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夏樹がラジオしてない日数→
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街のイルミネーションがだんだん賑やかになってきた。
あぁそうか、もうこんな時期か・・・キャラメル色ののマフラーを強く巻きなおした。
塾帰りの学生、待ち合わせをしているカップル、さぁ飲むぞと意気込むサラリーマン。
冷え込む季節をよそに、駅前は今日も活気に満ちている。
「お兄さん！ １杯どう？ 安いよぉ〜」
いやいや今日は、今日だけはゴメンよ。あいにく先約があるんだ。
例えるなら遠距離恋愛・・・おっとっと、そんなことを言うとアイツに怒られるかな？
そうさ、これは俺の片想いだもんな。アイツはそんなこと、みじんにも思ってないだろうが・・・。
とはいえ待ちに待った今日という日、大切な人に見せるそれと同等の笑顔で迎えてくれるさ。きっと。たぶん。
「手ぶらじゃ、なんだな・・・」ふと、目に入ったのは古びた酒屋。
そこのオヤジに薦められたのは「火山岩」という日本酒。見るからに高級そうだ。
「日本酒はちょっと・・・」言うが早いか今度はワインを出してきた。
「ヴァスコ・ドゥ・ガムァン」・・・なんの呪文だそれは・・・。
そんなものブタに真珠だと自分でわかっている。結局、発泡酒、いやビールを購入して家に着いた。
「さて、間に合ったかなっ」コートを放り投げ、急いでパソコンの電源を入れる。
・・・・・・・・・えっ・・・？
あぁ、そうだった・・・そうだよ・・・何やってんだよ俺・・・・・
これで何回目だ・・・学べよ俺・・・・・
そうやっていつも信じて生きてきた俺・・・
その弱さがこの土壇場で出た・・・
この結果は言うなら必然・・・これまでの人生のツケ・・・
釣られて当然・・・救われねえよこんな稚魚・・・うぅ・・・ちくしょう・・・
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