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一緒に小説作りましょ!! V85
162
:
ふみぃ
◆E9.L69xX7g
:2015/02/23(月) 20:01:14 ID:sfWHNCxY
しゃーねえ。小説投下。
pixiv始めたからそっちのやつだけど勘弁m(._.)m
◆□◆□◆□◆
藤江が東藤を撃退した翌日のことである。
今日も今日とて本を手放さず、
席が後ろの方でバレにくいということもあってか、
授業中もひたすら読書をしていた藤江は、読み終わった本を机にしまい込み、
毛布を机の上に敷いて爆睡していた。
ちなみに本日の終業を告げるチャイムはだいぶ前に鳴っている。
そんな藤江の元に、三人の男女が訪れた。
昨日、東藤と藤江のやり取りを見ていた三人だろう。
僅かに見えている机の茶色い天板を トントン、と叩けば
爆睡していた藤江はそれだけで目が覚めたようだ。
ぼんやりとした表情で三人を見ている。
「…なに」
疑問符も無しに投げ掛けられた言葉。
そんな言葉とは裏腹に、藤江の周りにはたくさんの疑問符が浮かんでいる。
その様子を見て、三人のうちの一人の男子が小さく笑った。
「起こして悪いな。オレ、三谷龍之介っていうんだ。よろしくな!」
いきなりされた自己紹介と、
目の前に出された手を見て更に混乱しているらしい藤江は、
脳内で言われた事をリピートしてから漸く、
握手を求められていることに気付いた。
「よろしく」
そういって手を握ったまではよかったが、
三谷の予想外の握力に大袈裟に肩を跳ねさせていた。
「りゅーちゃんやめたげて、藤江さん痛がってるから!」
わってはいって握手をやめさせてくれたのは、
髪の色と同じ茶色い縁の眼鏡をかけた女の子である。
自毛であろう茶色の髪が肩の辺りで揺れていた。
「りゅーちゃんがゴメンね。うちは北園遥、よろしく!」
自己紹介をして、手を軽くあげたので、
きたぞの はるか と脳内にインプットしてよろしく、と返した。
「じゃ、最後は俺だね。井口郁。よろしく、藤江くん」
水色の縁の眼鏡をかけた男の子で最後らしい。
こちらも北園と同じように軽く手を挙げただけなので、
北園と同じように返した。
名前だけ聞けば女の子のようなのだが、
そんな名前の本人はなかなかのイケメンである。
八組にいる時点で学力には期待してないが。
「なんか用?」
まさか自己紹介だけじゃないだろう。
そういった副声音が聞こえそうな表情である。
「そうそう!昨日、おまえ東藤のこと撃退してたじゃん?」
言われて、当の本人は周りに疑問符を浮かべている。
その顔には「東藤ってだれ」と書いてあるように思えた。
そんな藤江の顔を見て、三人は当然のように混乱する。
「東藤って、昨日藤江くんに絡んできたやつだよ」
井口に言われて漸く東藤を認識できたらしい藤江は あぁ、とだけ呟いた。
次いで、それがどうしたの?と言わんばかりに首を傾げる。
「うちらも昨日あの場にいたんだけどさ、三人で藤江くんって凄いねって」
「どうしてあんなに簡単に回避できたんだ?オレはむりだけど」
三谷に問われて少し考えたあとに、三人の方を見て口をひらいた。
「別に。おれ見たいテレビあったからあんなのに構いたくなかったし」
呼ばれて立ち上がったのは、あ、帰んなきゃって思っただけ。
机の中の教科書を整えて鞄に入れ、
着々と帰りの支度を終わらせていく藤江の言葉に、唖然としていた。
やたら格好よく見えた藤江の姿は、どうやら幻だったらしい。
「おれ、帰るけど。一緒に帰る?」
そういって両手で制鞄を持ち首をこてん、と傾ける様は、
同じ男からしても可愛らしいものだろう。
その言葉にハッとして、三人は急いで帰りの支度を済ませていた。
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