したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

自殺ニュース

1名無しさん:2006/07/14(金) 21:16:01
あまりないことを希望しますが・・・。

208管理人:2012/05/14(月) 09:25:28 ID:fDZceZ6o0
就職失敗で昨年150人自殺 30歳未満、2007年比2倍超
2012/05/13 16:50 【共同通信】

 就職がうまくいかないことを苦に自殺した30歳未満の若者は、2011年に全国で150人に達したことが13日、警察庁の調査で分かった。2010年(159人)から2年連続で年間150人以上となり、現行の調査を始めた2007年の2・5倍に急増している。

 2008年秋のリーマン・ショック後の景気低迷に加え、東日本大震災や円高で企業が新卒採用を絞り込む傾向が続き、若者の就職難が長期化していることが影響したとみられる。

 警察庁は遺書や遺族の聞き取りなどから、就職の失敗が動機とみられる自殺数を調査。150人のうち52人が学生で、このうち大学生が41人を占め、高校生も4人いた。

210管理人:2012/06/28(木) 20:09:52 ID:0kU/j.BI0
湘南ライナーにはねられ男性死亡 踏切りに立ち入り、自殺か
2012.5.17 11:10

 17日午前8時20分ごろ、神奈川県茅ケ崎市小桜町のJR東海道貨物線茅ケ崎−藤沢間で、踏切に男性が立ち入り、小田原発品川行きの湘南ライナー12号(7両編成)にはねられて死亡した。

 JR東日本によると、東海道線や横須賀線、湘南新宿ラインなど上下計10本が運休、計30本が最大約1時間遅れ、約4万2千人に影響が出た。

 茅ケ崎署によると男性は70代とみられ、自ら踏切に入るのを見ていた人がいるため自殺とみて調べている。

212管理人:2012/06/28(木) 20:14:41 ID:0kU/j.BI0
訃報:元アナの塚越孝さん自殺か…勤務先のフジテレビで
毎日新聞 2012年06月27日 10時59分(最終更新 06月27日 11時12分)

 ニッポン放送とフジテレビの元アナウンサー、塚越孝(つかごし・たかし)さんが26日、東京都港区のフジテレビ局内で亡くなっているのが見つかった。57歳。葬儀、喪主は未定。

 警視庁東京湾岸署によると、26日午後6時半ごろ、警備員が局内のトイレの個室内で亡くなっている塚越さんを発見した。近くに遺書があり、同署は自殺とみている。

 塚越さんは77年、ニッポン放送に入社。人気深夜番組「オールナイトニッポン」のパーソナリティーなどとして活躍し、「つかちゃん」の愛称で親しまれた。ニッポン放送の再編で、06年にフジテレビに異動し、BSフジなどに出演。11年からクリエイティブ事業営業部で動画配信サイトのプロデューサーを務めていた。

213管理人:2012/06/29(金) 19:16:37 ID:0kU/j.BI0
イエローキャブ社長が自殺か 事務所トイレで首つり
2012.6.29 11:13

 大手芸能プロダクション「イエローキャブ」の社長、帯刀(おびなた)孝則さん(58)が、東京都港区南青山の事務所で死亡していたことが29日、関係者などへの取材で分かった。首をつっていたといい、警視庁赤坂署は、事件性はなく自殺とみている。

 関係者によると、28日午後3時20分ごろ、事務所内のトイレで、帯刀さんが首をつっているのを事務所スタッフが発見。病院に搬送されたが、死亡が確認されたという。

214管理人:2012/07/05(木) 16:19:18 ID:0kU/j.BI0
「自殺練習」いじめ放置 教諭「見て見ぬふり」「一緒に笑っていた」
2012.7.5 07:45

会見で、アンケート結果を公表しなかったことに「隠したとは思っていない」と話した澤村憲次・大津市教育長(左)ら=4日、大津市役所(加藤園子撮影)

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、男子生徒へのいじめについて学校側が直後に在校生徒に実施したアンケートで、教諭が「見て見ぬふり」「一緒になって笑っていた」などといじめを放置していたことを示す回答が少なくとも14人分あったことが4日、関係者への取材でわかった。アンケートには男子生徒が自殺の練習をさせられていたとの回答があったことがすでに判明。市教委は「自殺の練習」と同様に、事実確認できないとして公表していなかった。

「先生も知っていたけど、こわくて言えなかった…」

 教諭の放置を示す回答は記名8人、無記名6人で、直接見聞きした内容が1人、伝聞が13人。「先生も見て見ぬふり」や「一度、先生は注意したけれどその後は一緒になって笑っていた」と記されていた。また「先生もいじめのことを知っていたけどこわくて言えなかったらしい」などとするものもあった。

 一方、男子生徒が先生にも泣きながら電話でいじめを訴えたが、あまり対応してくれなかったらしい、と指摘する回答もあり、教諭が男子生徒へのいじめを認識していながら、適切な対応をとっていない可能性があることが明らかになった。

 市教委は昨年11月、記名で生徒が実際に目撃し、事実確認できたアンケート内容のみを公表し、死亡した男子生徒がいじめを受けていたことを認めたが、いじめと自殺との因果関係は不明としていた。

 しかし「自殺の練習」や教諭の放置を示す回答は、追加調査しても事実確認できないとの理由で、公表を見送っていた。

 大津市の澤村憲次教育長は4日市役所で記者会見し、「自殺の練習」のアンケート結果を公表しなかったことについて「隠したとは思っていない。(回答した生徒が)直接見たわけでなく、事実として確認しきれず、公表しなかった」と釈明した。

 当初「自殺の練習」と回答したのは15人とみられていたが、大津市教委は4日、16人と発表した。

215管理人:2012/07/18(水) 13:11:58 ID:nQXlpVqw0
いじめ目的で「自殺追い込む会」 愛知の中学
2012/7/13 9:23

 愛知県蒲郡市の中学校で4月ごろ、男女9人の生徒が同級生の男子生徒をいじめようと「自殺に追い込む会」をつくり、うち一部の生徒が「死ね」「キモイ」などと言っていたことが13日までの同市教育委員会への取材で分かった。いじめを心配した別の生徒が6月、学校に相談して発覚。学校は事実関係を調査し、いじめをやめるよう指導した。

 市教委によると、この男子生徒と部活動が一緒で、折り合いが悪かった生徒が、約20人の同級生に携帯電話のメールで「自殺に追い込む会」の結成を呼び掛けた。8人の生徒が応じ、うち一部が、学校で顔を合わせるなどした際に悪口を言ったという。自宅前に行き、「死ね」と叫んだこともあった。

 今月9日に学年集会を開き、個人名は伏せた上で今回の事案について説明したという。市教委の担当者は「いじめをしていた生徒は十分に反省している。学校側の対応には被害者の生徒と保護者も納得していただいていると思う。二度と起きないようにしたい」としている。〔共同〕

216管理人:2012/07/18(水) 13:13:37 ID:nQXlpVqw0
津、いじめ対応の小学校長自殺 因果関係不明と教委
2012年7月18日(水) AM 10:43

 津市内の小学校の男性校長が、自殺していたことが18日、市教育委員会への取材で分かった。遺体は16日に見つかった。校長は校内で起きたいじめ問題への対応に追われていたが、市教委は「遺書がなく、自殺といじめ問題への対応の因果関係は分からない」としている。

 市教委によると、4月下旬、昼食の際に児童が仲間外れにされるいじめが発覚。校長は担任らとの協議などに追われる一方、5月下旬に市教委に報告していた。

 市教委は「校長が対応について、悩んでいたとの報告を受けたことはない」としている。学校側が把握していたいじめはこの1件のみという。

217管理人:2012/09/13(木) 15:20:12 ID:95IqDKvY0
自宅マンションで中2飛び降り死亡 茨城
2012.7.30 02:48

 29日午後3時すぎ、取手市宮和田の13階建てマンション敷地内で、市立中学2年の男子生徒(13)が倒れているのをマンション管理人が発見、119番通報した。男子生徒は病院に運ばれたが、死亡が確認された。マンションから飛び降りたとみられ、取手署は自殺と事故の両面で調べている。

 関係者によると、男子生徒はこのマンションに自宅がある。市教委が事実関係の把握に努め、今後、対応を協議する。市教委によると、男子生徒が通う中学校の校長や保護者らは「(自殺の)心当たりはない」と話しているという。

218管理人:2012/09/13(木) 15:21:12 ID:95IqDKvY0
歩道橋で首つり自殺か 埼玉・川口
2012.7.30 17:21

 30日午前4時40分ごろ、埼玉県川口市伊刈の水路の上にかかる歩道橋で、男性がビニール製のロープで首をつって死亡しているのを通行人が発見し、110番通報した。川口署は男性が首つり自殺したとみて、身元の確認を急いでいる。

 川口署によると、男性に目立った外傷はなく、着衣に乱れはなかった。男性は20〜50代とみられ、身長170センチのがっちりした体格。髪は短髪で、黒い半袖Tシャツに灰色のハーフパンツ、ビーチサンダルを履いていた。

 現場はJR蕨駅から北東へ約1・5キロの市街地の一角で、東京外環自動車道の下を横断する歩道橋。

219管理人:2012/09/13(木) 15:27:34 ID:95IqDKvY0
宇都宮で兄弟3遺体、無理心中か 2人は寝たきり
2012年8月16日(木) AM 12:27

 15日午後6時半ごろ、宇都宮市宮の内の宇賀地美知男さん(55)方アパートで男性2人が、近くの駐車場に止めた乗用車内で1人がそれぞれ死んでいるのを、通報で駆けつけた警察官が発見した。

 宇都宮南署によると、アパートで死亡していたのは美知男さんと、兄保夫さん(57)=宇都宮市雀の宮。宇都宮市の介護施設に入所している兄正二さん(67)が車内で死んでいた。3人は兄弟。美知男さんと正二さんは寝たきりなどで生活に介護が必要で、保夫さんが2人の介護をしていたという。

 保夫さんは首をつった状態で見つかった。同署は保夫さんが無理心中を図った可能性が高いとみて調べている。

220管理人:2012/09/13(木) 15:28:40 ID:95IqDKvY0
メモに「3人からいじめ」 茨城、自殺中2
2012/8/19 1:47

 茨城県常陸太田市の市立中学2年の男子生徒(14)が自宅で首をつって自殺した問題で、市教育委員会と学校は18日、見つかった男子生徒のメモに、同学年の男子生徒3人の名前と、その生徒らにいじめられたことが記されていた、と明らかにした。3人は学校と警察の聞き取り調査に「8月に1台の携帯電話を使って複数回、『死ね』などのメールを送った」と話しているという。

 市教委の寺門正夫指導室室長は、3人が自殺した生徒と普段から仲が良かったとして、「いたずら半分でメールを送ったのではないか」と話した。市教委は自殺との因果関係を調査する。

 生徒は16日午前に自殺。市教委は18日、生徒の家族の言葉として「静かに冥福を祈りたいというのが現在の心境です。学校、教育委員会などに責任を求める気持ちはありません」などとする談話を公表した。〔共同〕

221管理人:2012/09/13(木) 15:35:25 ID:95IqDKvY0
松下金融担当相が自殺か
2012.9.10 18:22

 松下忠洋郵政民営化・金融担当相(73)が東京都江東区東雲(しののめ)の自宅マンションで倒れているのが10日午後、見つかり、病院に搬送されたが、死亡が確認された。警視庁東京湾岸署は現場の状況から、自殺を図った可能性が高いとみて調べている。現職閣僚の死亡は、平成19年5月に松岡利勝農水相(当時)が自殺して以来。

 同署によると、10日午後5時ごろ、松下氏の妻が「夫が倒れている」と119番通報した。松下氏は普段、このマンションに1人暮らしだったという。

 金融庁によると、松下氏は10日午後に登庁する予定だったが、本人から「行けない」と連絡があったという。国民新党幹部によると、午後5時から6時にも公務が予定されていたが、自宅から出てこなかった。

 松下氏は鹿児島県薩摩川内市出身、衆院鹿児島3区選出で当選5回。京大農学部を卒業後、旧建設省に入省。5年に自民党から初当選し、農林水産政務次官、内閣府副大臣などを歴任した。17年の衆院選では郵政民営化反対を主張し、自民党公認が得られず落選。一度は引退を表明したが、21年に国民新党から当選を果たした。今年6月、野田第2次改造内閣で、国民新党代表となった自見庄三郎氏から金融・郵政民営化担当相を引き継いだ。

222管理人:2012/09/13(木) 15:36:27 ID:95IqDKvY0
現職大臣の死 今週発売週刊誌で女性問題報道も
2012.9.10 21:57

閣議に臨む松下金融相(右)と野田首相=4日、首相官邸=写真

 民主党代表選が10日、告示され、自民党総裁選もせまり政局が混迷を深めるなか、国民新党の松下忠洋金融・郵政民営化担当相(73)の自殺の報が駆け巡った。郵政民営化法案に反対した熱血漢の一面もあった松下氏。今週発売の週刊誌に約20年交際していたとされる女性の記事が掲載される予定だったという。現職大臣の突然の死と関係はあるのか。各方面に動揺が走った。

 「しっかりやっていくからな」。松下氏は8、9日に地元の鹿児島県に戻り、懸案の日本郵政の幹部人事について、こう意気込みを語っていたという。

 国民新党鹿児島県支部の吉原範雄幹事長(75)によると、妻とともに地元入りし、薩摩川内(せんだい)、霧島両市で郵便局関係者のソフトボール大会などに顔を出した。吉原さんは「自殺するようなそぶりはまったくなかった。どういうことなのか…」と驚いていた。

 松下氏は旧建設省出身。自民党時代は農水族議員として温厚な人柄で知られたが、コメの輸入自由化や郵政民営化法案に反対する熱血漢の一面もあった。

 一度は引退表明したが、国民新党に入党し21年の衆院選で返り咲く。今年6月、野田第2次改造内閣で金融・郵政民営化担当相となってからは、野村証券などの証券会社が絡むインサイダー取引問題やAIJ投資顧問の年金資産消失事件を受けた再発防止策などの策定に尽力。6月、消費税増税法案で造反が相次いだ際には「政権与党として責任を果たさなければいけない」と話していた。

 一方、女性の問題について報じる予定の週刊誌は12日発売号の「週刊新潮」。記事では、約20年間交際していた女性の存在を指摘する予定で、最近、松下氏と女性の間で別れ話が持ち上がり、こじれていたという。同誌編集部は「亡くなられたと聞いて驚いています。お悔やみ申し上げます」とコメントした。

 松下氏の自宅がある東京都江東区東雲(しののめ)の54階建てマンション前には、警察車両が相次いで駆けつけた。28階に住む男性(55)は「あいさつすると丁寧に返してくれる腰の低い方だった」と話した。マンションのロビーには、松下氏が大臣就任記念に贈られたとみられるコチョウランが飾られていたという。

223管理人:2012/09/13(木) 15:37:34 ID:95IqDKvY0
「いじめ聞いたことない」 札幌の中1飛び降り自殺、生徒に戸惑い「残念だ」「驚いた」
2012.9.6 10:13

自殺した1年生の男子生徒が通っていた市立中学校に登校する生徒=6日午前、札幌市

 1年生の男子生徒が飛び降り自殺した札幌市の市立中学校では6日朝、生徒が「残念だ」「驚いた」などと話し、戸惑いを隠せない表情で登校した。

 北海道警によると、男子生徒は5日朝、自宅マンションから飛び降り自殺し、生徒手帳に「いじめられていて死にたい」と書き記していた。

 同じクラスの男子生徒は登校時「いじめがあったとは聞いたことがない。そんな子じゃなかった」と話した。

 中3の男子生徒は「本当に残念。みんなが自分のことを分かってもらえるように過ごすのが、これからは大事だと思う」と話した。
------

札幌・中1男子いじめ自殺 「身近でこんなことが…」声を上げ、泣く生徒も
2012.9.6 00:11

札幌市立中学校の男子生徒飛び降り自殺を受け、記者会見する市教育委員会と学校の関係者(手前)=5日夜、札幌市中央区

 札幌市の市立中学校1年の男子生徒(12)が飛び降り自殺したことは5日、全生徒に校内放送で伝えられた。生徒の一人は驚きを隠さず「自分の学校でこんなことがあるなんて悲しい」と、うつむいた。下校時には手で顔を覆い、声を出して泣く生徒もいた。

 中学3年の女子生徒は、男子生徒と同じ部活に所属する友人から「優しくてクラスでも人気があった。昨日まではみんなと一緒に下校したりしていた」と聞いたという。

 学校では校内放送の後、全クラスで教諭が自殺について説明。「いじめを見たり聞いたりした人は書いてください」などの質問が書かれたアンケート用紙が配られた。

 別の女子生徒は「いじめがあったとは聞いたことがない」と、驚いた様子だった。

224管理人:2012/09/13(木) 15:39:35 ID:95IqDKvY0
中3男子がいじめ自殺 熊本、メモに「つらい」
2012.9.10 19:40

 熊本県八代市教育委員会は10日、八代市立中学校の当時3年の男子生徒が昨年4月、いじめが原因で自殺していたと発表した。

 市教委によると、自殺した生徒の衣服のポケットから、数人の生徒の名前とともに「つらかった」との内容のメモが見つかった。

 市教委は生徒らへの聞き取り調査の結果、自殺した生徒を仲間外れにするなどの嫌がらせが続いていたとしている。

225管理人:2012/09/14(金) 08:08:13 ID:mMkuAVYI0
中2少女自殺で同級生がネット被害 実名掲載し「顔写真ばらまく」
2012.9.13 14:34

 鹿児島県出水市で昨年、市立中学2年の少女=当時(13)=が自殺した問題に絡み、少女の同級生らがインターネット上で中傷を受けているとして、同校の校長が13日までに「安心安全な学校生活を守ってほしい」とする要望書を渋谷俊彦市長に提出した。

 同校によると、テレビ番組で8月下旬にこの問題が取り上げられ、ネット上での書き込みが急増。少女の同級生らの実名が掲載され「顔写真をばらまく」などと書き込まれた。

 要望書は生徒会などが意見を取りまとめ、12日に提出した。「名前が挙がった人は毎日苦しい生活を送っています」「行事や授業に安心して取り組めるようにしていただきたい」と訴えている。校長は「子供たちの苦しみを知ってほしい。ネットでの中傷は人権侵害にあたる。やめてほしい」と話した。

226管理人:2012/09/20(木) 13:41:17 ID:G3yuSgVs0
「いじめ隠す意図ない」 川西・高2自殺 兵庫
2012年09月19日

 川西市の県立高校2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、校長が「『不慮の事故』として全校生徒に説明したい」と遺族に打診したことについて、県教委の大西孝・教育長は18日の県議会文教常任委員会で「いじめを隠そうとする思いが見えると受け止められても仕方ない」と述べた。しかし、県教委高校教育課は記者会見で「隠す意図はなかった」と否定した。

 県教委によると、校長は生徒の自殺翌日の今月3日、遺族の自宅を弔問。その後、県教委高校教育課から、全校生徒にどう説明するべきか「遺族の意向」を確認するよう指示された。校長は遺族に電話し、「自殺と説明すれば第2、第3の(連鎖)自殺が出る恐れがある。『不慮の事故』と説明したい」と持ちかけた。遺族が拒んだため、「自ら命を絶った」との表現で全校生徒に説明した。
 高校教育課の中野憲二課長はこの日、県庁で記者会見し、自殺を知られたくない遺族もいることから、文部科学省の対応マニュアルでは意向を確認したうえで公表することになっていると説明した。
 「『不慮の事故にしたい』というのは、学校側の意向の押しつけではないか」との質問には、「遺族とやりとりをした3日の段階で、学校側はいじめの事実をまだ確認できていなかった。校長はあくまで、他の在校生への影響に配慮して尋ねた。結果的に保護者の意向を踏まえた説明の仕方をしており、隠す意図などなかった。学校側の趣旨が相手にうまく伝わっていなかった」と繰り返した。(日比野容子)

◆全校生に初めて報告 校長
 自殺した川西市の男子生徒が通っていた県立高校は18日、全生徒約800人を体育館に集め、臨時の全校集会を開いた。校長は「アンケートや聞き取り調査の結果、いじめがあったことがわかった」と生徒に初めて伝えた。
 全校集会は、1時間目の授業を振り替えて開かれた。校長は自殺した男子生徒やいじめをしたとされる3人の名前を伏せたうえでいじめがあったことを伝え、「皆さんの心に負担を掛けて申し訳ない」と謝罪した。不安や体調不良を訴える生徒がいるといい、生徒の心情に配慮していじめの内容については言及しなかったという。
 また、校長は生徒らに「いじめと自殺の関係はわからない」とし、「からかったつもりでも、いじめになってしまうことがある」「人を思いやる温かい人間に成長してほしい」と述べた。
 自殺した男子生徒を小学校時代から知る2年の別のクラスの男子生徒は「本当に苦しくてつらい。おとなしくて自分から積極的に話し掛けるタイプではないから、つらいって言えなかったのかも。死ぬ前に誰かに相談してほしかった」と声を落とした。
 同校は19日夜、保護者説明会を開く。校長が概要を説明した後、質疑応答の時間を設ける予定だという。

