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チラシの裏 4枚目

229im@s fantasy9 第三章 第三十七話 3/4:2010/06/12(土) 02:36:51 ID:ICz1rZao0
「死ねぇぇぇ!!」
リンドブルム兵は槍を突き出す。
「危ない!!!」

プルート隊兵士が雪歩の前に飛び出し…
「ぐがぁあああっ!!」
心臓を一突きにされた。…槍は、雪歩に届くことなく止まった…彼の、胸骨に阻まれて。

「ぶぇああああああああああああ!!!」
振り払われ、鮮血と共に壁に叩きつけられる兵士。

「あ、あぁぁぁ…ああああ…!!!」


逃げるしかない。
バハムートに敗れ、疲弊した体でも。

自分達を娘のように想ってくれた高木王。
その裏で、自分達に対する憎しみを募らせていたのだ。
殺したいと思いながら、あの日料理をふるまったのだ。



「どうしよう、どうしよう…!!」

「逃がすな、追え!!追え!!!」


リンドブルム兵は雪歩を追う。


「たすけて、たすけて…」
「うぁああああああああああ!!」


女兵達が通路から飛び出し、一斉にリンドブルム兵に跳びかかった。

「う…!」
「ぐぉ…」
「邪魔だああああああ!!」
斧兵が吼えた。

振り回された斧は女兵の首を斬り、炎の中に放り込む。


「みんな…」



逃げる。兵士の犠牲を無駄にしないために。


階段を上り、通路を行く。
高いところへ、高いところへ…


「逃げなくちゃ、逃げなくちゃ…!!!」


…だが、追い詰められるだけ。あくまでそれは逃げでしかない。…先に道などない。



「死ねぇああああああ!!」

リンドブルム兵が斧を投げた。


「あああ…!!!」
逃げる雪歩。



「…!!!」



足に激痛が走る。
「…あ、ああ…うっ…うう」


膝裏に斧が食い込んだのだ。
「…う、く…」


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