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チラシの裏 4枚目
347
:
俺的アレンジの入ったロックマン1 2話
:2011/05/06(金) 01:54:51 ID:saN/b71.0
何ら疑うことなく続いていた、いとおしい平和な日々は、あの日失われた。
悪の天才科学者、アルバート・W・ワイリーの手によって。
彼の弟達はじきに悪のロボットとして世に再び現れる。
彼の妹、ロールの目は恐怖に染まっている。
そして彼は…家庭用ロボット、ロックは死を迎え…
再び生まれた。戦闘用ロボット、ロックマンとして。
青く彩られた体を見つめる。
これが彼の武器…ロックバスター。
これを使い、これから彼は戦いを始めなければならない。
崖下に広がる街並みを前に決意を固めた彼は、ライト研究所へ戻る。
すると…。
「ロック、おかえりなさい」
「ロールちゃん。」
玄関でロールが待っていた。
彼女は慌てていた様子だった。
「さっき結果が出たの。 …博士から話を聞いて」
結果というのは、ロックマンの戦闘力測定。
家庭用ロボットのボディをベースに、安定性の高い戦闘用ボディに作り変えられた彼の
戦闘用ロボットとしての性能を測るものだ。
幸か不幸か、相手は同じライト博士のロボット達。
データはライト博士の手元に揃っていた。
戦いの未来がその数値に決められる。
「攻撃力 5rp 防御力 4rp スピード 3rp…
rpというのはわしが独自に考案した単位でな。
この数値を、今回暴走した他のロボット達と比較すると…」
カットマン、ガッツマン、アイスマン、ボンバーマン、ファイヤーマン、エレキマン。
それらの数値とこのロックマンの数値を比較した結果。
「…合計値ではアイスマンよりは上を行っているようじゃが… 他5人には劣っておる」
「そんな…!?」
この結果はライト博士も想定していなかった。
元々この結果は戦いの後、ロックバスターが彼の兄弟の命を奪う危険性を確かめるためのものであり…
まさか彼が命を奪えるかどうかすら怪しい力しか持っていないとは思わなかったのだ。
「…じゃあ」
「いや、手加減が効かんことには変わりない
勝ったとしても…生け捕りなどという生易しいものではお前が逆に破壊されるかもしれん
完全に殺す必要も否定できんのじゃ」
「…」
ともかく、これで話の方向性は180度変わってしまった。
相手を殺さず戦う道ではない。
ロックマンが殺されずに戦うために。
「勝率にして最大でも3%。
これでもロボット一体との戦いを想定してのことじゃ」
追い討ちをかけるように結果は続く。
どうしてこんなにロックマンは弱いのであろうか。
同じ、ライト博士のロボットであるのに。しかもロックマンは戦闘用であるのに。
「これでは死にに行くようなものじゃない…!
なんとかならないの、博士!」
ロールが声を上げる。
ライト博士は俯いた顔を上げた。
「…恐らくお前に今足りないものは何より、技術だろうな
ボディを変えたことによって、まだロクに歩けもしない状態じゃろう…
お前のAIは、家庭用ロボットのそれなのだから」
「家庭用の…AI…?」
ライト博士がボタンを押すと、
トレーニングスペースに一本の柱が現れた。中心には三重の円。…的だ。
「これを撃ってみるんじゃ」
「はい」
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