◆県警「両親から把握」 学校との連携強化へ
 県警は18日の県議会警察常任委員会で、両親からの相談で初めていじめを把握したことを明らかにした。県議からは「教育現場から情報があがってこない態勢に問題があるのではないか」との指摘も出た。
 この日の常任委で西墻(にし・がき)佐富士・生活安全部長は「5日に両親が川西署を訪れ、『息子がいじめにあっていた』と話した。それで初めて把握した」と説明した。学校と県警との連携について県議から問われると、「学校は自分たちだけで処理しようとする傾向がみえる」と述べ、さらに連携を強める方針を示した。
 県警はまた、昨年10月に自殺した大津市の中学2年の男子生徒(当時13)へのいじめ問題が発覚して以降、いじめの相談が増えていることを明らかにした。少年育成課によると、1〜6月の相談は19件だったが、大津市の生徒が「自殺の練習をさせられていた」とするアンケート結果が明らかになった7月には1カ月間で12件になった。相談を受けたうち、逮捕や書類送検に至ったのは7月までに10件あり、前年同期の1件より大幅に増えた。
 同課は「相談があれば被害生徒や家族の意向を聞いたうえで、学校とも連携をとり速やかに調査する。事件になるものはきちんと立件する」と話している。

227管理人:2012/11/07(水) 20:49:45 ID:2SN6Hf7I0
死亡の元憂歌団の島田さん、自殺か 首につったような痕「生きていけない」とメモ
2012.10.3 11:10

 元憂歌団のドラマーの島田和夫さん(58)が神戸市中央区内の自宅マンションで遺体で見つかったことが3日、兵庫県警生田署への取材で分かった。自殺の可能性が高いという。

 生田署によると、2日午前、自宅マンションの階段付近で倒れているのが見つかった。階段の手すりにひものようなものが結ばれており、島田さんの首につったような痕があった。目立った外傷はなく、自宅から「生きていけない」などと書かれたメモが見つかった。

 木村充揮さんのボーカルで人気を集めた大阪のブルースバンド「憂歌団」で、1998年の解散まで活動した。大阪市出身。

228管理人:2012/11/07(水) 20:50:27 ID:2SN6Hf7I0
拳銃自殺?車中に50〜60歳の男性遺体 京都の途中峠
2012.9.3 09:41

 2日午後8時50分ごろ、京都市左京区大原小出石町の途中峠で、国道367号沿いに止まっていた軽乗用車の車内で50〜60歳とみられる男性が死亡しているのを京都府警の捜査員が発見。男性は助手席で拳銃のようなものを持って死亡しており、府警下鴨署は自殺の可能性もあるとみて調べている。

 市消防局によると、右のこめかみに銃弾の痕があり、それ以外は目立った外傷はないという。同署によると、同日午後8時10分ごろ、「朝から駐車している車がある」と、通行人から110番があった。

229管理人:2012/11/07(水) 20:50:59 ID:2SN6Hf7I0
「今から自殺する」メール予告 拳銃で頭撃つ?
2012.10.6 10:50

 5日午後9時半ごろ、三重県四日市市赤堀の市営住宅の一室で、住人の無職男性(39)が頭から血を流して死亡しているのを訪ねてきた知人男性が発見、110番した。

 四日市南署によると、発見前、離れて住む姉に「今から自殺する」という内容のメールがあり、手に拳銃のようなものを持っていたことなどから、同署は自殺とみて詳しい状況を調べている。部屋に争ったような形跡もなかった。

 男性は1人暮らし。姉から連絡を受けた知人男性が様子を見に訪れた。

230管理人:2012/11/07(水) 20:55:48 ID:2SN6Hf7I0
朝霞駅で通信制の女子高生死亡 飛び込み自殺か 埼玉
2012.10.23 15:44

 23日午前9時15分ごろ、埼玉県朝霞市本町の東武東上線朝霞駅の上りホームで、朝霞市在住で都内の私立高校3年の女子生徒(18)が線路内に転落、小川町発池袋行き急行列車にはねられた。女子生徒はその場で死亡が確認された。

 朝霞署によると、電車が駅を通過する際、ホーム中央付近に立っていた女子生徒が線路内に飛び込んだという。女子生徒は通信制の高校に通い、この日は週に2日ある登校日だった。当時ホームは混雑していなかったことなどから、同署では自殺の可能性が高いとみて詳しい原因を調べている。

 東武鉄道によると、この事故の影響で東武東上線は上下線計6本が運休し、約4千人に影響が出た。

231管理人:2012/11/07(水) 20:56:43 ID:2SN6Hf7I0
志木で男性が電車にはねられ死亡 自殺か
2012.8.30 11:00

 29日午後11時35分ごろ、埼玉県志木市柏町の東武東上線志木−柳瀬川間の踏切で、線路内にいた男性が池袋発森林公園行き下り準急電車にはねられ、死亡した。乗客や乗員にけがはなかった。朝霞署によると、所持品から、死亡したのはは志木市内の男性(57)とみられ、同署は身元確認を急ぐとともに自殺とみて調べている。

 朝霞署の調べでは、電車の運転士が線路内にしゃがみ込む男性を発見。ブレーキをかけたが、男性はさらに寝そべる姿勢になり、はねられたという。男性の自宅からは遺書のような書き置きが発見された

233管理人:2012/11/07(水) 22:17:16 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 被災地から(1)】
津波で助かった命 妻はなぜ、闇の海へ
2012.4.28 07:00 産経新聞

 岩手県釜石市。未曾有の大津波から1年がたった。三陸のリアス式海岸特有の入り組んだ湾は、波も立てず穏やかな表情を見せていた。あの日から5カ月あまりが過ぎた昨年8月、この海へ一人の女性が身を沈めた。当時54歳だったその女性は、震災後、避難所の運営にも携わるほど快活な人だったという。津波で助かった命が、なぜ海へ向かわなければならなかったのだろう。

 女性の夫(64)が暮らす仮設住宅は、自宅からほど近い学校のグラウンドにあった。あたりは春を前に、最後の雪が積もっていた。

 2DKの仮設住宅には、妻が自宅から持ち込んだという家財道具があふれていた。生花が供えられた仮の仏壇には満面の笑みをたたえる女性の遺影があった。「お見合いで結婚したんだけど、もう30年も一緒だったんだなあ」。夫は写真に目をやりながら笑った。

 震災まで、家族は夫婦と長男(27)、そして夫の両親の5人暮らしだった。漁業関係の仕事につく夫を支え、自らも積極的に近所付き合いを行う、明るい女性だったという。

 3月11日。自宅にいた女性は間一髪で高台に逃れたが、自宅で横になっていた当時97歳の義父は、黒い津波にのまれ、自宅近くで冷たくなって発見された。

 遠く離れた内陸部の体育館で始まった避難生活で、女性は当初、避難所の運営に携わり、食事の配布などを手伝っていた。しかし、次第に「眠れない」などと、体の不調を訴えるようになったという。

 「おとうさんを助けてあげられなかった」。よくそう言って自分を責めていたという。しかも、亡くなったのは義父だけではなかった。女性の親友や、幼い頃から親しかったいとこまでもが津波で命を落とした。

 「津波で話し相手が一気にいなくなってしまったんですよ」。夫は大きな支えを失った妻の気持ちを思いやった。

 7月、仮設住宅が建って、遠い避難所から地元に戻れることになった。多くの被災者が喜ぶ中で、女性は暮らしていた町へ戻ることを嫌がった。「帰りたくない。海を見たくない」。海辺の町は、忌まわしい記憶と直結していたのだ。ようやく家族だけの生活が始まっても、彼女の不調が改善されることはなかった。

長男の結婚待たずに

 8月20日午前4時ごろに目を覚ました夫は、隣で寝ていたはずの妻の姿がないことに気付いた。散歩にでも行ったのかと、しばらく待ってみたが戻ってくる様子はない。不安になって、心当たりを探し回った。

 海辺で妻のバッグが見つかった。亡くなった親友からもらったものだった。知人が船を出し、波間を漂う妻を見つけてくれた。

 長男の結婚が年内に決まっていた。7月に行った両家同士でのささやかな会食では笑顔で、結婚する日を楽しみにしていたという。「なんでなのかなあ。そのうち孫も生まれるだろうし、これから楽しいこと、いっぱいあるのに」。夫はうつむいた。

生と死の境界、曖昧に

 震災から5カ月を経てもたらされたひとつの訃報。

 「なぜ」。遺族はもとより、被災者を支援してきた周囲の人々もショックを隠せない。

 女性が自ら死を選んだ本当の理由は誰にも分からない。ただ、被災地で聞いた50代の女性の言葉が耳に残っている。

 「釜石では震災で1000人以上の命が失われたんです。奥さんと息子さん夫婦を亡くした方や、80歳のおじいちゃんと孫2人だけ残った家庭もある。ここでは生と死の境界があいまいになっているんですよ」

(文化部・佐々木詩)

234管理人:2012/11/07(水) 22:20:15 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 被災地から(2)】
折れる心 自殺を決める「使命の有無」
2012.4.28 12:00

家計簿に記されていた“絶望”

 震災から5カ月あまりたった8月20日。海に身を沈めた女性は、日記代わりにしていた家計簿に、こんな言葉を書き付けていた。

 「子供の能力しかなくなった。本当に長い間お世話になりました。ごめんなさい。片付けもできなくなり 子供になりました」

 妻の行方が分からなくなって心配した夫が、妻の枕元に置かれていた家計簿で、この走り書きを見つけた。その文字は震えるようなつたない筆跡で、家計簿の上下を逆さにして書かれていた。

 自宅にいた義父を津波で亡くし、親友やいとこも失いながら、避難所でも仮設住宅に移ってからも、忙しく動き回っていた女性。とくにお盆は自宅に訪ねてくる親類のための応対に追われ、多忙を極めた。

 その反動か、お盆が過ぎると、夕食を作る気力もなくなっていたという。そんな妻に夫は「適当に食べるから気にするな」と声をかけていた。

 「彼女はまじめで責任感があり、家事などを忠実にこなしてきたタイプでしょう」。精神科医の片田珠美さんはこう分析する。

 「お世話をしていた義父を失い、助けられなかったことに罪悪感を感じていたのでしょう。また主婦として、料理や掃除の役目をきちんと果たせなくなったことで、『自分は存在価値がない』と思うようになってしまったのではないでしょうか」

「眠れない…」それは前兆だった

 避難所で「眠れない」などと体調の不良を訴えた女性に対し、看護師や医師は、女性を別のスペースで生活させるなどの措置をとり、女性は一時的に回復した。仮設住宅に移ってからも、避難所にいるときからみてもらっていた看護師が定期的に訪問していた。亡くなる2日前にも、看護師が面談に訪れ、様子を確認していた。

 しかし、夫には今も心に引っかかる出来事がある。仮設住宅に移ってから妻の状態が再び悪化した際、精神的な治療を受けようと、避難所で受診した医師のもとへ妻を連れて行った。ところが−。

 「『熱があるからうちでは診られない』と言われたんです。ほかの病院に連れて行っても同じこと言われて、仕方ないから内科で熱冷ましもらって帰った。もっとちゃんと心のケアが受けられていたらなあ。『ストレス病』なんて、おれは知らないもの」

混乱収まるにつれ増す危険

 大津波を生き延びた被災者に襲いかかるさまざまなストレス。とくに大事な人を失った被災者の心の負担は計り知れない。

 「ただ、意外に思われるかもしれませんが、震災から1年、少なくとも岩手県では、自殺は前年に比べて減少しています」

 そう話すのは、岩手県障がい保健福祉課で自殺総合対策にあたる小川修特命課長。県が公表した昨年3月から今年1月までの自殺者数は、大船渡、釜石、宮古、岩泉、久慈の沿岸5署管内で83人。前年同期と比べると15人少なかったという。内閣府の統計では、福島、宮城両県でも、自殺者は前年を下回っている。

 片田さんによると、大規模災害の発生直後は、命が助かったことへの感謝や生きることへの使命感から、自殺は減少する傾向にあるのだそうだ。

 「ですが、災害発生後の混乱が落ち着いてくると、気分の落ち込みから鬱状態になる人も増えてくる。がれきの処理も進まず、目に見える形で復興が進まない状況では今後、傾向が悪化する恐れがある」と片田さんは警告する。

 震災から1年が過ぎた被災地。長引く仮設住宅での暮らしは、新たに孤独死やアルコール依存の問題を増加させるおそれがある。これらを「消極的な自殺」と表現する精神科医もいる。長期的な継続性が必要といわれる心のサポートは、まだ始まったばかりだ。

(佐々木詩)
=続く

235管理人:2012/11/07(水) 22:22:07 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 被災地から(3)】
心の防波堤 津波の経験でも「話す」重要性
2012.4.29 07:00

 岩手県釜石市の小佐野地区。釜石から内陸の遠野方面へのびるJR釜石線沿いにある仮設住宅には、約50世帯が住んでいる。

 訪問したのは3月3日。仮設住宅の談話室として使われている一室には、支援物資として送られた豪華なひな人形が飾られ、女性たちがいなり寿司を作っていた。時折男性がのぞいては目を細める。

 ひとときの華やいだ雰囲気のなかで、相談員の菊池美奈子さん(44)は住民に声をかけた。

 「これからも楽しいイベントをやっていきましょうね」

心の相談員 自らも傷抱え

 釜石市の社会福祉協議会が中心になって行っている被災者の相談事業。相談員が被災者を訪ね、生活に対する不満や心身の相談を聞き、行政や医療機関に橋渡しをする。

 昨年8月にスタートし、23人の相談者が自宅や仮設住宅、「みなし仮設」と呼ばれる賃貸住宅で暮らす被災者を訪問している。市内を8地区に分け、地区担当の相談員を固定したことで、住民と相談員の間には信頼関係がうまれているという。

 「今でも3月11日当日の話をする方が多い。すぐに泣きだす人もいれば、1時間とか2時間とか、ずいぶん長いこと話してくれる人もいます」

 「でも、話してくれる人はまだいい」と菊池さん。「私は大丈夫」という人や、仕事などで家を留守にしがちでなかなか会うことができない若い世代のストレスが気になっている。「なかなか会えない住人に会えたときは、本当にほっとします」

「あなたの被災は…」に声を詰まらせ

 「高熱が出たのでお医者さんに診てもらったけど、インフルエンザじゃなかった。これから仕事にいってもいいですか」

 2月中旬、ある女性の相談員から事務所に電話があった。

 相談員をとりまとめる高田健二さん(61)は、「お医者さんの言うとおりにした方がいいけれど、大丈夫なら出てきてもらえるかな。ここで何かしていた方が気が晴れるかもしれないよ」と指示した。

 相談事業のスタートから半年あまりが過ぎ、相談員にも疲れが出てきている。相談員は30人くらい必要だが、現状では23人しかいない。当然、相談員一人ひとりの負担が大きい。

 「熱が出たのもきっと疲れのせいだろう。みんな被災者だからな」と高田さんは言う。

 被災地で相談にあたる相談員がつらいのは、相談員自身もほとんどが津波で自宅や肉親を失っていることだ。電話をかけてきた女性相談員も自宅が流されて、狭い仮設住宅での生活を余儀なくされている。一緒に暮らす高齢の親類にも気を遣う。

 菊池さんも実家が津波で流された。見回りをする中で、津波の経験を聞くとつらくなり、どう対応していいのかわからなくなることもある。「訪問した人に、逆に『あなたはどうだったの』と聞かれ、つい自分のことも話してしまう。私も話す機会があるだけいい方です」と声を詰まらせた。

“ご用聞き”の精神で寄り添う

 高田さんは、相談業務は“ご用聞き”のようなものだという。

 「人の心はうかがい知れない。活発な人でも命を絶ってしまう。原因がわからないから、残された人びとは思い悩む。見回りをすることがどこまで人の命を守れるのかわからないけれど、私たちは訪問を通じて『いつも見守っていますよ』というメッセージを発信していくしかない」

 震災から1年。「一周忌を迎えて、故人への思いを新たにすることで、心の症状が出てくる人が増加することもありえます。見回りにはいっそう神経を使います」と高田さん。

 被災者の心に寄り添う人びとは、自らも心の傷を抱えながら、手探りで見回りを続けている。

(佐々木詩)
=続く

236管理人:2012/11/07(水) 22:23:06 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 被災地から(4)】
七回忌までは癒えぬ傷 「黙々と耳を傾ける」支援を
2012.4.29 12:00

動き出したネットワーク

 震災直後、さまざまな団体が心のケア支援に被災地に入っていたが、長期的・継続的なケアを行うため、自治体はそれぞれ、県や医師会などと連携したネットワーク作りに奔走している。

 釜石市では昨年5月ごろから、全国心理業組合(東京都港区)や、自治医大の同窓会有志などの団体が、それぞれ現地に入り、被災者の心のケアを支援していた。市はこれらの団体との連携を進め、「釜石市こころのケア対策関係者連絡会議」を立ち上げ、1月から実質の運用を開始している。

 ネットワークでは市内を8つに分け、それぞれに「生活応援センター」を設置。1人ずつ保健師を配置した。さらにセンターを3つに分けて全心連が2カ所、岩手県臨床心理士会が1カ所を担当。相談を受け付け、必要に応じて訪問やカウンセリングを行う。また、釜石保健所などを通じて、医師との橋渡しも行う。

 自殺対策を担当する健康推進課は、市役所本庁舎にほど近い、釜石のぞみ病院の2階の保健福祉センター内にある。午後6時すぎ、夕食をはこぶカートの音だけが響く病院で、このフロアにだけはこうこうと明かりがともり、職員たちが忙しそうに動き回っていた。

 保健師の洞口祐子さんはこの日、ネットワークに関する会議に立て続けに出席し、ようやく本来の保健師としての業務に手をつけようとしていた。家には寝に帰るだけ。それでも、睡眠時間が取れなかった震災当初に比べれば、よくなった。

 動き出したネットワークを周知したい。軌道に乗せて被災した人みんなに目を向け、心や体の不調を発見したい、という強い思いが彼女を突き動かす。

ボランティアはありがたい ありがたいけれど…

 洞口さんには、悔しい思いがある。

 昨年秋ごろ、病を抱える被災者の対応した。入院治療が必要だが、仮設住宅を離れることをなかなか了承しない。職員らは日に何度も訪問し、住人を説得して入院の段取りを決めた。

 その直後に、看護師資格を持つボランティアがこの被災者を訪問した。ボランティアは市の対応状況を知らず、「なぜこのような状態でここにおいておくのか」と叱責の電話をかけてきたという。

 「住人の方も混乱しました。入院当日の交通手段の確保まで、念入りに段取りを考えたのに、また一から始めないといけなくなるところだった」と洞口さん。住人は無事に入院することができたが、後日、ボランティアが所属していたNPOの代表らが市の仮庁舎を訪れ謝罪したという。

 市の対応を知らないボランティアがそれぞれ活動し、統率がとれない現状はいまもある。受け入れる行政には歓迎したいと思う半面、困惑を抱えていることの事実だ。生活応援センターで活動する保健師らには「違う人が来て、毎回同じようなことを聞かれる」という苦情も寄せられているという。心のケアが心の負担になりかねない。

 「心のケアの支援で活動したいと電話してくださる団体は、お断りすることもあります。でも、私たちの知らないところで活動している団体に関しては把握すら難しい」

ただ「聞いてくれる」だけでいい

 被災した人のなかには話したいことをたくさん抱えている人がいる。被災者が語る話に、ただ耳を傾けるという「傾聴」は、心のケアにとってとても大切なことだ。「被災者の話を聞いてくれるボランティアは来てほしい。でも、傾聴に徹してほしい」。それが洞口さんの本音だ。

 震災から1年が過ぎたが、心のサポートは7回忌を迎えるまで必要といわれる。心折れそうな人びとに対して、何を、どこまで行えば必要十分な支援となるのか。答えが出ない問いの中で、心のケアに携わる人間たちは動いている。

(佐々木詩)
=続く

237管理人:2012/11/07(水) 22:24:26 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 被災地から(5完)】
5月に増える自殺 「働く喜び」が支える心の安定
2012.4.30 07:00

 大津波は漁業にも大きな打撃を与えた。北海道から千葉県まで、漁船や加工施設など漁業関連の損失は約1兆2千億円にものぼるという。復興に向けて漁を再開した関係者もいれば、いまも職を失ったままの人も少なくない。

