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チラシの裏 4枚目

197im@s fantasy9 第五十一話 2/4:2010/06/01(火) 02:27:41 ID:3jLXaHSw0
「………」
ドリルは一人、ボートに乗っていた。
亜美の家の地下から。



「……美希ちゃんが大変なのに私、今は何も出来ないよ…」

ボートの中で膝を抱え、一人で波に揺られる。


「………夕日、きれいだなぁ」
町の外へ。


ここからでも、石作りのマダイン・サリの全景は見える。
…召喚壁が目立つ。



「…?」

耳をすますとかすかに何かが聞こえる。
…歌声。

以前…ダリの村でドリルが歌っていたものと同じ。




「………この歌…は」
町から聞こえる。…どうして。
アレクサンドリアの中の誰も、この歌を知る者はいなかったのに。
いや…今まで出会った…誰も。



「…私…この夕日を…」

見たことがある。






頭が痛い。
…記憶が…記憶がフラッシュバックする。



「…う…」
赤々と燃える火。


荒ぶる波。


「…」
吹きすさぶ嵐に崩れる土壁。




マダイン・サリの惨劇。
……そして嵐の中心、雲の上にあったもの…


「………!!」
それは。








「ゆきぴょんが気を失ってる!急いで!!」
ビビと亜美、マミが家の中へ運ぶ。

それから暫く。
ドリルが、目を覚ました。



「……みんな」
美希ややよいの傷は動けるレベルにまで回復していた。

「…何があったの?」




全てを話すときがきた。


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