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チラシの裏 4枚目

188im@s fantasy9 第二章 四十九話 2/3:2010/05/31(月) 03:12:01 ID:rwkYWcGI0
春香に雇われた賞金稼ぎ…尾崎の姿だ。
「この子にはスリプル草を直に嗅がせて眠ってもらったわ
 あと3時間は起きないわね」

目立つ大きな斧も相変わらずだ。


「見つけました!!」
尾崎の姿が暗くなる。


尾崎の脳天めがけ、フォークが降ってきたのだ。


「ふ」
つるし上げた亜美を頭上に掲げる。


「は!」
やよいは岩壁を蹴り、とっさに軌道をずらす。
「私相手に、互角に戦える者がいたなんて」
亜美を掴んだまま、もう片方の手で巨大な斧を振り…

「…!!!」
落下してきたやよいの腹から胸までを一気に刺す。
「…」

斧を振りやよいを投げ飛ばす。血飛沫が顔にかかる。
そしてそのまま亜美の首元に斧の刃をつけ…
「クポーーーーーー!!!」
奇襲をかけて現れたマミを蹴り飛ばす。


「…どうしてそこまで。」

尾崎は後方…家のそばに流れる滝近くまで跳んだ。
「今は戦争中だってこと、忘れたのかしら?」
「異大陸まで巻き込んでまでするものなんですか」
「大切な人のため、私の夢のためだもの、仕方ないじゃない
 …前も言ったとおり全部、あなた達のせいなんだから言われる筋合いもないわね」


斧の刃先を僅かにずらすと、亜美の鎖骨辺りから赤いものがにじみ出た。
「あなた達が来てくれて助かったわ。さあ雪歩王女。ペンダントを渡しなさい
 これであなたの姉からの命令は達成できるの
 これ以上誰にも苦しませる必要はないわよね」


ドリルは一歩前に出る。
「投げてよこしなさい ずらしたらこの子の命も、そこで倒れた子を助けるチャンスもないわよ」


ドリルでは腕力不足。…美希はペンダントを受け取り、滝の向こうの尾崎めがけて投げる。
亜美を下ろし、ペンダントを受け取る。

「いい子ね それじゃ私はこのまま退散させてもらうわ お互い、わざわざこんな所までご苦労だったわね」


亜美を投げ、尾崎は消えようとした…その時。


「…!」
ポケットにペンダントとイヤリングが…二つのクリスタルがない。





「無駄が多すぎよロン毛」


石で出来た亜美の家の突端。
ペンダントとイヤリングを手にした、派手な服装の金髪の少女の姿があった。
「鈴木さん…!!」



「地味な名前だ」
「地味だね…」
「そんなこと言ってる場合かなぁ…」



「…ペンダントとイヤリングを返して欲しくないみたいデスね」
むすっとした顔で言う。



「…今までどこにいたの」
「アレクサンドリアの奴らを倒すのに手間取ってたんデス
 3対1だけど一人一人が結構な実力者で」



暫く顔を眺めていたドリルはあっ、と声を漏らす。

「トレノで見たことがある…! 確か…賞金首の…」


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