[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
持ち帰ったキャラで雑談 その二
96
:
確執編十五章:再動の荒野 4/7
:2007/06/24(日) 22:36:05
「ストップ」
その言葉を聞いた時は、かなり息が切れてたこともあって心臓が止まるかと思った。
てっきり『ここ』には自分達以外誰もいないと思っていたからだ。
けど、暗闇の中目をこらしてみれば、それは見知った顔だった。
「……プリシス?」
何故こんなところに、なんて質問は無意味だと途中で気づく。
「あなたも…今の私を否定する?」
プリシスはわずかに驚いたような顔をして、それから笑う。
「あたしは最初からアンタもアーチェも否定する気はないよ。
ケンカなんて少しでも仲良くなったらして当然じゃん」
「……ありがとう。優しいね、プリシスは」
「別にいーって、友達でしょ?」
何の気なしに言ってくれる彼女の言葉が、何より心にしみてくる。
「で、リディアはどうするの? このままじゃアスミに追いつかれるのは時間の問題だよ」
「あっ……!」
現状を思い出して慌てて背後を振り返る。
「あー、大丈夫。少しだけ時間を寄越せって言ってあるから」
「……そう」
あの状態のアスミをどうやって留めているんだろう。
何かがひっかかる。
「私は…どうしたら、許してもらえるのかな」
「アスミに? それとも、アーチェに?」
「……アスミに」
プリシスの目が、ほんの少しだけ悲しそうに歪んだ、気がした。
「あの娘に関してはあたしよりリディアのが詳しいと思うけど……」
プリシスは小さく一度かぶりを振って、
「今のままじゃ絶対に止まらない、らしい」
こくりとうなずく。伝言形であることも含めて。
「彼女を止めたかったら、一度『リセット』するしかない」
「リセット?」
「アスミの純粋さは機械のそれだからって。あたしが聞いたのはそれだけ」
機械の純粋さ。私には意味がわからない。
「プリシスは、それでわかったんだね」
応えの代わりに、プリシスは何かをこちらに投げてきた。
受け取って眺める。それは飴玉だった。
「あたしが気づけたんだから、リディアだってわかるよ」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板