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持ち帰ったキャラで雑談 その二

493※名前欄が空白です。匿名で投稿されます:2009/04/06(月) 23:35:15

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------

『あるところに、とても悪いことをした罪深い人がいました』
 急に語り口調で話しだす十六夜。
『…………?』
 意図が読めず、『勇者』が怪訝な顔つきを浮かべる。
『罪人はたくさんの人を悲しませた罪で極刑になることが決まりました。
 とてもとてもたくさんの人を傷つけた罪です。それはそれは思い罰でした。
 罰。それは悲しみを被った人達の手で、その悲しみが癒えるまで罰を受け続けることでした』
 十六夜の声音はかつてないほどに平坦だった。
 まるでともすれば吹き荒れる激情を気取られぬよう、無理に押し殺しているかのように。
『罰を受け続けるという罰。
 それは死とイコールではありません。
 魔法という力は、罪人から死という逃避さえも奪います。

 ――目を13回抉り出されたところで、罪人は許しを乞い始めました。
 ――腸を35回引き千切られたところで、絶叫と共に神様に死を願い始めました。
 ――性器を44回嬲られたところで、罪人はついに自我が壊れ発狂しました。

 罪人が死ぬ事を許された時。
 そこにはもとは脳漿だったか臓器だったか、それさえも判別できないほど
ミキシングされた人間のなれの果てが、ほんの数百グラムほど転がっていたそうです』

 かしん
 かすかに響いたその音は、しかし静まり返った空間に異様なほど響き渡り、
巻き付けられた糸がふいに切られたように、ビクリと『勇者』が肩を震わせる。
 十六夜は同じ動作で、二度、三度と檜の棒で床を叩く。
『……だから、正義なんてありはしないと言いたいのか?』
『信じたの? ただの御伽話よ。お・と・ぎ・ば・な・し、子供が大好きな、ね?』
 底冷えするような声で、十六夜。
「ただの御伽話」を憎悪のまなざしで語る十六夜は、
『そうね、楽しい御伽噺にこんな終わりを付け加えてみましょうか』
 かしん

『罪人は理性がクラッシュする少し前、とある聖職者にこう尋ねました』

 ――ワタシノツミハ、ナニ?

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------


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