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持ち帰ったキャラで雑談 その二

510母の日:2009/05/08(金) 20:01:38
花屋を埋め尽さんばかりの赤い花とそれを一生懸命に選ぼうと見つめる少女とをエックスは黙って見ていた。
「そういえば」
一見同じ様な二輪を両手に少女がエックスへと振り返る。
「コピックは見なくていいの?」
少女の問いかけに短くこたえると彼女は少し考えるような仕草をし―やがて、申し訳なさそうな顔を自分へ向けた。
「…ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ」
落ち込む彼女に花の会計を済ます様に促しながら、エックスはぼんやりと思った。

―自分を作った人を母とするなら、
―その人は自分を捨てた


「別に、今更なんともないよ」
花屋からの帰り道に謝ろうと口を開きかけたフヨウの言葉を青年が遮る。
居心地の悪い空気に先を歩く彼の姿を見る。
「どうした?」
不思議そうに眉根を寄せる青年の顔を間近にし、フヨウは驚いたように後ろへ飛び退いた。
「…君ってば本当にぼんやりしすぎだよ、ほら」
差し出された手は人間のそれと変わりなかった。


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