津波への恐怖か 生活への不安か

 住み慣れた海辺の集落を離れ、岩手県釜石市内の山間の仮設住宅で一人暮らしをする女性(60)は、震災前まで同県大槌町の冷蔵施設で働いていた。沿岸部の工場はほとんどが流されたため、同じような仕事はない。60歳という年齢と、自動車の免許を持っていないことがハンディとなり、新しい仕事を見つけられずにいる。

 「震災直後は津波を思い出して眠れず、薬をもらったりしていたけれど、先月失業手当が切れてからは、仕事が見つかるか心配で眠れない」。心配し訪ねてくれる友人の姿を見ると、涙がこぼれるという。

 被災した人たちが「心配で夜も眠れない」というとき、それが災害の恐怖によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)なのか、生活再建のめどが立たないために希望が見いだせないのか、という点は見極めが必要だ。前者に必要なのは心のケアだが、後者に必要なのは就労支援だ。

 釜石市の心のケアを担当する健康福祉課の保健師、洞口祐子さん(53)も「精神的なケアだけでは限界がある。就労支援が心のケアにつながることを感じます」と話す。

 内閣府と警察庁が発表した昨年の全国自殺者数は、5月に急増。震災を受け、4、5月に企業倒産が増加したことなどから、「震災をきっかけに経済リスクが広がり、自殺に影響した可能性がある」と指摘した。経済不安は自殺と密接に関わっている。

もともと仕事のない地域…

 釜石市の国道283号沿いに、「ハローワーク釜石」がある。釜石市と隣接する大槌町などの求職者が仕事を探しにやってくる。30台ちょっとの来館者用駐車場には午前中からひっきりなしに車が出入りし、ほとんどのスペースが埋まっている。

 ハローワーク入り口付近の掲示板に貼られた求人情報に熱心に目をやっていた、市内に住む女性(42)は、働いていた水産加工会社が津波で流されて職を失った。国の求職者支援制度を利用し介護の資格を取得したが、なかなか求人がないという。「もともと仕事がないところに震災だもの。いっときよりは増えたけど、難しいね」とため息をついた。

 岩手労働局によると、岩手県沿岸部の雇用保険受給資格の決定者数は、1万2546人(1月22日現在)で、前年の3倍近くに膨れあがっている。昨年10月から、雇用保険の給付期間を最大210日延期する措置が取られたが、条件に満たなかった被災者から、給付期限がきている。

海の仕事で食べていきたい

 岩手労働局では昨年4月から、車を流され移動が制限される被災者らのため、臨時に採用した就職支援ナビゲーター30人を避難所や仮設住宅に派遣する出張相談会を実施している。雇用保険の給付に関する質問を受けるほか、端末を利用してリアルタイムで求人情報を提供している。

 当初からナビゲーターとして活動している田中寿さんによると、釜石市の求人はほぼ震災前の水準まで回復しているという。しかし、その多くが雇用期間限定の非正規雇用。もちろん被災者には、突然奪われた仕事への愛着がある。田中さんは「被災者の多くは一つのところに長年勤めてきた。職選びにも葛藤を抱えています」と分析する。

 漁業関係者が住民の3分の2を占める釜石市箱崎町では、残った船などを使って共同で漁を再開した。しかし漁獲は震災前の3割ほど。60代の漁師は「今年、海で食べられないと貯金を切り崩して生活することになる、そうなればもう漁業に戻れなくなる」と危機感をつのらせる。

 心の安定のためには、生活の安定が必要だ。なすべき支援は、まだまだ多い。

(佐々木詩)
=第1部おわり

238管理人:2012/11/07(水) 22:27:06 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 不況の中で(1)】
心のケアでは救えない 格差、無職、独り者
2012.6.9 08:00 産経新聞

炊き出しを受ける日雇い労働者たち。「あいりん地区」では、自ら死を選ぶ人も後を絶たない=大阪市西成区(土井繁孝撮影)

“自殺の街”大阪市。西成区は常に最悪レベル

 「ここに暮らしている人は、大なり小なりみんな死について思っているのではないでしょうか」

 日本最大の日雇い労働者の街、大阪市西成区のあいりん地区で、路上生活者らの支援を行うNPO法人釜ヶ崎支援機構の山田實理事長(61)が言う。

 同機構では、仕事に就けなかった人を対象に道路清掃などの仕事を低賃金で斡旋(あっせん)している。なぜか。

 「人はパンのみに生きるにあらず、です。仕事から得るのはお金だけでない。低賃金でも仕事をしているという誇りを得ることができる。働きたくても求人がなく、働くことができない労働者は『必要とされる誇り』を失うんです」と山田さん。

 高度経済成長期、あいりん地区には全国から日雇いの職を求める人々が集まった。バブル景気の時代には、鉄道の線路に囲まれたわずか約20ヘクタールほどの地域に2万とも3万ともいわれる人々が暮らしていた。

 しかし平成初頭のバブル崩壊、近年のリーマンショックなど不景気の波を最初にかぶり、最後まで上向かないこの街では、自ら死を選ぶ者も後を絶たない。建設工事は減少し続け、現場は自動化が進んで特殊な技能が必要とされることも多くなった。

 大阪万博(昭和45(1970)年)の会場や高速道路建設を下支えした、力と経験が自慢の労働者らの誇りは風化してしまった。この地区に暮らす60歳代の男性は「自殺したら周りに迷惑をかける。でも、いつも明日は目を覚ますことなく死んでいたらいいなあ、と思います」とつぶやく。

 生きる使命を失った時、人は死を身近に感じてしまうのだ。

 自殺者が毎年3万人を超えるわが国。中でも大阪市は人口10万人あたりの自殺死亡率が極めて高く、市内24区の中でも、西成区は常に自殺者数は最悪レベル。同市によると、平成22(2010)年の自殺死亡率は西成区が68・9人、次いで浪速区が43・7人、平野区が32人。2番目や3番目は入れ替わるが、西成区の多さは変わらない。

 あいりん地区に限らず同区では、自殺者に多い境遇として近年問題視されている生活保護受給と高齢者の独居率が高い。出口の見えない不況に洗われる現代の格差・高齢社会の縮図だ。

 大阪市では、平成18年に施行された国の自殺対策基本法を受けて市内の状況を調査、21年に「大阪市自殺対策基本指針」を策定した。精神科救急医療体制の強化や自殺未遂者に対する支援の充実などを図ってきた。しかし、思うように効果は上がっていない。

 この対策の重要な柱である「こころの健康センター」(大阪市都島区)精神保健医療担当課の永井照佳さんは、一般的に自殺者が減らない要因は景気悪化による雇用問題が大きいと指摘する。その上で「景気が回復してくれれば自殺者は減ると思います。でも何もせず、回復するかどうかわからないものを待っているだけでは仕方がない。今、救える命を救いたいんです」と話す。

 しかし、同センターのある職員は本音を吐露した。

 「景気が悪く職に就けない。その問題を解決せずに、心のケアをしているだけでは、人は救えない」

 釜ヶ崎支援機構の山田さんが、死への願望が底辺に流れると語るあいりんの街で、生きることをやめてしまった男性がいた。

=続く

239管理人:2012/11/07(水) 22:28:16 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 不況の中で(2)】
3万人に含まれない 自ら食断ち「孤独死」
2012.6.9 18:00

「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所=大阪市西成区(大塚聡彦撮影)

(1)格差、無職、独り者…から続く

日雇い肉体労働も求人が半減 若者にも影

 昨年11月20日、“とっつぁん”は死んだ。75歳だった。

 大阪市西成区萩之茶屋のマンションの一室で、介護のケアマネジャーが発見した。とっつぁんは床に足を投げ出して座った状態で、ベッドにもたれかかるように死んでいた。自ら食べることをやめた結果だった。

 とっつぁんの本当の素性を知る人はほとんどいない。この街では、過去を語る人はほとんどいないからだ。少なくとも10年前にはあいりん地区にきていたという。

 わずかにとっつぁんを知り、亡くなるまで交流があったという男性(69)は、「政治や社会問題の話題ができるのはあの人だけだった」と振り返る。

 資産家の家に生まれ、東京の大学を卒業したが家の金を使い込んだ、と話していたという。亡くなった部屋から広辞苑と源氏物語が見つかったというから、大卒は嘘ではなかったかもしれない。

 とっつぁんと男性は約5年前に簡易宿泊施設から単身向けのマンションに移り住んだ。男性が受け取っていた年金は月6万円ほど。最低限の生活費で無くなる額だ。当初はパートの仕事で食費を工面していたが、その職もなくなった。

 仕事をして食べていきたい。でも仕事がない。実際、あいりん地区の求人数はこのところ、激減している。西成労働福祉センターによると、リーマン・ショック前の平成19(2007)年と比べると約4割減少している。

 ためらい悩んだすえ、男性は生活保護を申請した。「とっつぁんも同じような生活をしていた。足りない分は生活保護を受けていた」という。

 長期の失業とマンションでの独居、生活保護の受給。年を重ねていくさなか、ケガが拍車をかけた。

 自転車で転倒して足を骨折し、松葉づえが必要な体になったのだ。

 このころから、とっつぁんは死を口にするようになった。「(自分の部屋がある)10階から飛び降りたら楽になれるのにな」。男性は「最初は冗談だと思っていました」と振り返る。しかし日増しに酒量が増え、食が細っていった。

 アルコール依存症の治療のため入院した病院からも、すぐに「脱走した」と戻ってきたという。

 亡くなる約1カ月前、男性はとっつぁんの部屋を訪ねた。男性がちゃんと食べるよう促すと、「『もういい。医者にもかからず自然に死ねるのがありがたい』と言うんです」。

 その後、とっつぁんは一切の食を断ったようだ。

 警察によると、こうした死は通常「衰弱死」とされ、毎年3万人を超える自殺統計にはカウントされない。近年は「孤独死」と呼ばれるようになった。自殺と他の死の境界は限りなくあいまいになっている。

 とっつぁんを死に追いやった状況は、実はそんなに特殊なことではない。

 こころの健康センター(大阪市都島区)の精神保健医療担当課の松本孝博課長は、「この人には全てが集約されています。独居や生活保護受給に加え、長期の失業、アルコール依存の問題もある。しかしすでにこうした状況にある高齢者は、全国に数多くいらっしゃるはずです」と言う。

 そしてその危機は高齢者だけの問題ではない。不況は、すでに若者にも黒々と影を落としている。

240管理人:2012/11/07(水) 22:29:56 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 不況の中で(2)】
3万人に含まれない 自ら食断ち「孤独死」
2012.6.9 18:00

「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所=大阪市西成区(大塚聡彦撮影)

(1)格差、無職、独り者…から続く

日雇い肉体労働も求人が半減 若者にも影

 昨年11月20日、“とっつぁん”は死んだ。75歳だった。

 大阪市西成区萩之茶屋のマンションの一室で、介護のケアマネジャーが発見した。とっつぁんは床に足を投げ出して座った状態で、ベッドにもたれかかるように死んでいた。自ら食べることをやめた結果だった。

 とっつぁんの本当の素性を知る人はほとんどいない。この街では、過去を語る人はほとんどいないからだ。少なくとも10年前にはあいりん地区にきていたという。

 わずかにとっつぁんを知り、亡くなるまで交流があったという男性(69)は、「政治や社会問題の話題ができるのはあの人だけだった」と振り返る。

 資産家の家に生まれ、東京の大学を卒業したが家の金を使い込んだ、と話していたという。亡くなった部屋から広辞苑と源氏物語が見つかったというから、大卒は嘘ではなかったかもしれない。

 とっつぁんと男性は約5年前に簡易宿泊施設から単身向けのマンションに移り住んだ。男性が受け取っていた年金は月6万円ほど。最低限の生活費で無くなる額だ。当初はパートの仕事で食費を工面していたが、その職もなくなった。

 仕事をして食べていきたい。でも仕事がない。実際、あいりん地区の求人数はこのところ、激減している。西成労働福祉センターによると、リーマン・ショック前の平成19(2007)年と比べると約4割減少している。

 ためらい悩んだすえ、男性は生活保護を申請した。「とっつぁんも同じような生活をしていた。足りない分は生活保護を受けていた」という。

 長期の失業とマンションでの独居、生活保護の受給。年を重ねていくさなか、ケガが拍車をかけた。

 自転車で転倒して足を骨折し、松葉づえが必要な体になったのだ。

 このころから、とっつぁんは死を口にするようになった。「(自分の部屋がある)10階から飛び降りたら楽になれるのにな」。男性は「最初は冗談だと思っていました」と振り返る。しかし日増しに酒量が増え、食が細っていった。

 アルコール依存症の治療のため入院した病院からも、すぐに「脱走した」と戻ってきたという。

 亡くなる約1カ月前、男性はとっつぁんの部屋を訪ねた。男性がちゃんと食べるよう促すと、「『もういい。医者にもかからず自然に死ねるのがありがたい』と言うんです」。

 その後、とっつぁんは一切の食を断ったようだ。

 警察によると、こうした死は通常「衰弱死」とされ、毎年3万人を超える自殺統計にはカウントされない。近年は「孤独死」と呼ばれるようになった。自殺と他の死の境界は限りなくあいまいになっている。

 とっつぁんを死に追いやった状況は、実はそんなに特殊なことではない。

 こころの健康センター(大阪市都島区)の精神保健医療担当課の松本孝博課長は、「この人には全てが集約されています。独居や生活保護受給に加え、長期の失業、アルコール依存の問題もある。しかしすでにこうした状況にある高齢者は、全国に数多くいらっしゃるはずです」と言う。

 そしてその危機は高齢者だけの問題ではない。不況は、すでに若者にも黒々と影を落としている。

241管理人:2012/11/07(水) 22:31:07 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 不況の中で(3)】
倍増…若者の死因、半数は自殺 「就職失敗」心壊す
2012.6.10 08:00

就職セミナーで、真剣なまなざしで基本マナーを学ぶ学生=大阪市中央区の「大阪学生職業センター」

 「自分は(世の中から)必要とされていない。それならいっそ、これで終わりにしたいとずっと自殺のことを考えていました」

 現在NPO法人のスタッフとして働く男性(25)が重い口を開いた。男性は2年前に大学を卒業したが、就職先は見つからなかった。「何社にエントリーしても、その都度だめで、だんだん気分がめいってしまった」と振り返る。

 大学を卒業してからもアルバイトに出かけていたが、“普通の会社員”が働いている時間に出歩くと「あの子、就職できなかったんじゃないの」という目で、周囲から見られているような気がしてきた。世間の目が煩わしくなり、「ほぼ引きこもり状態だった」という。親の言うことにもいらだちを感じ、もやもやした思いを相談する相手はいなかった。「自殺」の文字が絶えず頭をかすめた。

 長引く景気の低迷による就職難が、若者の命を脅かしている。「健康問題」や「家庭問題」など、複数の要因が重なり自殺に至るとされるが、若年層のなかで顕著に増加している動機がある。

 「就職の失敗」だ。

 自殺対策基本法(平成18(2006)年施行)を受け、自殺の動機を調査する警察庁によると、平成23年の自殺理由の中で「就職の失敗」は10歳代が9人、20歳代は141人。統計を取り始めた19年には10代が0人、20代が60人だったことから、この5年間で2・5倍に増加したことになる。

 厚生労働省の人口動態調査(22年)によると、15歳から39歳までの死因は「不慮の事故」やがんなどを抜いて自殺がもっとも多い。20〜24歳では約5割にもなる。

 こうした現状に国や自治体の機関などでは自殺防止対策が行われるが、思い詰める若者は減らない。せっかく就職した会社を簡単に辞め、アルバイトで食いつなぐ独居の若者。自殺を勧め、呼びかけるような内容の「自殺サイト」の存在。社会問題化している練炭による集団自殺は、若者にとって自殺が身近なものになる要因が存在し続けていることを明瞭に示している。

 新卒者を専門に受け付けるハローワーク「大阪学生職業センター」(大阪市北区)には毎日たくさんの学生が訪れる。端末で求人情報を閲覧できるほか、ジョブサポーターと呼ばれる就職活動専門の支援員が面接の練習や提出書類の添削などに無料で応じている。

 上席職業指導官の小阪博さんは「面接が思うようにできなかったと泣き出す学生や、威圧的な面接を受けその後の面接に臨めなくなった学生もいます」と話す。サポーターはこうした学生を根気強く励まし、面接の練習を繰り返す。センターでは週2回、臨床心理士が駐在しており、相談を受ける前にカウンセリングを勧めたのは昨年延べ140件だった。

 この傾向は同センターと同じフロアにある既卒者向けの「大阪キャリアアップハローワーク」ではさらに顕著だ。臨床心理士の相談室は常に予約が入っている。週2回の相談で年間で延べ約400件のカウンセリングを行っているという。「状況をみて、精神科の受診を勧めることもあります。相談にこなくなった人のなかには自殺した人もいるかもしれません」とキャリアアップハローワークの藤本博一室長は厳しい表情を見せた。

 NPOのスタッフ男性も述懐する。

 「自分の人生、これではいけないとカウンセリングに通い出してから道が開けた。でも、もしかすると自分も自殺していたかもしれないんです」

242管理人:2012/11/07(水) 22:32:14 ID:2SN6Hf7I0
自殺考 不況の中で(4)】
飛び降り直前の電話 相談1割に満たぬ背景
2012.6.10 18:00

平成23(2011)年は3万651人。就職活動の失敗を苦に若者が自殺するケースが目立つ。各地で防止のための啓発・講演活動、電話相談が行われている=奈良市(山本考志撮影)

月600件「まず、その場から離れて!」

 小さな部屋に置かれた机の上にある一台の電話が鳴る。受話器から聞こえてきたのは「いま、ビルの屋上にいる」という言葉だ。

 大阪市内で活動する「大阪自殺防止センター」にかかってくる相談の電話はときに一刻を争う状況の場合がある。相談員は「とにかく、その場から離れて」と促し、話を聞く。しかし、電話を切ったあとどうなったのか知るすべはない。

 「電話相談は1カ月で600件受けています。でも、電話の受信記録をみると取れなかった電話が6千件もあるんです」。同センターの深尾泰所長(61)は、今年5月にスタートした相談員の養成講座で受講生に訴えた。

 話をしたい人はたくさんいる。でも相談員の数が足りない。同センターは平成22年(2010)、ボランティア相談員の減少から、24時間対応だった電話相談を金曜日から日曜日の57時間に短縮した。最大約120人いた相談員は今は約30人だ。

 減少の理由は分からないという。もともと主力だった40〜50歳代の主婦層が介護など身の回りの重大事に時間を取られるなどしているのでは、と深尾さんは推測する。そして、受ける相談の内容は重い。

 同センターは、昭和53(1978)年に発足。その後、英国で始まった自殺防止活動に賛同して国際組織に加盟した。いまでは活動は東京や宮崎にも広がっている。活動目的は相談者の言葉に寄り添うこと。他の相談窓口を紹介したり、アドバイスしたりすることはない。心情の吐露を受け止めることで、相談者が自ら次の一歩を踏み出す手助けをしている。

 バブル景気の崩壊後続く不況下においてもこの姿勢は一貫している。「ただ実感として3、4年前から失業や就職難に悩み、電話をかけてくるケースが増えています」と深尾さんは語る。

 相談員は「気持ちが楽になった」という言葉を励みに活動を続けるが、全員がそう言って電話を切るわけではない。「話を聞いてくれてありがとう。でも自分の考えは変わらない」と電話が切れることもあり、相談員は自分の対応は間違っていたのかと悩む。

 一方、センターで実施した講座を含む研修には初日に、20歳代から60歳代の男女16人が参加した。

 しかし研修が進むと実際に電話を取ることもあり、自分には荷が重いと辞退する参加者もいる。

 電話には、遺族からの相談も多い。同センターでは平成12(2000)年から「遺族の会」を開催している。

 センター側は会場を設定し、場所を提供するだけ。数人から十数人の遺族が集まり、話したいタイミングで話す。

 会の数は少しずつ増えている。センターから独立して活動している会もある。大阪市と堺市で遺族の会を開く「ぬくもりの会」だ。

 設立に携わった田内誉広さん(43)は心理カウンセラー。仕事を始めて間もなく、3歳下の弟が自ら命を絶った。遺書はなく、原因がわからない。「心のケアを仕事としていながら、命を助けられなかった」と自責の念に駆られた。

 「弟に胸を張れるよう、自殺から目を背けてはいけないと思うようになり」遺族同士が思いを分かち合える場を作った。自殺者の何倍も遺族がいる。多くの遺族が自殺を公表せず、誰にも胸の内を伝えられずに苦しんでいるからだ。

 田内さんは言う。「会のなかで『自分も死にたい』と言えるのがいい。否定も肯定もせず『わかる』とうなずいてくれる。みんな気持ちをはき出したい。大阪は遺族の会が多い方ですが、もっとたくさんあっていいと思います」

 大切な人を失った遺族まで孤立させてはならない。

243管理人:2012/11/07(水) 22:47:43 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 不況の中で(5)】
普通の人3割「考えた」 未遂30万人…社会復帰の重圧
2012.6.11 08:00

