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持ち帰ったキャラで雑談 その二

542叫び声は届かない:2009/10/11(日) 21:41:12 ID:HOUYye9oO
最初が何であったか、もはや誰にも分からないだろう。
頼りないランプの明かりに照らされた坑道は暗く、底へ降りていく者にまるで奈落に落とす様な心地を誘う。

時折襲いかかる幻覚と幻聴にルドルフの精神は既に限界に達していた。
いかなる状況、尋問にも耐えうる様、訓練を受けた、その彼がだ。
ここに来て、時間の感覚はとうに狂い、暗闇で散々になった仲間との連絡も途絶えて等しい。
「隊長、大丈夫ですか?」
唯一の望みは一緒に行動している部下の青年だった。
暗闇に物怖じせず、通信機越しではあるが会話の出来る相手に、彼はギリギリの所で踏みとどまっていた。

…そういえば、この青年はあの皇女のお気に入りであったな。
よく、あちこち連れ回されているようだな。

ギチリ、と音が聞こえたのは、その時だった。

「…隊長、お下がりを」
青年が前に出、ルドルフをかばう様にブラスターを構える。

―ああ、ちくしょうまただ。あの化け物共だ。

胸中で毒づくも、脈は速まり、息が独りでに上がっていく。
そして―


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