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持ち帰ったキャラで雑談 その二

531帝王の怒り:2009/08/23(日) 18:50:44 ID:t3qmZQM6O
レミリアは激怒していた。
それを手に入れるこの日をどんなに待ちわびただろうか。
そう思い、上機嫌であった彼女の機嫌は一瞬で変わってしまった。
他人には些細であるかもしれないが、今の彼女にとっては最も重要な、最も欲していた物がないのだ。
「……っ!」
その怒気を含んだ空気に妖精メイドは逃げ出し、魔道書は棚の中で激しく音を立てていた。
そのプレッシャーを感じながらも怒れる夜の帝王に近付く者がいた。
「レミィ」
この図書館を自らの領域とした七曜の魔女、パチュリー・ノーレッジである。
「パチェ…これはどういうことだ…」
レミリアの殺気を帯びた視線に後退りかけ、それでも努めて冷静に応える。
「落ち着いて、レミィ。
予定が多少狂ってしまっているの、後ほんの少しの辛抱よ」
その言葉にレミリアはしばらくパチュリーを睨みつけていたが、
やがてそうしていても仕方がないと理解したのか、忌々しげにパチュリーの横を通りすぎていった。
「…よほど、ご立腹みたいね」
全身から吹き出した嫌な汗と震えを感じながら、パチュリーは先程レミリアの居た本棚を見つめた。


そこには『夏の大特集!少年&少女漫画コーナー!』と場違いな文字が掲げられていた。


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