鬱召喚スレ - 1154003214 - したらば掲示板

鬱召喚スレ

21：月下美人【紅白ノ華】：2006/08/17(木) 02:53:19: 昔、俺がまだ中学２、３年生くらいだった頃、近所にでかいけど誰も居ない公園があったんです。
当時俺は高校受験に向けてほぼ毎日、塾に通ってて毎日その公園を通って行ってたんです。
近いし、日によっては月明かりがパーっと当たってなんつーか、幻想的？みたいな風景になる訳でそこを通る時は
いっつもワクワクしてましたね。俺だけが知ってる魔法の場所　みたいで。

で、ある日塾の模試の結果が返ってきて散々な結果だったんです。
塾の模試に向けて、何も考えずにひたすら勉強したのにですよ。もうそりゃ死ぬほどショックでしたよ。
そんな不甲斐無い自分に腹が立って、答案返却された後に授業ほっぽり出して帰っちゃったんですよ。
もう、本当泣きそうでしたよ。なんせ初めて自分が「努力」ってものをした後ですから。

で、その公園通って帰ろうとしたら、ふと何か音が聴こえてくるんですよ。
当時、親父がジャズのCDよく聴いてたからすぐに解りましたよ。あぁ、これはサックスの音だ　って
音って不思議なもんですよね。あまりに美しい音ってのは、模試結果如きでイラついてる中学生の足をも止めさせる力があるんですもん。

誰が吹いてるんだろう、と思って辺りをキョロキョロ見渡してみると
丁度月明かりが当たってる場所の隅の方で、70、80くらいのホームレスっぽい爺さんが
身体に似合ってないサックス吹いてるんですよ。
今思うと、ほんと汚い風貌でしたけど、その時はサックスの音と合間って、凄く神秘的な人に見えたっけ

で、俺がしばらくボーっと見てると、向こうの爺さんも俺に気づいたのか
今までの単調な曲調じゃなくて、何かテクニックを要するっぽいハネたリズムの曲に変えたんです。
ただ、やっぱ相当難しかったらしいのか爺さん途中で息継ぎ失敗したのかゲホゲホ咽ちゃって
それ見て俺ポカーンとしてると、爺さん俺の方見て苦笑い。俺もつられて苦笑い

あ、やべえ、２レス目行くっぽい、うわー

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