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【あなたの没キャラ】二郎のファンタジー創作【改造します】
128
:
二郎剤
◆h4drqLskp.
:2009/02/22(日) 23:02:17 ID:???
31言目d ダリアと会議
食後、私は用意しておいたクッキーと、さとーお手製のせんべいを食べつつ、いつもの会議に参加していた。
いわゆる乙女会議って奴だと思う。私を含め、話というのに目がないのかもしれない。
だが、今日の参加者は少なめだ。ミリエーナ、阿佐美、リーは居ない。アンは明日に迎えた里帰りの準備(さとーはそのさばさばした性格上手荷物も軽いせいか、あっさり終えたようだけど)、ノノはいつも通りのデートで居ない。
とりとめのない事を話し、それを聞く。私はもっぱら聞く側に向いているし、話すようなことが思いつかない。まあ、何より出される物をつまむのが幸せなんだろうと思うけど。
我を乱すのは好きじゃない。だから隣でにこにこしてる女装は放っておく。
「あのね。ずっと気になっていたのだけど」
話の谷間、ちょうど沈黙が重なりおやつの消費される時間、ネリーがぽつりと話し始めた。
誰も返答しないことを了解と取り、彼女の話が始まる。もはや暗黙の了解のような物だ。
「先生はさ、普通フルネームで呼ぶじゃない?」
少し間をおいた。彼女に注がれる視線に間違いはない。
「じゃあ。なんで人によってフルネームで呼ばないのかしら」
「フルネームで呼ばれないのはだれだっけー?」
疑問のかけらもなさそうなステラの声に、思考を乱されたのかさとーが首をひねった。
「さとーに、サンダーソン、ディアナとリー……この辺りは定着した呼び名だからじゃないかしら」
ルーニが指折り名前を挙げてくれた。膝上で一口サイズにせんべいを割るのは、
「じゃあ、シェリーは?」
「ん。ファミリーネームなんかないよ」
「解決。ミリエーナもそうだったはず」
私の疑問はあっさり終わった。だから一例を挙げて再びせんべいに口を付ける。
「そうなんだー。てっきりながーい名前だと思ってた。立場的にお嬢様なんでしょ?」
「エルフってファミリーネームってより部族名だったはずよ」
サンダーソンが楽しげにメモを取る。そうそう、と女装がうなずき、
「んとね。アレックス君とげんたろー君もファミリーネームはないって言ってたの」
「そうなのね。じゃあ……」
腕を組み首をかしげるネリーが沈黙した。正しくは小さくうなっている。
首は傾きをやめず、それどころかつられた胴ごと。
「アンは? ファミリーネームあったんじゃ……?」
「……あれ? なんだろ」
一番の親友であろうさとーが首をかしげる。
「うーん……?」
だれともなく首をかしげ、落ち着かないまま会議は自然と終わっていった。
だけど、そんな疑問に答えはないから。
結果として翌日には皆忘れていたのだけど。
31言目 終わり
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