世界自殺予防デー(9月10日)にあわせた「自殺予防週間」では、「心の健康管理」メンタルヘルスに関する啓発にも注力=大阪市中央区の大阪商工会議所国際会議ホール

鬱病で休職50万人…社会の損失2・7兆円

 大阪市内に住む30歳代の女性は、26歳のころに自殺を意識していたという。就職を機に親元を離れ1人暮らしを始めたが、会社から帰宅しても「お帰り」の声がない。そのとき、ふと寂しさを感じた。

 「仕事でつらいときも親に迷惑をかけたくないので相談できなかった。本当のことを話せる相手がいなく、どんどん孤独感が深まりました」

 何年もそうした状況を過ごすうち、女性は衝動的なリストカットを繰り返すようになった。

 幸い、痕に気付いた友人の存在で立ち直ることができたという。ささいな愚痴にも寄り添い、話を聞いてくれる友人が、女性を孤独から救い上げた。

 自殺者が3万人を超えたのは平成10(1998)年。その前年まで2万4391人だったのが、3万2863人と急増した。統計が始まった昭和53(1978)年以降、3万人を超えるのは初めてだった。以降、14年間自殺者数が3万人を切ることはない。こうした状況のもと、「死にたい」という感情は、社会の中に広がっている。

 今年1月に内閣府が成人男女3千人を対象に行った意識調査で、4人に1人が「自殺したいと思ったことがある」と回答した。

「死にたい」最多は20代、3割

 むろん若者の自殺の大きな要因となっている就職の問題に関しては、好材料もある。「大阪学生職業センター」の小阪博上席職業指導官によれば、若年層の雇用を制限していた会社が、将来の経営維持のため採用を再開するケースも増え、求人数も増加傾向にあるというのだ。

 しかし、平成9(1997)年に起こった北海道拓殖銀行や山一証券など、大手金融機関の破綻後、銀行の貸し渋りなどの影響は全国に広がり、40〜50歳代の男性が自殺者数を押し上げた。自殺者3万人の時代は経済問題が招いたともいえる。

 以降、自殺は身近な問題となってしまった。死への意識は知らないうちに社会全体に広がり、今回の調査で「死にたい」と考えたことがあると答えた年代層は20歳代がもっとも多い(28・4%)という結果が現れている。

 自殺の衝動に駆られる背景には、鬱(うつ)病が関わるケースも多い。

 「現在、鬱病で休職している人は推計で50万人を超えます。自殺と鬱による社会的損失は2・7兆円にもなるとされています」。そう話すのは企業に対するメンタルヘルス支援を行う「フェアワーク・ソリューションズ」(東京都中央区)の事業本部長で精神科医の吉田健一さん(39)。精神疾患からの職場復帰支援は緊急の課題だと訴える。

 こうした状況を受け、国も労働安全衛生法を改正して今年度中にも企業におけるメンタルヘルス対策の義務化を予定しているという。

 しかし、うつ病での休職以上に自殺未遂者の職場復帰は困難なものになる。

 大阪自殺防止センター所長の深尾泰さん(61)も「自殺未遂者は自殺者の10倍いるといわれています。既遂でなくても周囲には大きなショックを与える。しかし、上司や同僚に対するケアや復帰までの支援体制は確立されていません」と話す。職場復帰の重圧が自殺未遂を繰り返すことにつながりかねない。

 「がむしゃらに働くことがよしとされ、それができなかったり、はずれてしまった人が再びチャンスを得られる社会ではない。自殺が社会全体の問題だというのは、こういう点にもあるのかもしれません」

 経済成長を最優先する中で起こった核家族化や地域のつながりの希薄化に加え、不況下では企業内でさえ安定的な人間関係の形成が難しい。失われた「人とのつながり」に、もう一度目を向けることが自ら命を絶とうとする人を救うことにつながるように思う。

=第2部おわり

 佐々木詩(うた)が担当しました。

244管理人:2012/11/07(水) 22:51:56 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 命を救う現場(1)】
「助けてあげて、お父さん」 いじめで死ぬ子供たち
2012.11.6 11:45

いじめを受け死を選択する子供たちが後を絶たない。負の連鎖は断ち切れるのか

 9月4日、大津市役所2階の応接室。越(こし)直美市長を前に、いじめの責任究明を訴えるNPO法人「全国いじめ被害者の会」代表の大沢秀明さん(68)の要望書を読み上げる声は涙で震えていた。

 《学校、教育委員会は自殺後も責任逃れに終始した。そのような対応をしているかぎり加害者生徒が自分のやったことの重大さを考えるはずもない》

 大分県佐伯市に住む大沢さんは約15年前に、中学3年生だった四男をいじめによる自殺で亡くしていた。8年半に及ぶ裁判のなかで、いじめの事実と自殺の因果関係が認められた。「裁判が終わっても、なぜ学校はいじめを止めてくれなかったのかという思いは今も続いています」

あの日の声は小さかった 

 大沢さんは、警察で遺体を引き取る際、「自殺」と聞かされ呆然(ぼうぜん)とした。署員に「殺されたのではないのか」という大沢さんの手に、遺書が手渡された。

 「いつも大きな声で『行ってきます』と言うのに、あの日は小さな声だった」「ゲームソフトを売りに行くのに付いていったことがある。恐喝のお金の工面だったのかもしれない」。自殺を止められず、家族全員が思い悩んだ。「どんな姿でもいい、生きていてほしかった」

 大沢さんの妻は、四男からいじめられていると聞いていた。「妻はいじめを心配し、担任にたずねたんです。その時の『いじめはない』との言葉を信じていた。それだけに苦しんでいました」。四男が自殺した農業用水路の水門で妻の姿を見つけたこともある。妻が後追いするのでは、と何度も不安になったという。今も、大沢さん夫妻からは後悔の思いは消えることはない。

加害者を助長する学校

 平成18年10月、結成された「全国いじめ被害者の会」。当初、大沢さん夫妻ら5人だけだった人数は現在、全国に約500人の会員がいる。

 大沢さんは、いじめの解決方法などの相談に乗る。しかし、被害が悪質で学校や教育委員会が隠蔽(いんぺい)したり、追及しない場合は、最終的には警察への被害届や刑事告訴という方法をアドバイスしてきた。

 「恐喝、暴行といった犯罪行為が、悪ふざけやけんか、トラブルとして扱われ、教師は加害生徒に必要な措置をとらない。加害者側を助長している」と訴える。

 最近、大沢さんは中学時代から約3年間、壮絶ないじめに遭っていた東京都内の高校1年生男子の自宅を訪ね、家族から話を聞いたという。

 「男子生徒は警察での説明の途中で、つらい経験がフラッシュバックし、パニック状態に陥りました。男子はプールで沈められたり、便器に顔を押しつけられていたんです。現在は精神科の病院に入院しています。そこまで追い込まれることもあるんです」

連鎖を呼ぶ自殺 

 警察庁の調査で昨年の小学生から高校生までの自殺者は、353人。前年より66人増加し、過去10年間で最多。8月に見直し案が閣議決定された「自殺総合対策大綱」には、事態が深刻に受け止められ、未成年者に対する自殺対策の強化が明記された。

 連鎖を呼ぶといわれる自殺。大津市のいじめ自殺以降、兵庫県川西市の高校2年男子(9月2日)、札幌市の中学1年生の男子(5日)…。いま、その連鎖だと大沢さんは危惧する。大津の事件以来、電話やメールで寄せられるSOSは以前の10倍を超える。

遺書はもう見ることができない 

 《お父さんお母さんごめんなさい。…また、お金を要求された。しかしそのお金がないので死にます》

 便箋に書かれた四男の遺書。大沢さんは大切に保管しているが、つらくて、もう今は見ることができない。

 「いつも息子が見守っていて、『助けてあげて、お父さん』って言うんです。いじめで子供たちが死んでしまうのは、もう終わりにしたいのです」


 19年の策定以来の「自殺総合対策大綱」改正を受け、自殺対策は転換期を迎えている。命を救うために何ができるのか。第3部では繰り返される負の連鎖を断ち切るため、活動する人々の姿を追う。

245管理人:2012/11/07(水) 22:53:31 ID:2SN6Hf7I0
【自殺考 命を救う現場(2)】
手首を切る…子供1割が自傷経験 半身マヒの叫び、届くか
2012.11.7 13:12

24歳の若さで自殺した人気タレント、上原美優さん。リストカットの経験があったといい、自殺が報じられた平成23年5月の自殺者数は、前年比2割増となった

 「私の命は内側にある生命力と、周囲の助けで生かされました。これからは、自分も、他人も、傷つけないように生きると決めました」。腰塚勇人さん(47)は全国の小中高校を訪れ、「命の授業」で静かに語りかける。

 平成14(2002)年3月、神奈川県で中学校の体育教師をしていた腰塚さんは、スキー事故で首を骨折。緊急手術の麻酔から覚めると、首から下がまったく動かなかった。医師は「このまま寝たきりか、良くて車いすの生活になるでしょう」と家族に説明していた。

 「脳からいくら『動け』と命令を出しても動かない。死んだ方がましだと思いました。おれの人生終わった、と。どうやって生きていけばいいか分からなかった」

 そんなとき、看護師が声をかけてくれた。「つらさは分かってあげられないけど、私にできることは何でもしますから、言ってくださいね」

 腰塚さんは、気持ちを分かろうとしてくれた人がいたことに気付き、その夜、一晩中泣いたという。弱音を吐くことは、いけないことだと思ってきた。でも、本当は「助けて」と言いたかった自分の気持ちに気付いた。

弱さを見せることは悪いことではない。そう思うと同時に、周囲に対する感謝の気持ちがわいた。このころから手足が少しずつ動くようになったという。
×  ×  × 

 現在も下半身と右半身に麻痺(まひ)が残るものの、自分の足で歩き、生活できるようになった。事故から4カ月後、職場復帰を果たした。21年に小学校時代の恩師から連絡があった。「体験したことを話してくれないか」。その小学校ではいじめがあり、リストカットする児童もいた。

 学校に赴き、全校生徒の前で話した。自分が経験を通じて知った命の大切さや生きることのすばらしさ。支えてくれる人の存在…。低学年に1時間15分の授業は長いかもしれないとの不安もあった。しかし、児童たちは2月の寒い体育館で、しっかりと腰塚さんを見つめ、話を聞いていた。授業のあと、児童が書いた感想文には「両親に産んでくれてありがとうと言いたい」「自分のクラスにはいじめがあります。見て見ぬふりをしていたけれど、その子にごめんと言いたい」と書かれていた。

 「子供に、しっかり自分のメッセージが届いていると思いました。子供が変わったというけれど、それは違う。大人の方がきちんと向き合っていないだけだ」と腰塚さんは確信する。
×  ×  × 

 全国高等学校PTA連合会が高校2年生約6400人を対象にした自傷行為の実態調査(平成18年)では、男子の7%、女子の12・5%がリストカットなど何らかの自傷行為を経験したことがあるという。

 8月の改正「自殺総合対策大綱」には命の大切さを実感できる教育の推進が盛り込まれた。

 命の大切さを実感できる教育とはどうできるものなのか。神奈川県茅ケ崎市立浜之郷小学校の元校長の大瀬敏昭さんは、がんと闘う自分の姿を通じて、命の大切さを訴える授業を行い、16年に亡くなった。

 大瀬さんはその著書「輝け!いのちの授業」(小学館)で記している。

 《『いのちの授業』を行う教師自身が、どれくらい自らの命について真剣に向き合っているかということが求められる。授業としての『いのちの授業』では、本当に子どもたちの心に響く授業となるのであろうか》

 腰塚さんはいう。「教育の専門家がいくら話しても『そんなこと、おまえに言われたくない』と子供たちは反感を持つ。つらい思いをしているやつの気持ちは同じ思いをしたやつにしかわからない。共感することが大事なんです。ぼくの経験から、なにか感じてくれればいい。それがぼくの『命の授業』です」

246管理人:2012/11/08(木) 01:20:53 ID:2SN6Hf7I0
「メールが1000件も」警察にストーカー被害相談 女性殺害後に自殺か 神奈川・逗子の男女遺体
2012.11.7 18:50

 神奈川県逗子市小坪の集合住宅で6日、男女2人の遺体が見つかった事件で、刃物で刺されて室内で死亡していた住人の三好梨絵さん(33)が、首をつって死亡していた東京都世田谷区等々力の元教員、小堤英統(ひでと)容疑者(40)から繰り返しストーカー行為を受けていたことが7日、分かった。三好さんのそばには血の付いた刃物が落ちており、県警逗子署は小堤容疑者が三好さんを殺害後、自殺した疑いが強いとみて容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針。

 同署によると、2人は平成16年ごろから交際を始め、約2年で別れた後、三好さんに嫌がらせのメールが届くようになり、23年6月に県警は脅迫容疑で小堤容疑者を逮捕し、同7月にはストーカー規制法に基づく警告を出した。

 今年4月にも三好さんは「1000件を超えるメールが来る」と同署に相談。しかし、7月に三好さんが「メールも来ないので大丈夫」と話したため、同署では集合住宅周辺で警戒するにとどめていた。

247管理人:2012/11/08(木) 19:41:25 ID:2SN6Hf7I0
電車が真上を通過、飛び込みの男性軽傷 栃木
2012.11.4 22:54

 4日午後5時15分ごろ、栃木県栃木市沼和田町の東武鉄道栃木駅で住所不定、無職の男性(72)がホームから飛び降り、到着した宇都宮発栃木行きの電車が男性の上を約5メートル通過して止まった。男性は幅1メートルの線路中央部に横たわる形となり、両足に軽傷を負ったが命に別条はなかった。

 栃木署によると、緊急停止した電車の乗客と運転士計47人にけがはなかった。男性は「死にたかった」と話したという。

 この事故で東武日光線は約50本が遅れ、乗客約300人に影響した。

248管理人:2012/11/09(金) 03:40:18 ID:2SN6Hf7I0
「練炭自殺」の2人を殺人の疑いで逮捕 大阪府警
2012.9.19 09:18

 大阪府大東市で10日朝、ワゴン車が全焼し車内から女性の遺体が見つかった事件で、大阪府警四條畷署は18日、殺人容疑で、車の近くにいた奈良県大和郡山市の無職、丸山らいと容疑者(27)と兵庫県宝塚市の自営業、松原耕一容疑者(39)を逮捕したと発表した。

 2人は「インターネットの自殺サイトで知り合った女子高生と9日夜に落ち合い、練炭自殺をしようとした」と供述し、容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は、10日午前、大東市龍間の市道で、駐車中のワゴン車内で共謀して女性を殺害した、としている。死亡した女性の身元は分かっておらず、丸山容疑者は一酸化炭素中毒、松原容疑者は気道熱傷で一時入院したがいずれも軽かった。

 同署は、殺人容疑による逮捕について「女性の死の直前まで一緒にいた事実を重くみた」と説明している。

249管理人:2012/11/09(金) 03:44:42 ID:2SN6Hf7I0
【衝撃事件の核心】
浮遊する「死にたい」気持ち 自殺サイトの「いま」
2012.9.29 12:00

炎上した車内から10代後半の少女の遺体が見つかったワゴン車=大阪府大東市

 住所も職業も、年齢も異なる3人が知り合ったのは、インターネットの自殺サイトだった。大阪府東大阪市で9月、炎上したワゴン車から女性の遺体が見つかり、焼け出された2人が殺人容疑で逮捕された。自殺サイトをめぐっては、過去にも連続殺人事件が発生しており、危険性は広く知られている。にもかかわらず、自殺サイトの利用は止まらず、ネット上に「自殺予告」をする件数も年々増加しているという。専門家は「本当は生きたいけれど、誰かに『死にたい』という気持ちを理解してもらいたいという心理が働いている」と分析する。一方で、自殺を考えた人の6割が「誰にも相談したことがない」との調査結果もあり、「自殺志願者」の救済策を講じることが急がれている。

「遺体は17歳の女子高生」

 「車が燃えている」

 9月10日午前8時42分。大阪府大東市龍間の山道で、ハイキングをしに来た男性の目に激しく炎上するワゴン車が映った。

 現場は小中学生がキャンプなどに利用する同市立青少年野外活動センターの北側。センター職員の男性(31)も「午前8時半ごろ、大きな爆発音がして車が炎上していた。炎はものすごい勢いで燃えさかり、火柱が立っていた」と証言する。

 火を消し止めようとした人もいたが、火勢は強く、ワゴン車は全焼。後部座席から女性の焼死体が見つかった。

 一方、近くの池のほとりには、放心状態の男女2人が座り込んでいた。1人は自力ではい上がり、1人はハイキング客に助け出された。2人は燃えさかるワゴン車から逃げ出し、池に飛び込んでいたのだった。

 2人は大阪府警の調べに対し、遺体について「17歳の女子高生です」と説明。その後の調べで、遺体は府内に住む10代後半の少女と確認された。車内からは、練炭の燃えかすと七輪が見つかった。事故でないことは一目瞭然だった。

 2人は「インターネットの自殺サイトで知り合った。練炭自殺をしようとした」と供述。府警は殺人容疑で、兵庫県宝塚市安倉南の服飾販売業、松原耕一容疑者(39)と、奈良県大和郡山市小泉町の無職、丸山らいと容疑者(27)を逮捕した。

 府警によると、3人は自殺サイトで9月上旬に知り合った。車は松原容疑者が用意し、前日に奈良県内で合流。10日になり、現場に到着すると、3人は車内で睡眠薬とアルコールを飲み、用意していた練炭に火をつけた。しかし、練炭の火がワゴン車に燃え移り、2人は「車に火がついて、耐えきれなくなって外に出た」という。
1-2

250管理人:2012/11/09(金) 03:59:34 ID:2SN6Hf7I0
ネットの自殺予告も増加

 3人が利用していたという自殺サイト。自殺願望のある人や自殺に興味を持っている人が集い、チャットや掲示板で交流するもので、ある捜査関係者は「自殺サイトはいくつあるか正確な数は分からない。全体像は把握しきれない」と指摘する。自殺サイトが目立ち始めたのは平成15年ごろとされるが、一躍有名となったのは、17年に会社員の男が逮捕された連続殺人事件がきっかけだった。

 男は、自分には自殺願望がないのに、自殺サイトへの投稿者に「練炭自殺で心中しよう」などとする嘘のメールを送信。17年2〜6月、無職の女性=当時(25)=や中学3年の男子生徒=同(14)、男子大学生=同(21)=の男女3人を次々に誘い出し、窒息させて殺害した。

 男には、人を窒息させる様子に性的興奮を感じる特殊な性癖があったとされ、逃走や抵抗ができないように手足を縛るなどした上で、口をふさぎ、窒息死させていた。男は殺人や死体遺棄などの罪で死刑判決が確定、21年に刑が執行されている。

 ここまで凄惨な事件は珍しいが、ネットと自殺の関係では近年、硫化水素などを使用して有毒ガスを発生させて自殺する方法がネットで紹介されて自殺者が相次いだり、ネットの掲示板に自殺するとの予告が書き込まれたりする事例が、社会問題化している。

 なかでも「自殺予告」は増加傾向にあるという。

 警察庁によると、ネット上で自殺予告をした人は19年は121人だったが、21年に228人、23年に333人にと、年間約100人ずつのペースで増加している。昨年の333人のうち、いたずらなど自殺の恐れがなかったのは167人、自殺を思いとどまらせたのは81人いたものの、すでに自殺していたのは5人、自殺未遂も15人いた。

 こうした自殺予告の中には、睡眠薬を大量に飲んで自殺を図ろうとする様子をネットで配信し、通報を受けて警察官が保護したケースなどがあったという。

「死にたい」気持ちの吐露

 「本気で死にたいなら誰にも言わない。そこには本当は助かりたい、生きたいという気持ちが少なからずある」

 新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は自殺サイトに書き込む人や自殺予告をする人の心理をこう推察する。

 例えば若者の場合、自殺サイトを閲覧したり、掲示板やチャットに書き込んで会話をすることで「親や友人にも理解してもらえなかった『死にたい』という気持ちを理解してくれる人がいる、と一体感を持つようになる」と分析する。

 内閣府自殺対策推進室が20年に3千人を対象に行った調査によると、「自殺サイトを規制すべき」と答えた人は7割を超えた。碓井教授も「書き込みをしているうちに、『死ぬ』という話が具体性を帯びてくると、練炭や車の用意など役割分担の話に発展し、最悪の結果になる」とエスカレートする危険性を指摘する。

 ただ、その一方で、ネットに書き込むことで救われることもあるという。

 「死にたいと書き込むことでほかの人と気持ちが共有でき、満足する人もいる。サイトに1年間『死にたい死にたい』と書き込み続けて、生きながらえる人もいた」

 同じ内閣府の調査では、20〜30代のほぼ4人に1人が「自殺したいと思ったことがある」と回答。さらに「本気で自殺したいと思ったことがある」と答えた人のうち、「自殺を考えたときに相談したことはない」と答えた人は6割を占めた。

