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チラシの裏 4枚目

213im@s fantasy9 第二章 第五十六話 2/2:2010/06/04(金) 00:43:44 ID:lnaxie/M0
ドリルの腕を掴んだまま。
「ご安心を。皆、暫くすれば目覚めることでしょう」


禍々しく、貴音の眼が歪んだ。
「それより。」



貴音は、ドリルにこの場でとどめを刺す気でいた。



ドリルの首を絞め…
「可愛がって差し上げますよ」


貴音は雪歩に深く口付けをした。

「………!!!」
声が出ない。




「…!!!」
貴音の手を振り解き…


舞の杖を腕から虚空から呼び出す。
アーモデュラハン戦で用いた、融合型の召喚魔法。


腕に持ち、雷帝の裁きを貴音に食らわせようとする。
しかし…。



「…!!」
素手で貴音はそれを止めた。
唇を塞いだままである。


そして…
「ん…ぅ…ぅあああ…」
その手を手で覆い、ギリギリと握り潰した。

「…う…ごほっ…けほっ…」
そして唇を離す。


…貴音の腕力はそれほどでもない。
だが…

焼ける。手に込められた圧倒的な魔力で…
手が…焼ける。今にも焦げ落ちてしまいそうなほどに。

「う…あぁ、ああああああああああ……!!!」



もう、歯向かう力すらない。
「それでは私はここで失礼を…」





「…『雪歩女王』」


…全ての力を挫かれ、雪歩は、力なく砂浜に顔を埋めるしかなかった。


ただ… ただ。


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