくれたじゃねえか」
東藤を視界に入れ、声を聞いているにも関わらず、
だれコイツ、みたいな顔で見ているということは、
単純に東藤を東藤として認識していないか、
意図的に忘れたかのどちらかである。
「藤江、そいつが東藤」
三谷の言葉でピンと来たのか、東藤に やあ、なんて言っていた。
昨日はどうも、と言っているあたり、
昨日の出来事はキチンと覚えているのだろう。
「ふざけてんのかテメェ!!」
覚えられもしてない事に頭に来たのだろう。
東藤の顔が真っ赤に染まっている。
「いたって真面目だけど」
そういって平然と返す藤江は天然なのか、阿呆なのか。
「それより」
今にも殴り掛かってきそうな東藤に、けだるそうに声をかける藤江。
その目は相変わらず眠そうなのだが、
纏う雰囲気が三人といたときとは少し違うように思う。
「おれに構ってるなんて、随分余裕なんだね。
多分口じゃ勝てないからすぐに手を挙げるんだどうけど。
おれに構うより勉強すれば?もうすぐ期末でしょ?
いくら一貫でも成績悪かったら八組に落ちるんでしょ?
おれ、アンタのテストの成績知ってるよ。
次赤点一個でも取ったらヤバいんじゃないの。
別にアンタが八組に落ちようがおれには関係ないけど、
ウチにはアンタの味方なんていないよ。
落ちる予定なら覚悟しといた方がいいかもよ」
突然始まった藤江のマシンガントーク。
普段の藤江からは想像も出来ないその姿に、
東藤を含めた四人は絶句していた。
思い返してみても、藤江は正論しか述べてないために反論は出来ないだろう。
…少なくともこの場にいる四人ではむりなことである。
「三谷、井口、北園さん、帰ろう」
いつもの雰囲気に戻った藤江が固まっている三人に声をかけた。
それにより硬直が解けたのか、
三人で一度顔を見合わせてからぱたぱたと藤江の元へ走って行った。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板