 自殺を思いとどまるためには誰かに相談することが重要なのだろうが、その場所が自殺サイトというのは、あまりに危険をはらんでいる。

 自殺防止の電話相談を行っているNPO法人国際ビフレンダーズ「大阪自殺防止センター」の深尾泰所長(62)は「つらい気持ちを誰かに聞いてもらうことで楽になることもある。ネットだけでなく、電話相談もひとつの手。思い詰めないでほしい」と呼びかけている。
2-2

251管理人:2012/11/09(金) 04:19:09 ID:2SN6Hf7I0
【今、学校で いじめ絶つには】
(1)加害者たち 罪悪感なく「面白い」
2012.10.21 10:00

次男の大河内清輝君をいじめ自殺で亡くした父、祥晴さん(河合龍一撮影)

 いじめが止まらない。今も昔も、程度の差こそあれ、なくならない。

 「お道具箱の中に油みたいなものが入ってる…」

 近畿地方の公立小学校に通っていた会社員の男性(37)は小学5年の時、同級生の男児が先生に泣きついたこの言葉を今もはっきり覚えている。

 男性は前日の放課後、教室に忍び込み、仲間数人と一緒に男児の机の中にあった道具箱に小便を入れた。

 男児は当時、男性の指示でクラスのほぼ全員から無視されていた。男性はいじめのニュースに触れるたび、このときの絶望した男児の表情を思い出す。その場面は無声映画のモノクロフィルムのように繰り返されるという。

 「下手したら自殺したかもしれない」。自身の息子が小学校に通う今、強い悔恨の情にかられるが、当時は男児の言動を仲間と笑いものにしていた。

 関東地方の公立小学校に通っていたフリーターの男性(31)は小学4年の時から同級生へのいじめや暴力事件を何度も起こした。男女問わず、相手が泣くまで悪口を言ったり、蹴ったりした。そのたびに校長室に呼び出された。

 なぜ、そんなことをしたのか。理由は明確だった。「鬱憤晴らし」だった。男性は小学3年から塾に通わされ、成績が悪いと父親から殴られた。「ご飯を食べないとか、些細(ささい)なことで怒鳴られ、殴られ、虐待のようだった。いじめはそのストレス発散だった」

善悪教えない教育
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
 「お前たちがやったことをすべて話しなさい」

 今から18年前の平成6年12月。愛知県西尾市の大河内祥晴(おおこうち・よしはる)さん(66)の自宅に、中2の次男、清輝(きよてる)君=当時(13)=が通う中学の校長が4人の男子生徒を連れてやってきて、生徒らにこう命じた。

 5日前、清輝君は自宅裏で首をつり、短い生涯を終えた。4人はいじめの加害者だった。遺書には万単位でお金を脅し取られていたことなどがつづられていた。《もっと生きたかった…》という言葉もあった。

 祥晴さんは怒りを押し殺して4人に語りかけた。「清輝に、いつ、どこで、誰と、何をやったのか、手紙に書いて毎週土曜に持ってきてくれ」

 4人は言われた通り、毎週、手紙を書いてやってきた。祥晴さんはその内容を見て驚愕(きょうがく)した。遺書に書かれた内容以上の壮絶ないじめの数々が記されていた。「何でこんなにひどいことが、すらすらと書けるのか…」

 祥晴さんの親戚が4人のうちの1人に、「清輝と仲が良かったお前が、なんでこんなことをやったんだ」と尋ねると、思わぬ返事が返ってきた。

 「面白かったから」「楽しかったから」…。

 祥晴さんは手紙のやり取りを通じ、「あの子たちに罪悪感は絶対なかった」と確信している。「だからこそ、あんなにひどいいじめができた。そういう物事の善悪を教えてやれない学校教育とは何なのか」。時がたつにつれ、その思いは一層強まる。
1-2

252管理人:2012/11/09(金) 05:28:17 ID:2SN6Hf7I0
「かわいそうな子」

 横浜市に住む小森美登里(みどり)さん(55)も平成10年、高1の長女、香澄(かすみ)さん=当時(15)=を自殺で失った。香澄さんは同級生から言葉や態度によるいじめを受けていた。学校には10回以上足を運び、メンタルクリニックにも通わせていた。

 ある夜、美登里さんは引きこもっていた香澄さんを散歩に連れ出した。美登里さんは励まそうと、加害者側の女子生徒のことを口汚くののしった。

 すると、香澄さんは冷静につぶやいた。「お母さん、優しい心が一番大切だよ。その心を持っていない、あの子たちがかわいそうなんだよ」。香澄さんはその4日後、自宅で首をつった。

 まな娘の言葉「優しい心」にちなんで「ジェントルハートプロジェクト」を立ち上げ、10年以上、いじめ防止のNPO活動を続けてきた美登里さんは「いじめは加害者の心の問題なんです」と言い切る。

 「加害者がやめない限り解決しないから」。この瞬間も、絶望のふちに立たされている子供たちがたくさんいる。


 いじめを受けていた大津市の中学2年の男子生徒の自殺で、学校や教育委員会の不手際が指摘されてから3カ月余り。いじめがまた社会問題化している。自殺に追い込まれる児童・生徒は各地で後を絶たない。悲劇を防ぐためには何が必要なのかを考えてみたい。


【用語解説】大河内清輝君事件

 平成6年11月27日、愛知県西尾市の中学2年、大河内清輝君=当時(13)=が同級生4人から川に沈められたり、計100万円以上を取られたりするいじめを苦に自殺。遺書には「どんどんいじめがハードになり(略)もう、たまりません」などと記されていた。4人は恐喝容疑で書類送検され、うち3人は初等少年院、1人は教護院に送致された。その後4人は反省を深め、うち3人は今も清輝君の命日に焼香に訪れる。
2-2

253管理人:2012/11/09(金) 06:32:29 ID:2SN6Hf7I0
【今、学校で いじめ絶つには】
(2)遺族の心情「命続く限り知りたい」 小6女子自殺、7年前から時止まったまま…
2012.10.22 08:53

松木友音さんの祭壇の前で語る大叔父の木幡幸雄さん=北海道滝川市(玉嵜栄次撮影)

 7年前から時が止まったままの子供部屋は、祭壇に供えられた白いユリの花が香っていた。北海道のほぼ中央に位置する滝川市。いじめを苦に自殺した小学6年の松木友音(ともね)さん=当時(12)=の大叔父、木幡幸雄さん(64)は遺影の前で声を絞り出した。

 「学校で本当に何があったのか知りたい」

 平成17年9月、友音さんは教室で首をつって自殺を図り、翌年の1月に亡くなった。修学旅行の班分けで仲間外れにされるなどのいじめがあり、教壇には家族や加害児童らへ宛てた7通の遺書が残されていた。

 《悲しくて苦しくて、たえられませんでした。なので自殺を考えました》

 自殺直後、市教委は「いじめはなかった」と発表。遺族へ十分な報告を行わなかった。「いじめを認めないマニュアルでもあるのではないか」。木幡さんは加害児童たちの家を訪ね、通学路に立って話を聞くなど自分で動くしかなかった。

 遺族が市と国を訴えた裁判は22年に和解が成立した。「担当教諭らが注意深く観察し、情報共有していれば、いじめを認識できたはずで、自殺を防げた可能性が十分ある」。和解内容は学校側の責任を認めることや第三者調査機関の設置など再発防止策が盛り込まれた画期的なものだった。

■「遺族は学校と対等」

 当時、市教育長代理だった小田真人教育長の(56)は「当時の教委には隠蔽と呼ばれても仕方のない判断があった」と振り返る。ただ、調査内容をすべて明らかにすることについては、「いじめた児童がいじめられる可能性もあり、遺族の心情と、行政の枠組みの限界も感じている」とも語る。

 文部科学省は23年6月、自殺が起きた際には速やかに背景調査を行うよう全国に通知したが、調査内容の安易な公表は避けるべきだと付言した。「憶測や作為が含まれている可能性があるため」としている。

 いじめで自殺した子供の遺族らでつくるNPO「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)理事の武田さち子さん(54)は「学校や教委が判断した情報しか与えられないことが遺族の不信感を増幅させてきた。遺族は学校と対等な立場で同じ情報を得て調査するべきだ」と訴える。

 今月17日、東京都品川区教委は9月にいじめを受けていた中1男子が自殺した問題で、調査対策委員会の委員に遺族を加えることを明らかにした。「調査の客観性、透明性を担保するため」といい、新たな取り組みとして注目される。

■前に進めない遺族

 《第2、第3の自殺者を出さないためにも、子供たちの様子に目を配り、大人の視点だけで状況を判断せずに、子供の立場に立って訴えに耳を傾けて下さい》

 全国で相次ぐいじめ自殺を受け、滝川市教委は9月、市内の小中学校に、木幡さんら遺族が思いをつづった文章を再び配った。和解直後、再発防止を約束して配られたものだ。

 友音さんの自殺後、市教委は、速やかな対応をまとめた「いじめ指導マニュアル」を作り、生徒指導の担当教諭を月1回集めて事例を検証する研修会を開くほか、年2回のアンケートを行い、いじめの早期発見に取り組んでいる。

 一方、友音さんの担任だった40代の男性教諭は裁判では「覚えていない」と繰り返し、責任を認めなかった。教諭は現在も道内の小学校で教壇に立ち続けているが、木幡さんが面会を求めても拒否するという。「学校で何があったのか。一生かかっても、命の続く限り知りたいと思うでしょう」。和解しても、前に進めない遺族がいる。



 松木友音さん事件 平成17年9月9日、北海道滝川市の小学6年、松木友音さん=当時(12)=が、同級生に避けられるなどのいじめを苦に自殺。市教委は「いじめはなかった」と発表したが、1年1カ月後の18年10月、一転していじめがあったと認めた。対応の不手際の責任を問われ、教育長が辞任したほか、市教委幹部2人が停職、校長が減給、教頭と担任も訓告処分とされた。

255管理人:2012/11/11(日) 02:32:45 ID:BUu.v1Ww0
【自殺考 命を救う現場(3)】
消耗する遺族…自殺者への「思い」心に秘め
2012.11.9 11:02 産経新聞

父の自殺を学校で謝罪させられた娘

 「これからもよろしくお願いしますと頭を下げろ」

 自殺者の遺族に向けられる差別偏見の解消を目指すNPO法人「セレニティー」(東京)。その代表理事を務める田口まゆさん(39)には今も忘れられない思い出がある。

 中学1年生のとき田口さんの父=当時(39)=が亡くなった。突然行方不明になり数日後、自宅から遠く離れた山中で遺体が見つかった。

 父親の死は中国地方の小都市ではすぐに知れ渡った。父親の喪が明け、中学校に登校した日、朝礼の時間に担任の教師が突然、田口さんをクラスメートの前に立たせ、謝罪をさせたのだ。

 田口さんは「小さな町を騒がせたことを謝れということなんだろうか。なんで?と思いました。でも、当時は頭を下げなければいけない人間になってしまったと思い、抵抗できなかった。大切な父を失ったショックに加えて、父への怒りがわいた」と振り返る。
×  ×  ×

 親族の間でも、父親の話をするのはタブーになった。母親は憔悴(しょうすい)し、精神的にも不安定に。学校に行きたくない、でもそれが言い出せなかった。田口さんは自分の感情を口にすることをやめた。母を喜ばせたいからと、高校では学年1位の成績を取った。早く、地元を出たい。大学進学とともに家を離れ、名古屋で1人暮らしを始めた。

理解せぬ周囲「保険金、よかったね」…遺族3割「死にたい」

 3年、5年、10年…たっても消えない、苦しい感情。抜け出すきっかけを求めて、担任に会いに行くことを決めた。すでに校長になっていた教師は快く会ってくれた。

 田口さんが「頭を下げなければいけなかったこと、本当につらくて。なぜなのか聞きたくて」とたずねると、返ってきた答えは「覚えていない」だった。「先生は、そのあと笑って『そんなこと気にしてるから結婚できないんだぞ』とまで言ったんです」

 解決の糸口はまるで見つからなかった。行き場を失った心情を、自殺者の遺族同士が語り合う「分かち合いの会」で打ち明けた。

 そこで遺族の会のメンバーは田口さん以上に怒りを表したという。「『教師が悪い』と言ってくれたんです。初めて、私はおかしくない、もっと怒っていいんだと思えたんです」と振り返る。20年以上の歳月が流れていた。
×  ×  ×

 NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」が平成20年にまとめた「自殺実態白書2008」によると、大切な人の死に際して、自殺者の遺族は周囲から「生命保険がたくさん入ってよかったじゃない」「あなたが責め立てて自殺に追いやった」などといわれることもあり、心の傷を深くする。遺族の4人に1人が直後に「自分も死にたい」と考えたという。そんな恐怖や不安から、遠く離れた「遺族の会」に通う人もいる。“自らを殺す”と書く「自殺」という言葉にも傷つく。周りに、感情をはき出し嘆くことができず、精神的、経済的に消耗していく遺族は多い。

 自殺者が3万人を超える現在、遺族はその何倍も存在している。身近なところにも、誰にも心の内を明かすことができない遺族がいる。

 田口さんは講演などで自分の経験を話すことで、遺族に対する理解を訴える。「遺族は、自分を責めることだけはしないでほしい」と語る。

 仕事を抱えてのNPO活動のため休日はほとんどない。疲れていても、活動中はエネルギーがみなぎるという。「力の源はもしかしたら父への怒りかもしれない。父への思いなのかもしれない。父に何かをぶつけられないかわりに、活動しているのかもしれません」と田口さんは話した。

=次回は10日に掲載予定

256管理人:2012/11/11(日) 02:49:02 ID:BUu.v1Ww0
【自殺考 命を救う現場(4)】
少数派の悩み受け止め…性同一性障害の人たち
2012.11.10 13:31産経新聞

心と体の性の不一致に悩む人たち

 「本当は黒のランドセルを背負いたかったんです」

 ショートの黒髪、メガネをかけた優しい表情の青年が、自らの生い立ちを語り始めた。

 同性愛者や性同一性障害など、異性愛社会で少数派の性的マイノリティー。現在、その少数派の人たちの自殺防止に取り組む「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」(東京)の共同代表を、遠藤まめたさん(25)=活動名=は務める。

 遠藤さんは女性として生を受けた。小学生のころ、赤色のランドセルを持つことに違和感を覚え、一人称も「ボク」や「オレ」でとおした。

 15歳のとき、インターネットの検索で「性的マイノリティー」という言葉を知り、16歳のとき初めて自覚した。「女子用の制服を着たくないと教師や親に話しても、聞く耳を持ってもらえませんでした。ただ、そんな私の悩みを友達が聞いてくれた。友達に話せただけ、恵まれていたと思います」
 ×  ×  × 

 心と体の性の不一致に悩む性同一性障害は1万〜3万人に1人いるといわれている。周囲の無理解や偏見で追い込まれ、自殺の危険性が高くなる「ハイリスク群」として、今年8月の国の改正自殺総合対策大綱に初めて対策の必要性が明示された。遠藤さんらが国に働きかけた結果だった。

 宝塚大学の日高庸晴准教授(医療行動科学)が大阪・ミナミのアメリカ村で約2千人を対象に行った街頭調査によると、男性の同性・両性愛者の自殺未遂経験は異性愛者の約6倍だった。

 実際、遠藤さんの周囲にも、命を落とす仲間がいた。

 一人は女性に生まれ、数百万円ともいわれる性転換手術の費用を稼ぐことに一生懸命だった。高校の制服が着られず不登校になり、退学。「本当は辞めたくなかった、といつも言っていました。小さいときからいじめも受けていた。その悔しさからか、バイトの励みかたが病んでいた」と振り返る。念願の手術を受けたが、その後、目的を見失ってしまったかのように、21歳で自ら命を絶った。

 睡眠薬などの過剰摂取(OD)で亡くなった友人もいた。普段からODを繰り返しており、その日も死ぬつもりはないまま、死んでしまったのではないか、と遠藤さんは考えている。

 自分が性的マイノリティーではないかと自覚するのは思春期に入るころといわれている。自らの所作や好みに対し「女々しい」「女らしくしなさい」などといった言葉にさらされるようになるのもこの時期だ。成長過程で直面する強烈な自己否定と深い孤独。

 アメリカでは、10代の自殺のうち、3人に1人は性的マイノリティーに関する悩みが原因といわれている。「10代の子供たちは生活しているコミュニティーが狭い。仲間と知り合うことができず、悩みを打ち明ける場も持てず、早い段階で死ぬことを考えてしまう」と遠藤さんは訴える。周囲に告白しても、家族関係が破綻するなど、強いストレスで鬱病を発症するケースも多いという。
 ×  ×  × 

 最近、性的マイノリティーを支援する動きが出てきている。インターネットによる、コミュニティーサイトの拡大や、性的マイノリティー専用の相談回線がある「よりそいホットライン」(一般社団法人・社会的包摂サポートセンター)の開設だ。自分の悩みを外に向けて発信できる場はわずかながら増えている。

 遠藤さんの活動は、当事者による講演活動のほか、電話相談を行う行政などの窓口に、性的マイノリティーへの正しい知識を持ってもらうための勉強会なども行う。心を許し、会話ができる場を増やしたいと遠藤さんはいう。思い詰め、極端に振り子が振れてしまわないように、仲間たちを救うのが目標だ。

=次回最終回は11日に掲載予定

258管理人:2012/11/29(木) 11:05:43 ID:KCU2JWHA0
【自殺考 命を救う現場(5)】
誰かに止めてほしい若者たち 「生きたいのでしょ」心の声聞く
2012.11.13 13:19

景観よりも自殺防止。観光名所の崖に柵も設置されている=和歌山県白浜町の「三段壁」

(4)自殺未遂率6倍、同性愛者の悩み…から続く

 和歌山県白浜町の名勝、三段壁。コバルトブルーの海がどこまでも続く美しい景勝地だが、崖から身を投げる者が後を絶たない、自殺の名所と呼ばれるようになってしまった。

 平成21年、町は県や地元の警察、NPO法人とともに、三段壁の合同見回りを開始。全国でも珍しい官民共同の活動として注目を集めた。

 「そこ、危ないよ。足元もろいから、もっとこっちおいで」

 午後5時を過ぎ、観光客の姿がほとんどない三段壁。転落防止用の柵が設置されていない場所から、崖の先端に入り座り込んでいた男女に、県西牟婁(にしむろ)振興局保健福祉課主任の栗田直嗣さん(55)が声を掛けた。

 “もしや”と思った人にはまず、「足元に気をつけて」と声を掛けて様子を見るという。返事が返ってこなかったりすれば、声掛けを続け、危険な場所から離れるよう促す。

 栗田さんは、夏の暑い時期、同じように20歳代の女性に声を掛けた。彼女は夕暮れまでだれにも声を掛けられなかったら飛び込むつもりだったという。「真っ赤に日焼けして、だいぶ待っていたのでしょう。『死にたい』の裏には必ず『生きたい』がある。自殺に追い込まれるのは視野狭窄(きょうさく)の状態になっている。そういう人とここで巡り合ったら、最後まで付き合います」と話す。一人保護すると、職務を離れるのは午後11時を回ることもあるという。
×  ×  ×

 三段壁での保護人数は、今年は100人を超えるペースだという。4、5年前では40人程度だったといい、同町などではそれだけ目が届くようになったとみている。現在、合同見回り前に比べ自殺者数は半減しているが、それでも昨年は10人となっている。

 合同見回り事業に参加している町内のNPO法人「白浜レスキューネットワーク」は、法人を設立する約30年前から三段壁に「いのちの電話」の看板を設置し、保護活動に当たってきた。町内にある教会に拠点を置き、保護した人間の自立支援なども行っている。現在も約10人が共同生活を送り、生活の立て直しを目指している。

 「働きたい」という気持ちもサポートしたいと代表の藤藪庸一さん(40)。「地元の宿泊施設も、かつて三段壁から保護された人間と理解したうえで雇ってくれている」と話す。これまで、多くの人びとが職を得て、教会から巣立っていった。

 藤藪さんは「三段壁に来る人の年齢は、これまでは団塊の世代だった。でも、この2、3年ほどで20〜30歳代が増えてきました」と語る。全国的に深刻化する若年層の自殺の問題は、ここにも表れている。
×  ×  ×

 最近では、共同生活を通じて自立を促す「白浜レスキューネットワーク」の事業を頼りに、親に連れられてニートと呼ばれる若者が教会を訪れることも増えた。「親が退職し、年金生活になると子供を養えなくなる。両親が音をあげて連れてくるんです」と藤藪さん。同団体は拒まず受け入れる。

 藤藪さんは水際だけの対策には限界があると感じるという。「自殺対策に見えなくても、すべてが自殺を防ぐことになると信じている。どんなことでも取り組みたい。できる範囲でやっていこうと思うんです」
×  ×  ×

