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持ち帰ったキャラで雑談 その二

546ほんのすこし:2009/10/21(水) 11:16:21 ID:KUPs.7CMO
ほんのすこし、咲夜から血の匂いがした。
服のポケットに入ったハーブの匂いに混じったそれに咲夜がどこか怪我をしたんじゃないかと思った。
でも、お姉様はそれに気付かない振りをしてるし、パチュリーもその事には触れない様にしているみたいだった。

へんなの。

袖を捲って窓をピカピカにしていた黒いのの肩の上でわたしは頬を膨らませていた。
黒いのの肩の上から窓の外で洗濯物を干す咲夜が見えた。

怪我してるなら、無理しなくていいのに。

そう思いながら、黒いのの髪の毛をぐいぐい引っ張る。
視線をガラス越しに向ける黒いのを見つめがら、お姉様達と同じ質問を投げ掛ける。

咲夜から血の匂いがするの。

わたしの言葉に黒いのはそうかと答え、女は難儀だなと呟いた。
難儀?と首を傾げるわたしに黒いのは難儀だと返した。
怪我じゃないの?と聞けば、怪我じゃないと返ってくる。
男の俺には分からない難儀だと黒いのは肩に乗ったわたしを床に下ろすと、バケツを持って行ってしまった。


難儀なんだねと屋上から戻ってきた咲夜に言ったら、咲夜は一瞬変な顔をしてから、困った様に笑った。
そんな咲夜からはやっぱりほんのすこし、血の匂いがした。


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