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チラシの裏 4枚目
198
:
im@s fantasy9 第五十一話 3/4
:2010/06/01(火) 02:28:11 ID:3jLXaHSw0
「私ね…小さい時の記憶がないんだ」
「……え?」
「4歳以前の時の記憶。
ただ忘れてるだけだと思ってたんだけど…今日、わかっちゃったの」
「…アレクサンドリアで育ったのは本当だよ?
けど…けど。…それは4歳の頃からだったんだ」
美希は話す。
「…4歳……それまでは…?」
「私は……ここで生まれて、その時まで育ってたんだよ
マダイン・サリで。」
記憶がない理由。召喚の力を自分が持つ理由。大陸の誰も知らない歌を自分が知らず口ずさんでいた理由。
「……マダイン…サリで…?じゃあ…」
「うん。12年前にあった、この町が壊れたあの時に、
私はアレクサンドリアからお母さんと一緒に逃げ出したんだ
…凄い嵐の中を、私がさっき倒れてたような船でね。」
「クポポ…。」
「…ゆきぴょんが…この村の…
…でも、それなら何で角がないの?」
「解らない。…小鳥さんならきっと、何か知ってるんじゃないかな
角のことも…知っている限りの召喚のことも…
船で死んだ、私のお母さんも」
「……アレクサンドリアの女王…じゃない、母親?」
「同じ頃に死んだって言われてる。当時難病にかかっていた、
本物の王女…春香姉さまを助けるために、禁呪に手を出して。
姉さまは助かる見込みがないからと、
お城の人たちが政的に狙われる危険性があるからって隠されていた
春香女王の妹のことを世に話した、っていうお話なんだけど…
…本当は、王女でも何でもなかったんだね。
母さまが死んで、姉さまが助かって…私の存在は世に知られたままだから、
そのままの成り行きで二人の王女っていう形になったらしいの。」
「…」
「姉さまは優しかったよ。礼儀作法も知らない私に色々教えてくれて。
…自分も、女王になって色々忙しかったはずなのに。」
家族だと思ってた人は家族じゃなくて…
本当の家族は死んでいた…。
ドリルが抱えたショックは大きいものだろう。
「…だからね」
「…私、早く貴音さんを止めなきゃならないんだ
姉さまを助けるために。」
話を聞いていた亜美が口を開いた。
「…ゆきぴょん」
「うん?」
「…おかえりなさい!」
「うん、…ただいま」
「…亜美、決めたよ
大人になるまで村を出ちゃダメだって言われてたけど…
みんなについていく!」
おぼろげながらも思い出された過去。
美希、ドリル、ビビ、亜美、やよい…
5人は、次の戦いを最後にするべく、その夜をすごすのだった。
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