 自殺に至るまでのどこかで、救える命があるという信念のもと、活動する多くの人びとに出会った。「非力を嘆くより自分にできることを少しでもしたい」。自殺対策に関わる男性が言った。

 一通のメールや、わずかな言葉が、人間の命をつなぎ留めるかもしれない。栗田さんが言うように「『死にたい』の裏には必ず『生きたい』がある」からだ。自殺対策で重要なのは大がかりなことではなく、小さなことの積み重ねなのだ。みんなの小さな一歩が、悲しい運命を変えることにつながることを信じたい。

=おわり

259管理人:2012/11/29(木) 11:09:04 ID:KCU2JWHA0
朝霞駅で通信制の女子高生死亡 飛び込み自殺か 埼玉
2012.10.23 15:44

 23日午前9時15分ごろ、埼玉県朝霞市本町の東武東上線朝霞駅の上りホームで、朝霞市在住で都内の私立高校3年の女子生徒(18)が線路内に転落、小川町発池袋行き急行列車にはねられた。女子生徒はその場で死亡が確認された。

 朝霞署によると、電車が駅を通過する際、ホーム中央付近に立っていた女子生徒が線路内に飛び込んだという。女子生徒は通信制の高校に通い、この日は週に2日ある登校日だった。当時ホームは混雑していなかったことなどから、同署では自殺の可能性が高いとみて詳しい原因を調べている。

 東武鉄道によると、この事故の影響で東武東上線は上下線計6本が運休し、約4千人に影響が出た。

260管理人:2012/11/29(木) 11:12:44 ID:KCU2JWHA0
志木で男性が電車にはねられ死亡 自殺か 埼玉
2012.8.30 11:00

 29日午後11時35分ごろ、埼玉県志木市柏町の東武東上線志木−柳瀬川間の踏切で、線路内にいた男性が池袋発森林公園行き下り準急電車にはねられ、死亡した。乗客や乗員にけがはなかった。朝霞署によると、所持品から、死亡したのはは志木市内の男性(57)とみられ、同署は身元確認を急ぐとともに自殺とみて調べている。

 朝霞署の調べでは、電車の運転士が線路内にしゃがみ込む男性を発見。ブレーキをかけたが、男性はさらに寝そべる姿勢になり、はねられたという。男性の自宅からは遺書のような書き置きが発見された。

261管理人:2012/11/29(木) 11:18:07 ID:KCU2JWHA0
電車にはねられ中2女子が死亡 広島・JR芸備線
2012.11.22 02:06

 21日午後3時40分ごろ、広島市東区戸坂山根のJR芸備線戸坂−矢賀間で、近くに住む市立中学2年の服部由依さん(14)が、三次発広島行きの下り普通電車(2両編成)にはねられた。服部さんは病院へ搬送され、死亡が確認された。

 県警によると、運転士が直前に線路内に入る服部さんを目撃していた。服部さんが友人と線路付近にいたとの目撃情報もあり、県警が友人から事情を聴いている。この事故で芸備線は上下線で一時運転を見合わせた。現場は戸坂駅から南へ約500メートル。

262管理人:2012/11/29(木) 11:24:58 ID:KCU2JWHA0
貝塚高1自殺で元同級生ら書類送検、窃盗容疑 大阪府警
2012.11.22 11:49

 大阪府貝塚市で昨年10月、定時制高校1年の川岸朋之さん=当時(18)=が自殺した問題で、川岸さんらに命じてひったくりをさせたなどとして、大阪府警は22日、窃盗容疑で、川岸さんの元同級生の専門学校生の少年(18)=別事件で少年院送致=と大工の少年(19)を書類送検した。いずれも容疑を認めているという。

 送検容疑は平成21年12月7日、大阪府泉佐野市の路上で、歩行者の60代女性から果物入りの紙袋をひったくり、盗んだとしている。府警によると、専門学校生が指示し、大工の少年と川岸さんがひったくりを実行していた。

 川岸さんは昨年10月27日、貝塚市内で首をつって自殺しているのが発見された。川岸さんの携帯電話には元同級生らのグループから日常的に金銭を要求されていたという趣旨のメモが残されており、川岸さんの父親(43)は「元同級生たちが立件されたことはひとつの区切り。だがあくまで真相を解明する第一歩で、捜査は途中だと思っている」と話した。

263管理人:2012/11/29(木) 11:38:31 ID:KCU2JWHA0
消防副署長が自殺? JR福知山線で電車にはねられる
2012.10.16 08:07

 14日午後5時45分ごろ、兵庫県三田市下田中のJR福知山線道場−三田間で、線路上に立っていた男性が木津発新三田行き快速電車にはねられ、死亡した。

 兵庫県警三田署によると、男性は同県西宮市消防局西宮北消防署の福山光副署長(58)=三田市ゆりのき台。近くにあったウエストポーチに遺書のような紙が入っており、自殺とみられる。現場にはフェンスや金網はなかったという。

 JR西日本によると、この事故で上下計24本が運休、12本が最大2時間10分遅れ、約7千人に影響した。

264管理人:2012/11/29(木) 11:55:41 ID:KCU2JWHA0
死亡女性は神戸の中3女子 阪神淀川駅、自殺か
2012.10.17 11:43

 大阪市福島区内の阪神淀川駅の線路上で16日夜、女性が西宮発梅田行き急行電車にはねられ死亡した事故で、大阪府警福島署は17日、身元を神戸市内に住む中学3年の女子生徒(15)と確認した。

 同署によると、運転士は「線路上に女性が正面を向いて立っていて、急ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているという。女子生徒がいじめを受けていたという情報は確認されておらず、同署は自殺とみて調べている。女子生徒が通う学校は「いじめの有無などは調査中」としている。

265管理人:2012/11/29(木) 11:59:55 ID:KCU2JWHA0
58歳小学校長が自殺 三重・名張、うつ状態が悪化か
2012.10.30 12:25

 三重県名張市教育委員会は29日、市立小学校の男性校長(58)が28日に市内の自宅で自殺したと発表した。調査した上島和久教育長は「学校からトラブルなどはなかった」とし、個人的なうつ状態が悪化したとみている。

 上島教育長によると、校長は8月から家族に「眠れない」などと訴え、津市内の医療機関で投薬治療を受けていた。「うつ状態」として9月21日から1カ月間の休職願いを提出して入院。今月12日に退院し22日に復帰したばかりだった。

266管理人:2012/12/08(土) 01:13:12 ID:sDh4v2aE0
自殺、3万人下回る可能性 15年ぶり、警察庁まとめ
2012/12/07 19:26 【共同通信】

 今年1〜11月の全国の自殺者は前年同期比9・8%減の2万5754人になったことが7日、警察庁の統計(速報値)で分かった。年間の自殺者が1997年以来、15年ぶりに3万人を下回る可能性が強まった。

 NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」(東京)の清水康之代表は「政府が市区町村単位で月別自殺者数を公表するようになり、地域の実情に応じた相談会などを開けるようになったことが効果を上げているのでは」と分析している。

 統計によると、11月までの自殺者は男性が1万7840人、女性が7914人。都道府県別では東京の2564人、大阪の1608人の順に多かった。

268管理人:2012/12/12(水) 13:30:57 ID:XF9DbtQ60
神奈川・座間の小田急線死亡事故:中1、いじめ示唆 ノートに記述、学校が調査委設置
毎日新聞 2012年12月10日 東京夕刊

 神奈川県座間市の小田急小田原線座間駅で8日、特急電車にはねられて死亡した東京都町田市の中学1年の女子生徒(13)の父親が学校に対し、「娘がいじめで悩んでいる」と相談していたことが分かった。女子生徒が所持していた大学ノートには、いじめを受けていたことを示唆する記述があったことも判明。県警座間署はいじめを苦にした自殺の可能性があるとみている。

 同署によると、ノートは座間駅のホームに残されたかばんに入っていた。8日付で、複数の生徒の名前とともに「今日されたことを言おうかな。いろいろされたけど何があったかは言わない」との記載があった。「今日のことは生きる希望がなくなりました」「強がっていたけど、やっぱり学校のことは嫌いだった」とも書かれていた。女子生徒の死を受け同校は9日、原因究明の調査委員会を設置した。【山下俊輔、桐野耕一】

272管理人:2013/01/09(水) 09:54:24 ID:VM7Cd3f20
バスケ部主将の高2自殺、前日に顧問教諭が体罰 大阪市立桜宮高
2013.1.8 10:45 産経

自殺した男子生徒が通っていた大阪市立桜宮高校=8日午前、大阪市都島区

 昨年12月下旬、大阪市立桜宮高校(都島区)2年の男子生徒が自宅で自殺をしていたことが8日、分かった。市教委によると、生徒は男子バスケットボール部の主将で、同部顧問の男性教諭(47)から自殺前日、体罰を受けていた。市教委は自殺と体罰の因果関係などについて調査している。

体罰ない、と学校…遺書発見「体罰に悩んでた」

 市教委によると、自殺したのは昨年12月23日。遺書とともに教諭に宛てた手紙がみつかり、手紙には教諭からの厳しい指導と体罰に苦しんでいたという趣旨の記載があった。手紙は自殺の数日前に書かれており、市教委で調査したところ、自殺前日にも教諭から体罰を受けていた。

 この教諭については昨年度、体罰をする傾向があるという情報が市教委側に寄せられたが、調査をした学校は市教委に「体罰はなかった」と報告していた。

273管理人:2013/01/09(水) 09:58:03 ID:VM7Cd3f20
【桜宮高2自殺】
橋下市長「どんな学校なのか。最悪」 市教委と学校の対応に怒り
2013.1.8 22:38

男女50人のバスケ部員を対象に実施したアンケートの結果チャート

 自殺した生徒以外にも21人が体罰を受けたと申告した−。大阪市立桜宮高校(都島区)の男子バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、顧問の男性教諭(47)が頻繁に体罰を加えていた可能性が浮上した。橋下徹市長は体罰を把握できなかったとする市教委と学校側について「対応は完全に誤り、失態」と痛烈に批判し、市長が体罰などについて学校側の対応を直接指揮することを可能にする条例制定の検討を始めた。

38人が目撃

 「子供が体罰を見聞きしているのに先生が分からないって、どんな学校なのか。最悪」

 橋下市長は8日夜、こう憤った。学校側がバスケ部員男女50人に行ったアンケートでは部員21人が顧問から体罰を受けていたと申告したほか、38人が自殺した生徒への体罰を見たと回答していた。

 平成23年9月にも顧問の体罰に関する情報が寄せられ、市教委が指揮して学校が調査。だが顧問への聞き取りのみで「体罰はなかった」と結論付けた。永井哲郎教育長は「(調査)手法が間違っていたとは思わない」と歯切れが悪かった。

 橋下市長は「市教委がどれだけ神経質になって調査したのかをしっかり調べていく」と語気を強め、体罰やいじめの重大事案で市長が市教委を飛び越え、学校側に直接指揮する条例に意欲を見せた。

「発奮」と平手打ち

 一方、市教委側の調査で自殺の経緯も徐々に明らかになってきた。

 自殺前日の昨年12月22日に同校で行われた練習試合。顧問は試合中にミスをしたとされる生徒の顔を平手打ちした。「実力があるのに発揮できない。気持ちを発奮させるために体罰的な指導を行った」という。

 生徒は午後9時半ごろに帰宅し、母親と明るい声で「弁当、おいしかった」などと会話したが、「今日もかなり殴られた」と告白。口には切れた痕があった。

 夜が明けた午前6時半ごろ、母親が2階で首をつっているわが子を見つけた。ルーズリーフで書かれた家族宛ての遺書、顧問宛ての手紙があり、遺書には「育ててくれてありがとう」という感謝と、自殺をわびる言葉が書かれていた。

 顧問宛ての手紙には「たたかれ、つらい」と記されていた。生徒は数日前に手紙を書き、周囲に見せていた。「それを見せたら、また怒られる」。そう言われて思いとどまり、手紙を渡さないまま自殺を選んだ。

274管理人:2013/01/09(水) 10:01:09 ID:VM7Cd3f20
部活指導めぐる自殺、過去にも他校で 体罰教師数はほぼ横ばい
2013.1.8 20:47

 部活動での指導がトラブルに発展するケースは後を絶たない。学校関係者からは「数多くの問題が起きても、いまだに体罰を行う顧問も少なくない」との指摘もあり、部活動の指導をめぐり、生徒が自殺する事例は過去にも起きている。

 平成6年11月には、「おまえなんかチームに必要ない。練習をやめて帰れ」と叱責された大阪府羽曳野市の市立中学2年のソフトボール部員の女子生徒=当時(13)=が自殺。学校側が「部活動の指導の行き過ぎが原因」と認めた。

 また、14年3月には、群馬県高崎市の東京農大第二高校2年のラグビー部の男子生徒=当時(17)=が自殺。両親は長時間の練習と監督らの厳しい指導で過呼吸を発症して自殺に至ったとして、慰謝料などを求めて提訴し、17年に学校側が部の指導で安全や健康管理に気を付けるなどの条件で和解している。

 そもそも体罰の禁止は学校教育法11条で規定。文部科学省は19年に「いかなる場合においても行ってはならない」と通知を出すなど繰り返し体罰禁止の徹底を求めているが、体罰が無くなる兆候はみられない。

 文科省の調査によると、過去10年間、体罰で処分された教職員は400人前後とほぼ横ばい。23年度は404人(うち126人が当事者として懲戒処分)が処分されている。このうち4分の1以上は部活動に絡んだ事例だったという。

 内訳は中学校180人(44・6%)▽高校139人(34・4%)▽小学校81人(20・0%)▽特別支援学校4人(1%)−で、中学校が最も多かった。

 文科省の担当者は「指導に熱が入りすぎたり感情的に押さえられず体罰を行う教師がいる。日頃から研修などを通して徹底しているが、それでも体罰が発覚する。体罰を行う教師を一人でも減らすよう指導を続けていきたい」と話した。

 大阪市教育委員会でも11年、「体罰防止に向けて」とする教職員向けの指導資料を作成。その後、児童生徒への指導で教職員が手を出す行為がどこまで許されるかを示す独自の手引きの作成を検討している。

 この手引きは、問題を起こした生徒に対する「懲戒行為」と体罰の区別を明確化させる狙いがあるといい、橋下徹市長は昨年10月、「体罰を認めるわけにいかないが、もみあげをつまんで引き上げるくらいまでならいい」などと独自の見解を示していた。

275管理人:2013/01/09(水) 10:32:14 ID:VM7Cd3f20
遺書に「大槌がんばれ」 復興支援の宝塚市職員自殺
2013.1.5 13:44

 兵庫県宝塚市は5日、東日本大震災の復興支援のため、岩手県大槌町に派遣されていた同市の男性職員(45)が、宿舎として利用している岩手県宮古市の仮設住宅で首をつった状態で死亡していたと発表した。自殺とみられる。

 宝塚市によると、遺体が見つかったのは3日午後7時ごろ。2日から連絡が取れなくなったことを心配した家族が、宮城県南三陸町に派遣されている同僚に確認を依頼。仮設住宅を訪ねた同僚が発見した。遺書とみられる手紙も見つかり、「皆様ありがとうございました 大槌はすばらしい町です 大槌がんばれ!!」と書かれていた。

 男性の派遣期間は昨年10月から今年3月末までの予定で、土地区画整理事業などを担当していた。

 宝塚市役所で会見した中川智子市長によると、市長が年末に電話した際、「やっていることがどこまで役に立っているのか分からない」と話していたという。中川市長は「殉職というような思い。2度と犠牲者が出ないように他の派遣職員とも話し合いたい」と述べた。

276管理人:2013/01/23(水) 18:08:52 ID:LERzXUlc0
親子3人無理心中か 男女2人は橋の欄干で首つり 神奈川・清川村
2013.1.12 16:59

 12日午前9時25分ごろ、神奈川県清川村の宮ケ瀬湖付近の路上に止まっていた乗用車内で、中学生ぐらいの少年が死亡しているのを巡回中の警備員が見つけ、110番通報した。

 県警厚木署員らが付近を調べたところ、現場から約20メートル離れた橋の欄干にロープを引っかけて首をつっている40〜50代とみられる男性と10代後半ぐらいの女性を発見した。同署は親子3人による無理心中の可能性が高いとみて調べている。

 同署によると、少年は首に絞められたような痕があったが、車内に争ったような形跡はなく鍵が掛かっていた。残りの2人に目立った外傷はなかった。3人はいずれも死後数日以内とみられ、遺書らしきものは見つかっていないという。

277管理人:2013/01/23(水) 18:14:02 ID:LERzXUlc0
アパートで母子3人死亡、無理心中か 埼玉
(2013年1月7日00:36)

 6日午後、埼玉県三郷市のアパートで母親と子どもあわせて3人が死亡しているのが見つかりました。警察は無理心中の可能性があるとみて調べています。

 6日午後2時半頃、三郷市の2階建てのアパートで「首をつっている」と女性から通報がありました。警察官などが駆けつけたところこの部屋に住む35歳の母親とその8歳の息子と6歳の娘のあわせて3人が死亡しているのが見つかりました。警察によりますと母親は2階の寝室で首をつった状態で死亡していたということです。また、子ども2人は1階の居間で死亡していて、首には絞められた痕があるということです。

 母親が「子どもと自殺する」と書いた手紙を送ってきたことから親族が合鍵を使って部屋に入ったところ、3人が死亡しているのを発見しました。警察は母親が無理心中を図った可能性があるとみて調べています。

278管理人:2013/02/24(日) 06:59:11 ID:.Z3IVS7g0
中1女子自殺「いじめが一因」 中学校が調査結果
2013.2.24 00:22

 神奈川県座間市の小田急線座間駅で昨年12月、電車に飛び込み自殺した中学1年の女子生徒(13)=東京都町田市=が通っていた都内の私立中学校は23日、「いじめが自殺の一因だった可能性が高い。死亡当日のトラブルが(自殺へと)背中を押すきっかけになったと推測される」との調査結果を発表した。

 同校によると、女子生徒は昨年11月ごろ、「きもい」「うざい」など言葉の暴力を受け始め、携帯電話を勝手に見られるなどのいじめがあった。担任との面談では「友達との関係づくりがうまくいかない」と話した。死亡当日は「一番嫌がる言葉でのからかいが始まり、他の生徒も追随した」という。

 座間署によると、女子生徒の自殺当時のノートには「いろいろされたけど何があったかは言わない」など遺書のような内容の書き込みがあり、複数の生徒の名前も記載されていた。

 校長らは「言葉の暴力が主だった。女子生徒のツイッターやメールには思春期の悩みや不安が吐露されており、いじめだけが自殺の原因だったとは言えない」と話したが、「学校として心の奥の葛藤に手が届く対応ではなく、力不足を痛切に感じている」とした。

279管理人:2013/03/07(木) 07:02:50 ID:oOU9YDmI0
就活自殺:どう防ぐ? 面接多く、学生疲弊 家族も大学も隠す傾向
毎日新聞 2013年03月05日 東京朝刊

 就職活動(就活)がうまくいかず、精神的に追い詰められて自殺に追い込まれたとみられるケースが、近年増加傾向にある。死を選ぶ若者を思いとどまらせるには、どうしたらいいのか−−。【太田圭介】

 2月末、東京都新宿区の早稲田大学キャリアセンター。何人もの学生が、就職に関する情報収集や、職員に進路相談をしていた。商社や大手銀行など人気の高い企業は、大半が3月末までに内々定を出すため、学生たちも追い込みに必死だ。

 「4月になると、学生たちの進路相談が殺到します」と、同センターの鈴木義秀課長は話す。相談内容はエントリーシートの書き方や面接の受け方などが多いが、「精神的にかなり追い詰められた学生もいる」という。

 同センターでは、精神的に不安定な学生から相談を受けると、学内の保健センターと連携してケアに当たる。うつ病などの症状が深刻化している場合は「いったん就活をストップするよう指導することもあります」と鈴木課長は語る。

 警察庁によると、遺書の記述などから「就活の失敗」が原因とされた大学生の自殺者数は、10年が46人、11年が41人。警察庁が詳しい自殺原因の公表を始めた07年(13人)の3倍以上に達している。

 留意すべきは「進路に関する悩み」が原因の自殺が、10年に73人、11年に83人いたこと。若者の就活事情に詳しい関西大学経済学部の森岡孝二教授(企業社会論)は「『就活自殺』と特定できている数字は氷山の一角。実際にはこの数倍はいるはずだ」と語気を強める。

 「就活自殺」の恐れがあるのは、内定が取れない学生だけではない。選考を順調にパスしていく学生も危ないという。ある大学関係者は「他社の受験を阻止するため、企業が異常な頻度で面接を実施して、学生が疲弊してしまう事例もある」と指摘する。

