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チラシの裏 4枚目

203im@s fantasy9 第二章 第五十三話 1/3:2010/06/03(木) 02:39:05 ID:VtqHco6Y0
アレクサンドリア軍が動いたのは貴音との交渉のためだと思っていた…
違う。

春香は、貴音を倒すために軍を挙げていたのだ。



「どうして…」
「最後の邪魔者だったってことデショ アタシたちにあんな任務をよこした強欲女デスし
 何をしたってもう驚きゃしないわよ」
「サンゴ礁さん!!」
「今になっても庇おうとだなんて馬鹿らしいっての。
 さっさとこいつらを倒して見物しようじゃないの 世界最大の、クズの博覧会をね」


サイネリアは雑魚散らしを使い霧の魔獣の一匹を撃破。
やよいはアクアブレスでもう一匹を押し流し吹き飛ばす。
「はぁぁっ!!」
美希は盗賊刀を振り回し最後の一匹を撃破。

アレクサンドリアと貴音の戦いの様子を見守るのみとなった。







海の上は真っ赤。
…それら全て、アレクサンドリアのおびただしい数の軍艦の色だった。

「けど四条さんも必死になるわけだよ。あれほどの大軍を相手にするんだから
 ブルメシアとリンドブルムから奪ったものも沢山積まれてるんだと思う。
 霧の大陸の、考えうる最高戦力…」
「決着はすぐついちゃいますね、私達も逃げないと…」

「…まぁ、すぐに着くと思いマスが」




サイネリアには…大軍など見えなかった。


…そう。相手が悪い。
貴音を相手にするには…あまりにちっぽけな小部隊。






「……くう、あの大尻女…!!」

母船から空を見上げる春香は、苛立ちに顔を歪ませていた。


何発砲撃しようとも全く当たる気配がない。それどころか…




「うぁぁぁあ!!!黒魔道士が爆発したぁぁぁ!!」
「!?」


船の上に大量に用意された、強力な魔法を唱えるため配備された黒魔道士の集団も力の使いすぎによる『暴発』。
自滅したのである。


「砲弾ならまだあるでしょう!撃って撃って撃ちまくるの!!
 春香女王は強い!春香女王は賢い!春香女王は戦がうまい!」
自己暗示も空しい。


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