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チラシの裏 4枚目

191im@s fantasy9 第二章 第五十話 2/3:2010/06/01(火) 00:13:05 ID:3jLXaHSw0
「!」
続けて飛びあがった美希の目が眩む。
太陽?いや、方角が違う。


鋭いギル硬貨が天から降ったのだ。
「わ!!」

硬貨が…金が、刺さる。元セレブならではか。
「お返し!」

そのまま回転、爪で切り裂き地面へ叩き落とされた。
「ふう」
5回転し、サイネリアも地面に着地。




「…」
サイネリアが走り始めた。

右へ、左へ、奥へ、前へ。
目にも止まらぬ高速のステップを踏む。


「は!!」
そして背後に来たタイミングで爪で斬りあげる。
「う」

そしてもう一度。


「やぁ!!!」
「ふん」
こちらから行ってもかわされ…
「うっぐ…!」
腹に拳を打たれるだけ。



「う…」
よろめく。


…この戦法を続けるつもりのようだ。
「単調じゃないー?」
「単調にしてるのはこれを避けられないアンタのせいデス」

動きが速まる。
最早ついていけないか…そう思ったとき。



「何だあのでっかいモノ…」
美希は地面にある光るものを指さす。


「?」
「う”ぁ”あ”あ”あ”」
その隙に獣のごとく襲いかかる。

これぞ秘技『あれはなんだ』。
もちろん、ここで落ちているものなど、先ほどサイネリアがぜになげしたギル硬貨くらいのものである。
だがサイネリアは気づかなかった。そのあまりに歪みのない演技に。



「さすがは役者デスね!!」


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