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チラシの裏 4枚目

27im@s fantasy9 第二章 第三十八話 1/4:2010/01/13(水) 03:16:41 ID:8SKCPT3I0
海底洞窟を更に下りると、そこには湿気を帯びた洞窟が広がっていた。
蔦のようなものが天井際に、通路に沿って一本生えていて、何かの鳴き声のする場所…



「も、もしかして…… ガルガント!?」

蔦をレールにして、ガルガン草を食べさせた者を乗せて洞窟内を徘徊する巨大虫ガルガント。
トレノとアレクサンドリアを結ぶガルガン・ルーのように…ここにもまた、ガルガントが存在していたのだ…
この、海底洞窟『フォッシル・ルー』には。




「…籠がない野生だから、体に掴まって移動することになるみたいだけど…
 ドリル、大丈夫?いざとなったらミキに抱きついても…」
「し、心配ないからっ!」

と言うわけでビビが美希に掴まってもらう。
3回に分けたメンバーで草を与え、ガルガントに乗り、次の場所へ。

ルート切り替えのスイッチは水流スイッチ。蔦を水で遮ることでルートを限定させるのだ。


「うぉ!?外から人が来たぞ!?」
「あらー、珍しいこともあるんだなぁ」
そうやってガルガントを乗り継ぐと、何故か人のいる坑道に。
ごく限られた採掘者が穴場としているらしい。

その人間こそが外側の大陸の者か?
…いや、そういうわけではないらしい。


「どうだ、せっかくここに来たんだし嬢ちゃん達もやってみるかい?」

渡されたのはつるはし。


そう。鉱石採掘だ。
「!」
そしてドリルの出番。
「これ、お願いします!」
「スコップ?おいおい、こんなもので岩盤は…」


ガツリ、ゴツリ、ピシッ…
細腕から繰り出されるすさまじい腕力で削り…

「危ないですよ雪歩先輩ーーー!!」
何故か地中に埋まっていた愛を救出してしまったり。



…色々しながら、古代の遺跡と思われる石像が水を吐く岩壁を登り…出口へ。


フォッシル・ルーの出口…いよいよ光も見えた。

新大陸へ…そう思ったときだった。
「!!」

出口の逆光に照らされ、黒きシルエットが陽光の中心を遮る。



重い重い槍を構えた何者か…。
間違いない。これはアーモデュラハンの本体だ。

それは、槍を地面に投げ捨てる。



「……どうしてミキ達を襲ったの」

紅蓮の盗賊刀・エクスプローダを向け声をかける。
アーモデュラハンに…いや、

「…尾崎さん、だっけ」
尾崎と呼ばれたその女性に。



「尾崎…さん?」
ウェーブした黒髪ときつい目が特徴の、長身の女性だった。


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