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チラシの裏 4枚目

186im@s fantasy9 第二章 第四十八話 4/4:2010/05/30(日) 03:36:09 ID:KzSKPJ1U0
…美希はすぐさまドリルの元へ。



「…ドリル!!」
全身が大火傷の彼女を抱きかかえ…


「こいつを倒したらこの樹もただじゃ済まないよ!早く脱出しよう!!」
だが。
イーファの樹の深底から…果たして彼女らは逃げられるのか?



そう思っていると。
「余計なことしちゃってごめんよー… オレの穴を使いな!」

穴から、亜美の召喚したカーバンクルが手招きしているではないか。

「…大丈夫かな 穴に詳しいドリルは今眠ってるし…」

けどいちかばちかだ。
…美希達は、カーバンクルの穴へと飛び込んだのだった。







…長い長い、時空の穴を越えて出るとそこはイーファの樹の周囲…封印を解いた大穴前。
「わ、わぁぁぁ…!?」
「…!」

…そこには、ずっとずっと先まで…突き抜ける青空の広がる、イーファの樹の全景があった。

「…こんなイーファの樹見たの初めてだよー!」
「ミキたちの大陸もこれで、平和になるよ…」


焼け爛れたドリルの顔を覗き込むと。
「…う」

瞼が動いている。…ドリルはどうやら生きているようだ。
ほっと一息。

もう、ふとしたことで戦争など起こらない。

…もう黒魔道士という戦争の道具も、生まれない。
そして、

もう…黒魔道士というビビの仲間も、生まれないのだ。

複雑な面持ちで晴れ渡るイーファの樹を、…自分達の決断が、この風景を生んだことを見つめていた。





その時だった。茶色い霧が背後から迫ってくるではないか。
いや…それは土煙。
モーグリのアイが突然、超高速走行で美希達の下へやってきたのだ。


「あのーーーーーーーーーーー!!!」
アイの背後からアイの声がこだまする。彼女は音速を超えている。
「用件を早く言いなさいよ」
ドリルの中から舞が現れアイを小突く。


「亜美ちゃん!!美希さん!!大変です!!!詳しくは知りませんが
 マダイン・サリの大切なお宝が盗まれてるそうです!!モグネットで聞きつけ伝令として来ました!!」
突然の言葉だった。

「ええーーーーーー!!」
「マダイン・サリの…?」

…マダイン・サリからでもこの声は聞こえるんじゃないか?そう思わせる声だった。



「ひとまず重傷の雪歩先輩はあたしが担いで行きます!皆さん急いでくださいね!!!」
超高速のモーグリは消えていった。





…召喚士の村の宝を狙う者とは一体。


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