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チラシの裏 4枚目
364
:
:im@s fantasy9 第三章 第六十三話 2/2
:2011/05/23(月) 00:18:48 ID:PpOTu0dg0
城が崩れてきた。
「…はっ!!」
瓦礫を足場に、持ち前の俊敏性を駆使し登る。
ひとつの欠片からもうひとつの欠片へ、またひとつ、もうひとつ…
見えた。雪歩だ。
「雪歩…!!」
亜美のことは見えていない…いったい彼女はどこへ行ったのか。
…そんなことは今はもう、考えられなかった。
「ぁぁぁああああああ…!!!」
小さな瓦礫に取り残された雪歩を見定め、飛び移るが…
「……う…!」
雪歩がとうとう落下した。
「…美希ちゃ…」
その瞬間、雪歩は目を覚ました。
まっ逆さまに落ちる先はアレクサンドリアを焼き尽くした炎の中。
助けなければ…。
絶対に失うわけにはいかない。
雪歩を…
「雪歩…」
宙を蹴る。全身に力を集中させ、1cmでも体を伸ばそう。
「雪歩…!!」
「うぁぁぁぁぁあああああ…」
そのとき。
「あああああああああああああああああああああ!!!」
信じられないことが…美希の体に起こった。
「…!!」
突然、雪歩が自分の手の中に包まれてきた。
…いや、違う。
凄まじい速度の謎の加速力が働いたのか、はたまた魔力の類なのか。
美希はその時突然、ワープしたのだ。
雪歩を抱えたまま落下した美希は…
「…!!!」
左手で雪歩を抱いたまま、右手と両足をアレクサンドリアの城門前広場の床に叩きつける。
凄まじい破砕音と共に衝撃が走り、大気が揺さぶられ……
周囲の炎を弾き飛ばし、地面との激突を免れたのだった。
「……う…」
だが美希の体力は限界。
そのまま美希は…倒れこんだ。
雪歩もまた、美希の中で意識を失っていた。
そこへ、黒髪の少女が近づく。
「…空間跳躍か…。」
その手には…亜美と、真美がぶら下がっていた。
「間違いない …コイツが美希だな」
「何?ミキミキをどーすんの!?」
響はその場に亜美と真美を放す。
「何もしやしないさ …今はな」
亜美が見たその後ろ姿には…尻尾が生えていた。
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