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チラシの裏 4枚目

376im@s fantasy9 第三章 第六十四話 2/3:2011/06/15(水) 02:02:17 ID:sIHu5i9Q0
「真相…?」


真相は自分も知らない。…いや、高木がアレクサンドリアに侵攻する訳がないのは解っている。
だが何故このような事態になったのか、全容は見えていないからだ。
言い間違いや推論でなければ…これは。

「知ってるの?」
「だぞ。お前達もよく知る、貴音の仕業だ
 あいつが以前アトモスに吸い込ませたリンドブルム兵達を、別の召喚獣を使ってアレクサンドリアに放ったんだ
 春香女王のせいでリンドブルムに攻め入っていた頃のリンドブルム兵なら、どうするか解るな」

やはり、これも貴音の仕業。
…だが、言った所で誰も聞きはしないだろう。
証拠は沢山あるのに…
両国が怒る理由だけは沢山存在する…もう遅いと言ってもいいのかもしれない。
「貴音については答えられない。
 自分、お前達の味方じゃないからな …さ、質問はここまでだ。」

そして響は窓を開けると…
「…あんまり気にしないでいいぞ?」

「アレクサンドリアとリンドブルムの戦争なんかなくても…
 この世界、あと少しで終わるんだからな。」
響は飛び降りていった。



「…え……」
美希は終始驚いてばかりだった…。

響の存在にも、リンドブルムとアレクサンドリアの関係にも、
世界が終わるという言葉にも、

…響に生えていた尻尾のことにも。



「…美希ちゃん?」
「ミキミキ、目が覚めたの!?」
入れ替わるようにして、あずさ達が入ってくる。
その中には真の姿も。 …なんとか生存していたのだ。
「皆… ドリルは!?」

「アイツなら上にいるデスよ」
「…雪歩様は暫く、お姿をお見せにならないようだが…」
「美希姉ちゃんもまだ怪我が治りきっていないんだから 休んでて…」
口々に美希に声をかける。


だが…気になる。
響と接した他の皆が、あの尻尾をどう思ったか。
一体…。

…しかし。
それより今は…会っておかなくてはならない人がいる。
「…解った。けど、その前にドリルに会いたいの
 多分、展望台にいると思うから、会ってきていい…?」

美希は走り出した。
…響と同じ形の尻尾をなびかせ。


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