     *

 学生の就活は、過去に例がないほど難しい時代に突入している。

 08年のリーマン・ショックは、日本の雇用環境にとって大きな分岐点となった。企業は内定者の数を確保することに重きを置かなくなり、本当に必要とされる学生しか採用しない「厳選採用」の姿勢を強めた。

 景気の「底打ち」感が出てきたと言われる今年も、状況に大きな変化はなさそうだ。流通・サービス業などで採用意欲が高まっているものの、中国との関係悪化や新興国の企業との競争で経営環境が厳しいメーカーは、全般的に採用を手控えている。

 さらに、企業が解雇しづらい正社員の採用に慎重になり、従業員の非正規雇用化に拍車がかかっている。自動車産業の製造現場などで多くの派遣社員が解雇・雇い止めされた「派遣切り」が社会問題化したのは、記憶に新しい。

280管理人:2013/03/07(木) 07:18:31 ID:oOU9YDmI0
(上) 「不登校自殺」 悔い続ける遺族 苦しみに寄り添えず…
2013.2.18 11:11

 育ち盛りの愛するわが子が、親より先に自ら死を選ぶ。これほどつらい経験があるだろうか。

 「楽になれたか…」

 今から13年前の平成12年2月4日。小雪がちらつく京都府内の病院の霊安室で、出張先の東京から駆け付けた木下秀美さん(51)は中学3年の長男、学さん=当時(15)=に嗚(お)咽(えつ)しながら語りかけた。表情は穏やかで、まだ赤みもある。だが首に巻かれた包帯の下からのぞくロープの傷痕を見て、かすかな望みも許されないと悟った。

 その日は私立高校を受験する日だった。学さんは午前4時ごろ、自宅で首をつって命を絶った。遺書にはこう書かれていた。

 「自分に自信がなく、このままだと、ろくな大人になれないと思いました。これ以上、家族や先生に迷惑をかけられないと思った」

 学さんは中2の2学期から学校を休みがちになり、中3の秋からは完全に不登校になった。理由を尋ねると「授業が分からない。ついていけないのに、どんどん進んでいく」と答えた。

 自殺前日、学さんに変わった様子はまったくなかったという。夕食を終え、入試に持参する弁当のおかずをリクエストし、お気に入りのテレビ番組を見た後、いつも通り自室に入った。ただ唯一違ったのは目覚まし時計が4時にセットされていたことだけ…。

 印刷会社で役員を務め、働き盛りだった38歳の父親が直面したわが子の死。木下さんは今も、その理由を問い続けている。

 生きる意欲そがれ

 わが国で深刻な社会問題となっている自殺。警察庁の統計によると、10年に初めて3万人を超えたことを機に国が対策に乗り出し、18年に自殺対策基本法が制定された。22年から減少に転じ、昨年は2万7771人(暫定値)で、15年ぶりに3万人を切った。

 一方で、若者の自殺は増加傾向にある。23年の「学生・生徒」は前年より101人(11%)増の1029人で、調査を開始した昭和53年以来、初めて1千人を超えた。学業や進路の悩みを苦にしたケースが多い。

 小中高生でみると、平成23年は前年より66人増加し353人。平成以降は200〜300人前後で推移しており、350人以上の高水準となるのは、昭和61年以来25年ぶりだ。

 精神科医の町沢静夫さん(67)はこうした傾向を「学校、社会、家庭での苦しさの反映」とみる。「少子化の中、過保護に育てられるので対人過敏の傾向が強い。嫌われたり、叱られたりすることに反応が高く、衝動的に死を選ぶ」

 NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表の清水康之さん(41)は「いじめ、虐待、就職難など子供の生きる意欲が社会でそがれている」と指摘する。「周りの評価におびえ、自己を押し殺して作り笑いをしながら生きる子供は少なくない。そんな中で壁にぶつかると、壁を乗り越えてまで生きようと思わなくなる」
1-2

281管理人:2013/03/07(木) 07:22:33 ID:oOU9YDmI0
 「社会変えてくれ」

 「不登校自殺」。木下さんは学さんの死をこう表現する。当時、学さんの中学は“荒れ”が激しかったという。校内でたばこ、教師への暴言、授業中にゲーム…。不登校率は5%を超え、府内で突出していた。

 木下さんは学習の機会を奪われ、自己を見失ったことも自殺の一因と考え、京都弁護士会に人権救済を申し立てた。同弁護士会は学習権の侵害を認め、府教委や学校に改善を求めた。

 一定の「成果」を勝ち取ったものの、木下さんは「息子を直接追いつめた一人」として今も悔やみ続けている。「世間並みに高校は出ておかないと」。そんな親の願いを一方的に押し付け、叱(しっ)咤(た)激励という形で登校や進学を促したこと。日々の仕事に追われ、息子の苦悩に寄り添うことができなかったこと…。

 学さんの死後、仕事をやめた木下さんは大学院で臨床心理などを学び、精神保健福祉士の資格を取得。府内にカウンセリングルームを開き、不登校や引きこもりなどの相談に応じている。木下さんは、学さんが死をもって、こう訴えているように感じている。

 「人が人として大切に育てられ、自分らしく生きられる社会に変えてくれ」
     ◇
 昨年はいじめを受けた大津市の中2男子、今年は体罰を受けた大阪市の市立高の高2男子の自殺が社会に波紋を広げた。今月14日には大阪府の小5男児が電車に飛び込むなど、子供たちの自殺はその後も止まらない。なぜ死を選ぶのか。防ぐには何が必要なのかを考えたい。
2-2

282管理人:2013/03/07(木) 07:40:08 ID:oOU9YDmI0
(中) 自殺率、G8ワースト2 子供への対策に遅れ
2013.2.19 08:34

 「いじめや体罰などを受けた子供の自殺は社会やマスコミの関心が高く、第三者委員会などで調査されるケースも増えているが、原因が分かりにくい自殺についても同様に詳しい調査が必要だ」

 平成12年9月に埼玉県新座市の中学2年だった次男、陵平さん=当時(13)=を亡くした大貫隆志さん(56)は訴える。

 陵平さんは、学校であめを食べたことを教員から注意された翌日、飛び降り自殺した。大貫さんは学校側に原因究明を求めたが、担任と面会できたのは約1カ月後。学校側はほとんど調査せず、話し合いも3回で打ち切られたという。

 文部科学省の「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」の主査を務める筑波大の高橋祥友(よしとも)教授(59)は「子供の自殺が起きると、いじめがあったかなかったかだけに傾注するのは日本独特の風潮」と指摘。「学校や社会は死からしか学べないことは何かという姿勢で、すべてのケースの原因を究明した上で自殺予防の教育を普及させていくことが不可欠だ」と強調する。

国挙げ取り組み

 高橋教授によると、欧米では自殺予防教育が盛んに行われており、国を挙げた取り組みの結果、自殺率が大幅に減少する成果を出している国もあるという。

 人口10万人当たりの自殺者数(自殺率)が30前後と世界的に高かったフィンランドでは世界保健機関(WHO)から提言を受けたことなどを機に、1980年代から本格的な自殺対策をスタートさせた。自殺が起きると、専門家チームを派遣し、遺族の同意を得て自殺直前の行動を詳しく聞き取った。調査には遺族の96%が協力したという。

 詳しく分析した結果、自殺者の80%が鬱病かアルコール依存症を発症していたことなどが判明。このデータを基に対策を取った。

 具体的には「メディカルモデル」と「コミュニティモデル」といわれる2つの考え方。前者は自殺の背景には精神疾患が隠されているケースが多いとして、早期に発見して治療につなげるというもの。後者は健康な人へのアプローチで、悩みを抱えたときに助けを求められないことが多いため、適切な援助を呼びかけるという考え。2つのモデルの組み合わせにより、同国では15年間で自殺率を30%減少させることに成功したという。

 ただ同国でも、若者に関しては、いまだに高水準が続いている。WHOのデータによると、15〜24歳の自殺率は17・8(2009年)。日本は15・2(同)で、主要8カ国(G8)ではロシアの25・8(06年)に次いで高い。
1-2

283管理人:2013/03/07(木) 07:43:40 ID:oOU9YDmI0
相談相手は仲間

 若者の自殺率が日本より30%程度低い米国では、児童・生徒向けの自殺予防教育が多くの州の学校で行われている。その背景には「子供が自殺を考えるほど追いつめられたときに相談する相手は、圧倒的に同世代の仲間が多いことから、相談された際にどう対応すべきかを教育するという考え方」(高橋教授)がある。

 対処方法として強調するのは「早期の問題認識」と「適切な援助希求」の2点。具体的には(1)問題に早く気づく(2)誠実な態度で相手に関わる(3)秘密にしないで信頼できる大人に相談する−の3点という。

 多くの州では、こうした自殺予防教育を担当する教員らへの訓練プログラムが整備されているほか、学校での自殺予防教育の内容について、保護者や地域の精神科医療機関などにも周知徹底するよう配慮されている州もあるという。

 欧米に比べ、日本では、子供の自殺対策への取り組みは進んでいない。
2-2

284管理人:2013/03/30(土) 18:30:38 ID:0gpJ4aJM0
高3女子自殺巡り弁護士会勧告、学校いじめ否定
読売新聞2013年03月25日21時46分

 2010年6月に自殺した新潟県立高校3年の女子生徒(当時17歳)が校内でいじめを受けていたとして、新潟県弁護士会は25日、学校にいじめがあったことを認め、再発防止に努めるよう求める勧告書を出した。

 弁護士会によると、生徒の両親からの人権救済の申し立てを受け、11年8月から、同級生らへの聞き取り調査などを開始。生徒は1年生の夏頃から、同級生に身体的特徴について陰口を言われ、ノートに「生きるのに疲れた」などと書いていた。「臭いと言われている」などと友人に相談もしていたという。

 学校側は生徒の自殺後に実施した調査を基に、いじめの存在を否定している。これに対し勧告書は、「教員らの理解や認識が不十分だったことが、いじめ被害を防止できなかった一因だった可能性がある」と指摘。自殺との因果関係は判断しなかったが、学校側に、十分に検証し、結果を開示することなどを求めた。

 勧告を受け、校長は「いじめはなかったと考えている」と改めて主張する一方、「勧告書の内容を検討し、県教委と対応を考えたい」と話した。県教委高等学校教育課は「第三者を交えて検証する方向で検討したい」としている。

285管理人:2013/03/30(土) 19:07:22 ID:0gpJ4aJM0
たつのの小6自殺:小学生体罰自殺 市教育長、釈明に終始 19年後の謝罪、父「一歩前進」/兵庫
毎日新聞 2013年03月22日 地方版

 19年かけてやっと謝罪−−。たつの市立揖西(いっさい)西小6年生だった内海平(たいら)君の自殺を「体罰が起因した自殺」と認め、両親に謝罪したうえ、文科省に訂正を求めたことについて市教委の苅尾昌典教育長が21日、記者会見した。事件が起きた94年9月から約19年。初めての謝罪に至る経緯についてはあいまいな説明に終始した。【小泉邦夫】

 会見で苅尾教育長は、00年1月に裁判結果が出て、控訴しておらず、「この次点で自殺の原因は体罰に起因する」と認識していたが、国に報告した統計が「変更できるとは知らなかった」と釈明。

 平君の自殺を「管理外の事故死」としていたが、今年2月上旬に「訂正できることを知った」とし、2月22日に開いた教育委員会で「(事故死を体罰に起因した自殺と)直せるのなら直した方よい」との意見でまとまり、修正することにしたという。また、「修正したのは大津市のいじめ自殺や大阪市立桜宮高の体罰自殺も背景にある」と説明した。

 修正が敗訴判決から13年間もかかったことについて「民事裁判で控訴しなかったことで、市教委が体罰による自殺と認識していることが理解されていると思った」「修正する必要があれば上部機関(国や県教委)から何らかの指示があるものと思っていた」とした。

 一方、両親には平君が(体罰が原因で)亡くなったことを謝罪したうえ「長い間、事故死と(国に)報告していたが、修正の文書を出しました」と19日に自宅を訪ねて謝罪のうえ、報告したという。
   ◇
 教師でもある父親の千春さん(54)は毎日新聞の取材に対し、「教育長は19日に自宅を訪れ、約1時間話し合う中で『すみませんでした』と頭を下げた。この19年間での世論の変化(が要因)だろう。いじめはこれまで家庭問題などに矮小(わいしょう)化され、一歩前進だ。しかし、これは終わりではなく始まり」と話した。【渕脇直樹】

〔播磨・姫路版〕

286管理人:2013/03/30(土) 19:10:45 ID:0gpJ4aJM0
川西・高2自殺 いじめも一因 第三者機関報告書
2013.3.29 10:33

 兵庫県川西市で昨年9月に自殺した県立高校2年の男子生徒=当時(17)=がいじめを受けていた問題で、市の第三者機関「川西市子どもの人権オンブズパーソン」は28日、「いじめも含めた環境が自殺の原因になった可能性は極めて高いと考えられる」などとした調査報告書をまとめ、遺族、高校、兵庫県教委に提出した。

 報告書は、生徒はクラスに“居場所”がなく、同級生から「虫」と呼ばれるなどのいじめを繰り返し受けることで、孤立感を強めて追いつめられていったと指摘。校内での人間関係などが自殺の原因になった可能性が高いとしている。高校については自殺の予兆に対する感度が十分ではなく、生徒と信頼関係も築けていなかったとした。

287管理人:2013/06/07(金) 10:53:00 ID:oK1mpDKI0
中1女子自殺 「学校は目も口も閉ざした」 奈良・橿原
2013.6.7 02:17

 ■両親、対応に憤りあらわ

 「娘の命が失われたのに、学校は目も耳も口も閉ざした」。今年3月に飛び降り自殺した橿原市の公立中1年の女子生徒=当時(13)=の両親は6日、市内で開いた会見で、娘の死は学校でのいじめが原因と訴え、憤りをあらわにした。「学校の態度に強い不信感を抱いている」とも述べ、学校側の対応に強い不満を表明した。

 会見で、父親(48)は「学校がいじめを見逃したことが、背景にあるのではないか」と学校側に対する不信感を強調した。

 市教委はこれまで、両親の強い要望を受け、学校で5月中旬、2年と3年の計約450人を対象にアンケートを実施したが、プライバシーの保護などを理由に両親に対して結果を開示していない。

 父親は「学校で娘に何があったのかについて、私たちは知る権利があるはず。真相究明を遅らせようとする学校とは信頼関係を築けない」と語気を強めた。

 母親(44)も「真相究明を遅らせようとする」として、これまでの学校側の対応に悔しさをにじませた。

 両親は今後、県警への被害届も検討しており、「よく考えて警察とも相談したい」と話した。

 会見には、平成23年に同級生からいじめを受け、自殺した大津市立中学2年の男子生徒=当時(13)=の父親(47)も同席。「学校の調査では遺族が求める答えが出てこない」として、第三者委員会の設立要望に立ち会ったことを明らかにした。

 両親によると、女子生徒の携帯電話には「みんな 呪ってやる」とする未送信のメールが残っていた。また、部活の先輩から嫌がらせを受け、クラスで仲の良かった友人から無視されていたなどと複数の生徒が指摘しているという。

291管理人:2013/08/23(金) 05:59:59 ID:oK1mpDKI0
ドーン、響く衝撃音「え、藤さん?」現場騒然
2013.8.22 15:18

飛び降り現場前には大勢の報道陣が詰めかけた=22日午後、東京都新宿区(撮影・大橋純人)

 歌手の藤圭子さんが飛び降り自殺したとみられる東京都新宿区西新宿の高層マンション周辺には、100人以上の報道陣が詰めかけ、一時騒然とした雰囲気に包まれた。

 現場は、JR新宿駅の北西約1キロで、オフィスビルや高層マンションが建ち並ぶ一角。向かいのマンションに住む男性会社員(55)によると、午前7時ごろ、「ドーン」という大きな音が聞こえ、その後にサイレンを鳴らした救急車やパトカーが続々と集まってきたという。

 男性は「外に出ると、路上に直径1メートルぐらいの血だまりが広がっていた。直前に言い争う声など変わった様子はなかったが、飛び降りたのが藤さんだと知ってびっくりしている」と驚いた様子で話した。

 藤さんは22日午前7時ごろ、マンション前の路上であおむけの状態で倒れているのが見つかった。病院に搬送されたが、間もなく死亡した。

292管理人:2013/10/19(土) 07:19:55 ID:oK1mpDKI0
就活中の21%「死にたい」 大学生ら対象の調査
2013年10月18日(金) PM 08:42

 就職活動を始めた後の大学生ら約120人にアンケートしたところ、21%が「本気で死にたい、消えたい」と考えていたことが18日、NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」の調査で分かった。

 清水康之代表は「企業の不誠実な対応に不満を覚える学生も多い。内定を取れないと疎外感も強くなる。学生たちが納得して活動できる環境をつくらないといけない」と話している。

 調査は3月と7月の2回実施。東京都内で就活中または就活を終えた大学生や大学院生ら計243人から回答を得た。

293管理人:2013/12/21(土) 08:54:37 ID:oK1mpDKI0
尼崎の踏切で死亡した2人は母娘  ぬいぐるみ2体抱え…
2013.12.20 18:46

娘がコートの中で抱えていたクマのぬいぐるみ(兵庫県警提供)=Pic

 兵庫県尼崎市のJR東海道線の踏切で11日、女性2人が普通電車にはねられ死亡した事故で、兵庫県警尼崎北署は20日、2人は母娘で、クマのぬいぐるみ2体を所持していたと発表した。同署は自殺とみて身元の確認を急いでいるが、有力な情報がないという。

 事故は11日午後10時20分ごろ、尼崎市七松町のJR東海道線立花−尼崎間の踏切で発生。2人は遮断機が下りた後、電車が迫ってきたことを確認し、踏切内に入り、電車にはねられ即死した。

 2人は身分証などを持っておらず、遺体のDNA鑑定から母娘と判明した。母親は70〜80歳で身長153センチ、黒のダウンコートに長ズボン姿。娘は40〜50歳で身長164センチ、黒のコートに長ズボンをはいていた。

 クマのぬいぐるみは白と茶の2体。いずれも約30センチで、ピンク地に白の水玉の服を着ていた。白は娘がコートの中に抱きかかえるように持っており、茶は現場に落ちていた。情報提供などは同署((電)06・6426・0110)へ。

294管理人:2013/12/29(日) 11:41:30 ID:oK1mpDKI0
高知の中学生自殺で賠償確定
2013年12月24日 23時58分NHK NEWSweb

4年前に自殺した高知市の中学生の両親が「学校は原因を十分に調査しなかった」と主張して学校側などを訴えた裁判で、学校の調査に関する両親の訴えを退けたうえで、30万円の賠償を命じた判決が最高裁判所で確定しました。

平成21年に自殺した高知市の当時中学1年生の男子生徒の両親は「いじめが原因の疑いがあったのに学校は十分に調査しなかった」として中学校を運営する学校法人の「高知学園」を訴えていました。

1審の高知地方裁判所は「調査は十分ではなかった」と合わせて190万円の賠償を命じましたが、2審の高松高等裁判所は「必要な調査は行っていた」などとして学校の調査に関する両親の主張を退けていました。

一方で、2審は自殺を巡って当時の担任の教師に不適切な発言があったと認め、学校法人と当時の担任に合わせて30万円の賠償を命じていました。

これに対して両親が上告していましたが、最高裁判所第1小法廷の山浦善樹裁判長は24日までに上告を退ける決定をして、学校の調査に関する両親の訴えを退けたうえで、30万円の賠償を命じた判決が確定しました。

295管理人:2013/12/29(日) 11:44:48 ID:oK1mpDKI0
ワタミ過労自殺で遺族が提訴――渡邉氏の責任も問う
(片岡伸行・週刊金曜日編集部、12月13日号)

美菜さんの遺影を前に会見する森豪・祐子さん夫妻。(撮影/片岡伸行)

 大手居酒屋チェーン「和民」の正社員だった森美菜さん(当時二六歳)が入社二カ月後の二〇〇八年六月に自殺し、昨年二月に過労による労災と認定された問題で、当時のワタミ社長だった渡邉美樹氏(現・参議院議員)ら五者を相手取り、美菜さんの両親である森豪さん(六五歳)と祐子さん(五九歳)夫妻が一二月九日、美菜さんの死亡は会社と経営者らの安全配慮義務違反に原因があるとして約一億五三〇〇万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 入社後一カ月間の残業が一四一時間という過酷な労働実態に加え、勤務時間外に渡邉氏の『理念集』と称する分厚い印刷物の暗記テストや研修会への参加を義務づけられ、心身に変調を来した末に自ら命を絶った美菜さん。会社側は昨年一一月に名古屋簡易裁判所に「損害賠償確定」の調停を申し立て。五回の調停が行なわれたが、ワタミ側は責任を認めず、謝罪もないことから一一月二五日に決裂した。

