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チラシの裏 4枚目

209im@s fantasy9 第五十五話 1/3:2010/06/03(木) 04:04:03 ID:VtqHco6Y0
「確か、何か召喚獣がイーファの樹に封印されてたはずだよ!」
「カーバンクルは…」

「カーバンクルは違うよ!あれはイーファの樹を封印していた方!
 ここに封印されていたのは別の召喚獣だよ!」



亜美の言葉どおりなら、召喚に失敗した危険な召喚獣ということになる。
だがもう迷ってはいられない。

行くのだ。沢山の人間を不幸に突き落とした女王ではなく、仲間の姉を助けるために。



「間に合って…間に合って!!間に合って…!」
イーファの樹の枝をひた走る。




そして。
「あった…!!…これなら、これなら姉さまを助けられるよ…ありがとう亜美ちゃん!」

召喚碑に手を触れると宝石がポロリと取れる。



すぐさまそれを召喚する。
「召喚獣…リヴァイアサン!!」




バハムートが幻獣神なら、こちらは幻獣王。
バハムートに遠く及ばないまでも、強力な召喚獣である。

だが今用いる力はそれではない。
彼を召喚し、海を渡りアレクサンドリアの艦隊へと急ぐのだ。



「急がないと…急がないと!!」



大海原から一本の水柱が飛び出、翼を持つ海竜の姿を形作る。


「ミキも行く。もし何もなかったら…春香女王がドリルに何かしないとも限らない」
頭に二人は乗り、凄まじい速度で海を、まるで何も抵抗がないかのように軽やかに泳ぎ進んでいく。





「姉さま!!」

「…雪歩」





美希の読みどおりだった。


頭を抱えてよろける春香…を中心に、
抜き身の剣を持ち震える沢山の兵士の群れ。




「ぐぇあああああああああああああああ!」
「ああああああああああああああああ!!!」
「へああああああああああああああ!!」


怒号を発する。
彼らに…最早理性などない。



海のど真ん中。おびただしい数の兵士。泳いで助かる場所ではない。


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