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持ち帰ったキャラで雑談 その二

497戦場の亡霊:2009/04/17(金) 15:30:53
「…所属不明のアンドロイドの大群?」
敬礼をし、報告してきたトルーパーにヤラは眉をしかめた。
宇宙船の補給をしに―という名目で降り立った星の駐留基地でヤラを出迎えたのは、慌ただしく行き交うトルーパー達だった。
この基地を預かる壮年の長官は彼女の言葉に表面上は冷静に、言葉の所々に悔しさをにじませながら答える。
「先日、この星に置いて中規模の地震が発生し、それに伴い、基地下層に巨大な空洞が出現したのですが…」
調査に向かった中隊からの連絡はなく、不審に思った彼は自ら精鋭を率いて、空洞へと赴いた。
だが、そこで彼らを待ち受けていたのは、無数とも思えるドロイドと物言わぬ戦友の姿だった。
「調査には多くの犠牲を払う事となりましたが、敵が何であるかは判明いたしました。
…こちらをご覧ください」
そう言いながら、オペレーターがスクリーンにそのドロイドの姿を映し出す。

「…マグナ・ガードじゃない。
かつてIGシリーズのプロトタイプとして、一時期少数のみ市場に出回っていたとは聞いていたけど…」
ヤラの言葉に長官が首を頷く。
「はい。ですが、何者かがその後密かにこの地下で製造を行っていたようでして…」
オペレーターの言葉にヤラの表情が曇る。
(まさに灯台もと暗し、ね)
知らず知らずに自分達の足下深くでドロイドの製造が行われていたとは夢にも思わなかっただろう。
それが地震により外部へ露見した事が果たして幸か不幸だったかはさておき、ヤラがすべき事が決まった。

何者であろうと、自分の縄張りを荒らす不届き者にはそれなりの代価を支払わせてやろう。


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