 今回の提訴では、自殺に追い込むほどの過酷な労働を強いたのが、「二四時間働け」など全従業員に自らの価値観を強制した渡邉氏個人の経営方針にあるとして、日本の過労死裁判で初めて「懲罰的(制裁的)慰謝料」も請求に組み込んだ。渡邉氏のほか、美菜さんを直接雇用したワタミフードサービス(株)の栗原聡代表取締役(当時)、ワタミ(株)の小林典史・人事部統括本部長(当時)の法的責任も問う。

 厚生労働省記者クラブで会見した森さん夫妻は「訴訟を通じて、娘の死の責任を明らかにするとともに、こういう働かせ方を許さない社会、若者を使い潰すのではなく育てる社会になってほしい」と話した。代理人の玉木一成弁護士は「美菜さんの辞令には当時のCEO(最高経営責任者)渡邉氏の名前がある」とし、会社法四二九条一項(役員の第三者に対する損害賠償責任)は免れないとした。

296管理人:2014/02/05(水) 07:28:27 ID:oK1mpDKI0
刈谷の高2自殺で第三者委が報告書 「部辞められず うつに」
2014/2/5 2:09 Nikkei

 2011年に愛知県刈谷市の県立高校2年、山田恭平さん(当時16)が自殺した問題で、有識者らでつくる県の第三者調査委員会は4日、最終報告書を公表した。所属していた野球部を辞められず、うつ病になったとする内容。部員への体罰を見聞きしたことが一因となった可能性を指摘するとともに、自殺した後の学校や教育委員会の対応の問題点も批判した。

 第三者委の加藤幸雄委員長(日本福祉大学名誉教授)は同日記者会見し、「自殺から2年が経過し、証言をためらう人が多くいた。学校と県教委の初期調査は不十分と言わざるを得ない」と指摘。一方、山田さんの遺族は調査が不十分だとして、同日までに再開を求める要望書を大村秀章知事に提出した。

 報告書によると、山田さんは10年12月ごろから両親や担任に野球部を辞めたいと相談していたが、監督らが慰留。11年5月下旬、顧問による部員への平手打ちなどの体罰行為を目撃すると部活に行かなくなり、1人でぼんやりするなどうつ病の症状がみられるようになった。その後顧問が自分を捜していることを知り、6月に練炭自殺した。

 山田さんの自殺を巡っては、遺族の要請で県が昨年4月に第三者委を設置。報告書は「学校が体罰と自殺は無関係と即断したことが、遺族との関係を悪化させ調査を困難にした」と指摘。県教委の対応も「調査の視点、対応、方法が不十分。(調査にあたる)委員の名前を非公表とした点は非常に問題」とした。

 県教委の野村道朗教育長は「反省すべき点は反省し、改善点を明確にしていく」とコメントした。

 一方、山田さんの遺族は聞き取りをした野球部員が少数だったことへの検証が不十分などとしたうえで、「第三者委の一方的な(調査の)終了宣言に納得していない」と批判した。

297管理人:2014/02/23(日) 09:49:37 ID:oK1mpDKI0
自殺教唆容疑の慶大生釈放 警視庁、捜査は継続
2014/2/23 2:42 nikkei

 交際相手の女性に携帯電話からメッセージを送って飛び降り自殺させたとして、自殺教唆の疑いで逮捕された慶応大3年の男子学生(21)が22日夜、釈放されたことが警視庁三田署への取材で分かった。

 同署によると、東京地裁が同日、検察側の勾留請求を却下した。三田署は任意で捜査を続ける。

298管理人:2014/02/23(日) 10:14:29 ID:oK1mpDKI0
自殺教唆:慶大生を釈放 検察の勾留請求が却下され
2014年2月23日(日)mainichi

 スマートフォンでメッセージを送り交際相手の女性を自殺させたとして自殺教唆容疑で逮捕された慶応大法学部3年、渡辺泰周(たいしゅう)容疑者(21)が22日、釈放された。警視庁三田署によると、検察側の勾留請求が同日、東京地裁に却下された。任意で捜査を続ける。

 容疑は昨年11月、女性に「お願いだから死んでくれ」などと7回メッセージを送ったとしている。送信した事実は...

299管理人:2014/02/23(日) 10:22:27 ID:oK1mpDKI0
自殺教唆容疑:交際相手にスマホで「死ねよ」 慶大生逮捕
毎日新聞 2014年02月21日 11時23分(最終更新 02月21日 11時37分)

 スマートフォンで「死ねよ」などとメッセージを送り、交際相手の女性を自殺させたとして、警視庁三田署は21日、川崎市中原区木月住吉町、慶応大法学部3年、渡辺泰周(たいしゅう)容疑者(21)を自殺教唆容疑で逮捕したと発表した。同署によると容疑を認めているという。

 逮捕容疑は昨年11月8日午後6〜8時ごろ、スマートフォン向けの無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、同級生の女子学生(当時21歳)に「お願いだから死んでくれ」「手首切るより飛び降りれば死ねるじゃん」などと計7回のメッセージを送ったとしている。女性は翌日午前5時ごろ、東京都港区の自宅マンション8階から飛び降り自殺した。三田署は通信記録の解析などを経て今月19日逮捕した。

 同署によると、女性はメッセージを受信後、「何でそんなひどいことを言うの」などと返信。友人には自殺をほのめかすメールを送っていた。2人は1年以上交際していたが、事件前日に女性から別れ話を切り出したという。【松本惇】

300管理人:2014/02/26(水) 12:22:00 ID:oK1mpDKI0
広島の高1男子、自宅で自殺 学校側「いじめの可能性」
2014/2/26 11:53 Nikkei

 広島県三原市の県立総合技術高1年の男子生徒(16)が24日に自宅で自殺しているのが見つかり、学校側が「いじめによる自殺の可能性がある」として関係者から聞き取り調査していることが26日、分かった。

 県教育委員会や学校によると、24日朝、自宅で首をつり亡くなっているのを同居する祖母が見つけた。生徒は野球部に所属し、21日まで登校して部活動にも参加。22、23日は体調不良を理由に部活を休んでいた。

 生徒の両親は学校側に「部活を休んだ後、部室内のロッカーが荒らされたり、休んだ理由をほかの部員から厳しく問い詰められたりしていたようだ」と説明。学校側は生徒や教職員から聞き取りを続けている。ほかの部員からも、両親と同様の証言を得ているという。〔共同〕

301管理人:2014/03/02(日) 01:50:47 ID:oK1mpDKI0
パワハラ受けた男性警部が自殺 秋田県警、公表せず
2014/3/2 1:29

 上司にパワーハラスメントを受けていた秋田県警の男性警部(当時48)が2005年、自殺していたことが1日、県警への取材で分かった。県警は今年2月、部下計10人へのパワハラを理由にこの上司を本部長訓戒処分にしたと発表したが、自殺については公表していなかった。

 県警によると、上司は元交通部長(59)=依願退職=で、本荘署(現由利本荘署)の副署長だった04年9月〜05年1月ごろ、部下だった男性警部に大声で叱責を繰り返すなどのパワハラをしていたという。警部は05年2月に自殺した。

 県警の志村務本部長は「厳正に調査したが、(パワハラと自殺の)因果関係は認められなかった。関係者のプライバシーに特段の配慮が必要と考え、公表しなかった」とのコメントを出した。〔共同〕

302管理人:2014/04/24(木) 11:10:32 ID:oK1mpDKI0
「お前とろいねん。いっぺん死んだらどうや」人前で10分近く罵倒する母親、泣き出しそうな幼な子…増える心理的虐待、子の傷に大人は気付かない
2014.4.24 07:00 【衝撃事件の核心】 Sankei

大阪市内のマンションの一室で幼児2人が放置され死亡しているのが見つかった。ベランダにはごみが散乱している様子が分かる。育児放棄(ネグレクト)も児童虐待の一つだが、毎年過去最高を記録する児童虐待の中で、最も多い虐待の形態は「心理的虐待」という。また、命を奪う心中も「虐待の最たるもの」と位置づけられている=PIC

 怒りに任せ、子供に「死ね」と言ったことはないか。大人は鈍感だ。叱ったつもりで、幼い心の傷に想像が及ばない。暴力を伴わない「心理的虐待」。過去最多を更新し続ける児童虐待の件数で半数以上を占め、爆発的なペースで増加している。対人関係の形成に支障が出るなど、その影響は軽視できない。専門家は「すべての虐待は心理的虐待に発する」と警告する。そして、もう一つ。虐待で死亡した子供の半数近くが心中の犠牲者だ。子供の人生を親の身勝手で奪う行為は「虐待の最たるもの」なのだ。

*止まない罵声

 「お前、とろいねん。いっぺん、死んだらどうや」

 4月上旬、大阪市内のある公衆浴場。30代くらいの女性が、子供に罵声を浴びせていた。

 その一言なら、「口の悪い母親だ」と周囲も聞き流したかもしれない。だが、「死んだらええ」という罵詈雑言(ばりぞうごん)は10分近く止むことがなかったという。

 今にも泣き出しそうな子供の表情に、たまりかねた利用客の1人が児童相談所(市子ども相談センター)に連絡した。児相によれば、心理的虐待の典型的なケースだ。

 児童虐待防止法が定める虐待は4種類ある。

 身体的虐待▽性的虐待▽怠慢・拒否(育児放棄、ネグレクトのこと)と、心を傷つける心理的虐待だ。

 昨年1年間に、全国の警察が虐待の疑いで児相に通告した18歳未満の子供の数は2万1603人(前年比31・8%増)。このうち、1万2344人(全体の57%)の通告理由が心理的虐待だった。

 警察庁によると、統計を取り始めた平成18年はわずか168人。それが8年間で73・5倍になった。身体的虐待の968人→6150人(6・4倍)▽性的虐待の91人→149人(1・6倍)▽ネグレクトの476人→2960人(6・2倍)−と比較すると、その突出ぶりがよく分かる。

*面前DVの危険

 心理的虐待がこれほどまでに急増しているのはなぜか。

 最大の要因となっているのが「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」の存在だ。その名の通り、子供の目の前で配偶者に暴力を振るう行為を指す。

 心理的虐待の6割以上は面前DVの被害児童。DVそのものの増加に比例して、虐待の一類型としての面前DVが増え続けているのだ。

 子供にとってDVを目撃するショックは大きく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症するケースも少なくない。

 児童虐待問題に詳しい津崎哲郎・花園大特任教授によると、被害児童は成長しても自分に自信が持てず、人間関係を上手に築けなかったり、学力が伸び悩んだりする傾向があるという。

 津崎特任教授は「虐待というと子供への暴力がクローズアップされがちだが、全ての虐待のベースは心理的虐待。目に見える傷がなくても、ケースによっては躊躇(ちゅうちょ)せずに一時保護に乗り出すべきだ」と話す。

 関西学院大の才村純教授(児童福祉論)も「夫婦間の暴力がどれだけ子供の心を傷つけるのか、気付いていない親は多い」と指摘。「DVの被害者はそのストレスを子供への暴力という形ではき出すこともある」とその危険性に警鐘を鳴らす。
1-2

303管理人:2014/04/24(木) 11:19:49 ID:oK1mpDKI0
*心中までの距離

 一方で、殴る蹴るなどの身体的虐待を受けた子供も6150人(同17・8%増)と過去最多を計上した。その中で、殺人と並んで「虐待の最たるもの」と位置付けられるのが子供を巻き込む心中事件だ。

 大阪府池田市では1月下旬、大阪市嘱託職員の父親=当時(63)=が9歳の娘を包丁で刺した後、自殺した。リビングには父親の筆跡で「娘とともに逝く」と記されたメモ用紙が残されていた。

 厚生労働省によると23年度に虐待で死亡した99人の子供のうち41人が心中。継続的な虐待がなくても、ある日突然起きるため、行政にとっては対応が難しい。この池田市のケースでも娘への日常的な虐待行為はなかったとみられ、「なぜ道連れにしたのか、はっきりした理由が分からない」と捜査関係者は話す。

 親子心中に詳しい社会福祉法人「子供の虹情報研修センター」(横浜市)の川崎二三彦・研究部長は「心中は保護者も死亡しているため、原因が究明されにくい。メディアが行政の対応を批評する機会もなく、絶対的に検証が足りない」と言う。

 子供に向ける「死ね」の一言。未来を一方的に奪う心中の理不尽。その間に、それほどの距離はないのかもしれない。
2-2

304管理人:2014/05/11(日) 11:21:48 ID:oK1mpDKI0
後絶たぬ鉄道自殺 ホームドア普及でも歯止めかからず
2014.5.11 10:01 Sankei

 ホームからの飛び込みなどによる鉄道での自殺が後を絶たない。国土交通省によると、平成24年度は全国で631件(30分以上の遅延などを生じる)で前年より30件も増えた。自殺の抑止効果もあるとされるホームドアの普及も進むが、歯止めがかからない状態だという。「根本的な策は見えない」。鉄道関係者らは頭を痛めている。

 今月8日午前、首都圏の鉄道担当者は人身事故の一報に時計を確認し、思わずため息をついた。事故が起きたのは埼玉県ふじみ野市の東武東上線踏切。男性が遮断機をくぐり抜け準急電車にはねれ、死亡した。自殺とみられるという。午前10時28分。「以前は影響の大きくなるラッシュ近辺の自殺はなかった。最近は一般論も通用しないくらい頻繁に起きる」(担当者)

 国交省によると、輸送障害のうち、自然災害や車両故障など鉄道会社内部の要因を除いた、自殺を含む「部外要因」の件数は増加傾向にある。平成4年度は636件だったが、14年度は1096件。24年度は2千件を突破し、2231件に達した。

 増え続ける事故に、小田急電鉄は飛び込みの多い駅や踏切に、自殺の抑止効果が高い青色LED照明を取り入れた。乗務員の巡回も強化している。

 東京メトロは、ホームドアの普及を進める。21年度は南北線や丸ノ内線の一部だけだったが、24年度は全179駅の半分程度の84駅まで拡大。自殺を含む人身事故は、ほぼ半減の7件まで減ったという。担当者は「転落防止が目的だが、自殺の抑止にも効果がある」とみている。

 24年度の自殺が231件と前年より16件増えたJR東日本は今月10日に御徒町駅にホームドアを設置、東急電鉄も昨年、中目黒駅などに増やした。鉄道各社は整備を加速させる。ただ、各社とも「無理にホームドアを乗り越えるケースは防げず、自殺を抑える決定打にはならない」と口をそろえる。

 最近では首都圏などで相互乗り入れが進み、いったん事故が起きると、社の垣根を越え影響が広範囲に及ぶ傾向も出ている。

 8日の東武東上線の人身事故でも東京メトロは有楽町線や副都心線への同線からの乗り入れを一時中止した。「大勢に負担をかけることを考えてほしい」。担当者は訴えている。

305管理人:2014/06/07(土) 00:11:34 ID:oK1mpDKI0
中3自殺:松竹景虎君が残した夏休みの作文 いじめテーマ
毎日新聞 2014年06月06日 03時00分(最終更新 06月06日 09時32分)

松竹景虎君が自殺する前日の1月7日、ラインで書いたメッセージが残る携帯音楽端末=長崎県新上五島町で2014年5月26日、樋口岳大撮影

 長崎県新上五島町で1月に自殺した町立奈良尾中3年の松竹景虎(まつたけ・かげとら)君(当時15歳)が、昨年の夏休みに学校の宿題でいじめをテーマにした作文を書いていたことが分かった。当時、松竹君は日常的に同級生からいじめを受けて悩んでいた。作文では自分がいじめられていることには触れず、いじめが起きる仕組みなどについて書いていた。記述内容は松竹君が学校内で置かれていた状況と重なり、学校や同級生への訴えと言えそうだ。

 作文は、人権を主題にして宿題として出されていた。松竹君は「空気」のタイトルで、なぜいじめが起こるかや、なくすためにはどうすればいいかなどを約2000字でつづっていた。松竹君の死後、学校から両親に返還された。

 両親が同級生から聞いた証言などによると、いじめは昨年の夏休み前の1学期から始まっていた。数人のグループを中心に他の生徒も同調し「陰口を本人に聞こえるように言うなど精神的に追い込んでいくいじめだった」という。松竹君は「自分は嫌われている」と悩み、2学期から無料通話アプリ「LINE」(ライン)で複数の同級生に自殺する考えを伝えるようになっていた。

 松竹君は作文に「いじめの原因は何かを伝えよう。それは『空気』だ。目に見えないものだから恐ろしい。いじめをしなければ自分がやられてしまうという空気……」と書いている。

 また「『あの人嫌い。あなたもそうでしょ?』と言われたら『いいえ』と答える勇気があるだろうか」と問いかけ「もし、少しでも友達が嫌いな子に優しくすれば、そのことを責められ、今度は自分がいじめの対象になるのではないかという不安と恐怖にかられる。それの連鎖がおこるから、周りの人に合わせるといじめがおこる可能性がある」と記した。

 松竹君は成績が良く、学校行事でもリーダー的な存在だった。ある同級生は「目立つことをよく思わない生徒がいて、悪口を言われたと思う」と語る。1、2年時には別の生徒がいじめられ、3年になって松竹君が対象になったという。作文にも「対象者は移り変わってもいじめは続く。人間というのは、自分より下の人間がいなければ不満をもつものだ」と書かれていた。

 作文の後半部分で、いじめの解決方法として「みんなが親友になることだ」と記し「偏見やおくそくだけでその人の性格を決めつけるのはよくない。笑顔で話さなければ相手の性格はわからない。笑顔の大切さだけは忘れないでください」と結んでいた。

 父裕之さん(50)によると、松竹君は作文があまり好きではなく、普段は両親に見せてアドバイスを求めていたが、この作文は見せていなかった。学校から返還されて初めて作文の存在を知った。裕之さんは「息子が自らのことを書いている。遺書のように感じる」と受け止めている。

 一方、町教委は5月28日の記者会見で「悪口など一つ一つの事案はいじめと認められるが、自殺の原因とは断定できない」とし、町は第三者委で検証する方針を示している。【樋口岳大】
1-2

306管理人:2014/06/07(土) 00:14:45 ID:oK1mpDKI0
 ◇松竹君が書いた作文(一部抜粋)

 空気

 情報社会である現在、毎日膨大な情報が流れてくるが、必ずといっていいほど目にする記事がある。それがいじめ問題だ。「中学の男子生徒がいじめにより自殺しました」などという事件が起こるのが最近はあたりまえと思う人が増えていると思う。

 いじめの加害者の気持ちを想像してみた。主な理由は二つほど考えられる。一つ目は、いじめという行為が楽しい。「相手の反応がおもしろい」などがよく補足としてつけ足される。このての加害者は恐らく、自分がその苦痛を知ることでしかやめないだろう。

 二つ目は、周りの友達に合わせているからだと考えられる。そう、ほとんどの人が自分が嫌われないように生活しているのだ。もし、少しでも友達が嫌いな子に優しくすれば、そのことを責められ、今度は自分がいじめの対象になるのではないかという不安と恐怖にかられる。それの連鎖がおこるから、周りの人に合わせるといじめがおこる可能性があると思う。

 もっともたちが悪いのは後者の方だ。なぜなら、いじめが完全に終わることがほとんどないからだ。対象者は移り変わってもいじめは続く。

 では、いじめの原因は何かを伝えよう。それは「空気」だ。これが目に見えないものだから恐ろしい。いじめをしなければ自分がやられてしまうという空気、いじめに参加しないといけない空気。いじめの加害者、主犯でさえも空気によって動かされているのだ。

 この問題を解決する方法はただ一つ……。みんなが親友になることだ。そう、実はすごく簡単なはずなのだ。人の笑顔は人を笑顔にし、その笑顔がまた別の人を笑顔にすると思う。僕の好きな歌にこういう歌詞がある。「空気なんてよまずに笑っとけ、笑顔笑顔、笑うかどには福来たる」。暗い顔をしていてもいいことは起こらない。学校で習う数学の公式や英単語を忘れても、笑顔の大切さだけは忘れないでください。

2-2

307管理人:2014/06/29(日) 16:42:23 ID:oK1mpDKI0
自衛隊宿舎で33歳の女性隊員死亡 自殺か、埼玉・朝霞
2014.5.27 14:02 sankei

 26日午後10時半ごろ、埼玉県和光市広沢の自衛隊宿舎(14階建て)で、4階の住人から「ドーンという音がして、下を見たら人が倒れている」と119番があった。県警朝霞署員が駆け付け、1階の玄関付近で女性の遺体を発見。全身を強く打っており、署は飛び降り自殺とみて調べている。

 署によると、女性は同市の自衛隊員(33)。宿舎とは別の場所に住んでいた。エレベーターの防犯カメラに、1人で乗り14階のボタンを押す映像が残されていた。

 27日午前8時半ごろには、夫から「妻が帰らない」と署に連絡があった。遺書は見つかっていないという。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板