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チラシの裏 4枚目
202
:
im@s fantasy9 第二章 第五十二話 3/3
:2010/06/03(木) 01:20:38 ID:VtqHco6Y0
「黒魔道士は私から、かの女王・・・あなたの姉にその製法を教えたに過ぎませぬ
魂を寝かせた霧という名の豚骨スープを煮込み… 人形という器の中に、黒魔法という麺を入れるのです」
「やめて…!!」
「塩の方がお好みですか?豚骨なら理解していただけると思ったのですが
私としては味噌や醤油…キムチなども」
「ふざけないでください!!」
「聞きたいことをお話しているのに身勝手な方です…
魂の絞りカスから出来た、心なき人形ですよ?らあめんに例えるのも本来汚らわしい」
「…魂の絞りカス……まさか霧!?」
ソウルケージも似たようなことを言っていた。霧は何かを作る際に生じた廃棄物であると。
「あなた方が知るには早すぎるのではないでしょうか」
「あなたは何も感じないんですか…!?沢山の人の命を奪って…!」
貴音ははぁ、と息をつく。
「だから何だというのですか?あなたはこれまで16年間生きるのに
どれほどの命を糧として来たか解るのですか?」
「けど!!」
「少なくとも無益な殺しはしないと申されるでしょうが。
あなた方の命が果たして今まで殺してきた全ての命の価値と秤にかけて果たして価値あるものなのか。
いえ、それ以前に、有益無益など殺された命からしてみれば何の意味も、理解も出来ぬのではありませんか?」
「まぁ、少なくとも貴方の姉君には頭が下がります
あれほどの命を奪い、尚且つあらゆる方から庇われ、挙句その妹は
矛先を全て私に向けているのですから…さぞかし価値のある方なのでしょうね?」
その瞬間。轟音が鳴り響く。
「!!」
「さぁ、舞台の幕が上がったようです 観客の皆様 どうぞお楽しみください」
「待て!!」
一斉に攻撃を仕掛けようとするが………
「退屈でしたらよい遊び相手をご用意させていただきましたよ」
貴音は青い球を3つ放り投げると銀竜に乗る。
「わ!?」
青い球は枝の上へ落ちると霧を発し………
「!」
「これは霧の魔獣と呼ばれる特別なる魔物 あなた方には丁度良いでしょう」
バサリと霧を振り払うかのように銀竜は羽ばたき、貴音を乗せ海へ向かっていった。
「キュリリリリリリリリ」
現れたのは、魔獣という言葉のイメージからは程遠い、幼虫のような生き物。
沢山の針を背に、もぞもぞと足を動かし……目は沢山存在し光り輝いている。
「霧は魂と関係あるような言い方だったよね…」
「…今は考えている場合じゃないよ!!」
戦いを始める。
後方からはアレクサンドリア軍、前方からは霧の魔獣。
どちらが危険かは火を見るより明らか。
魔獣から逃げることを考えなければ…そう思ったが。
「…ねぇ美希ちゃん!!」
「何…!」
振り向かずに、霧の魔獣からの攻撃を防御している。
「アレクサンドリア軍の…姉さまの攻撃がおかしいの!!」
「え…?」
「……四条さんは砲撃に巻き込まれないために銀竜に乗って逃げたんじゃない…」
「え!?」
「アレクサンドリア軍は私達を殺すために砲撃を始めたんじゃない…!」
「…やっぱりデスか」
「戦ってるの!! アレクサンドリア軍と銀竜… 姉さまと四条さんが!!」
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