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【逆走無頓着ナツギ】お金は命より重いっ！【夏に降り立った15才】
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夏樹とセックスしたい！
と書き込んだのが全ての終わりの始まりだった
俺は何気なくあの言葉を書きこんだ
『どーせ、スルーされんだろ』
と気楽に構えていた
しかし、今回ばかりは違った
数分後、夏樹からのレスがあった
その内容に驚愕した
『うーん、ええよっ！』だったのである
俺は目を疑った。何度も見返した
そして、自分の鼓動が高鳴っているのに気づいた
『よしっ！』
俺は思わずガッツポーズしながら叫んだ
この後、俺と夏樹はメールで
夏樹も緊張してるからか変なやりとりになったりしたが
細かな待ち合わせ場所やその日のタイムスケジュールをどうにか決めた
そして、月日は流れその時は来たのである
月×日×公園にて―
どうやら俺は早く着きすぎてしまったらしい
写メを交換した時に見た夏樹のような人は
いくら見渡してもいなかった
俺は暇つぶしにとVIPを見ていた
しばらくして、俺は目を疑った
変な震えも起きている
これを理解するのにさほど時間はかからなかった
『キモヲタとデートすることになったPart14』
なんと俺はカモにされたのである！
ショックと絶望で腰が抜け倒れ込んだが
勇気を振り絞りこのスレを見ることにした
やはり結構スレも進んでいるからかテンプレまである
テンプレには、俺と夏樹がしたメールのやりとりが
事細かに明記されていた
あの時夏樹は緊張してたから
変なやりとりになったのではなく
安価メールをしてたからだった
そして、俺のスペックまで記載されている
交換した写メも貼られている
俺の顔写真の額には『アホ』と書かれていた
今となれば何時間かけて決めた顔が
本当に間抜け面に見える
スレ内の俺は叩かれていた
誰も擁護してくれる者はいるわけもない
スレを一通り見終わった後
俺は自分が泣いているのに気づいた
悔しい気持ちと裏切られた気持ちで
抑えていた気持ちが一気に溢れ出たのである
その後彼の姿を見たものはいない…
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