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チラシの裏 4枚目

349俺的アレンジの入ったロックマン1 2話 後:2011/05/06(金) 01:58:16 ID:saN/b71.0
続ける。
「作業用ロボットは正確性を求める。瞬時にあらゆるデータを計算し、
 最適な判断で実行する。  …お前にはそれが足りないのじゃ」


「…僕は…。」

ライト博士の顔は決して…
「じゃが作業用ロボットにないものが何か、わかるか?」
「…え?」
暗くない。



明るくもない。 だが…
「データ外の事物に対する対処じゃよ」
その目には、諦めは宿っていなかった。



「想定外の事態への対処…というわけですか?」
「うむ。例えば家庭用だった兄が、見知らぬ戦闘用ロボットとなって現れるなどのな」


戦闘能力全てにおいて作業用ロボットに劣る彼の、唯一の勝算。
「!」

「処理能力は実はお前の方が遥かに上なのじゃ データが少ないだけでな」
「じゃあ…」


極めて人間的な対処を、彼はすることになる。
「数多くのデータを記憶し、そこから常に計算を続け、最適解を求めること…」

「『考えること』それがお前の武器じゃ!!」

そう、幸いにして敵のデータは手元にある。



それから、不眠不休で沢山の的が彼の前に現れた。
上から、下から、右から、左から…
後方から、前方から。
弾を放ったり、回避を行ったり、スピードを変えたり。


弱きロボットは撃ち続ける。ただただ、ひたすらに。
戦闘データを家庭用AI内に蓄積し続ける。

全ては戦いの末、皆の幸せのため。




そしてタイムリミットは突然に訪れた。
「ロック! ロック!!
 みんなが…みんなが暴れだしちゃったの!!」


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