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持ち帰ったキャラで雑談 その二

478宇宙の彼方の幻想郷:2009/03/08(日) 23:19:02
「不思議よね」
何が、とあえて言わなかったのだろう八雲紫に紫は肯定ともそうでないとも取れるように肩をすくめた。
昼下がりだった。
街のとあるカフェテラスで散り始めた梅を横目に優雅な一時を過ごしていた。
「あの皇帝さん」
皇帝、の一言に紫はようやくああと頷いた。
「確かに、あれは相当な変わり者だ」
苺のショートケーキから苺を摘み上げ、くるりと回す。
「宇宙をこれに喩えたら、あれが欲しがってるのはこいつのへただもんなぁ」
口の中へと苺を放り込み、程良い甘味と酸味を楽しむ。
「あら、また面白い考えですわね」
ティラミスを一掬いし、実に優雅な動作で口へと運ぶ。

「あー、食後の一杯はやっぱりいいなぁ」
「本当にたべるの好きよねぇ」
そう言った脳裏に一瞬友人の姿が横切った。
「あ、そういえば、彼の居るところも幻想がうんぬんって話だったよね?」
紅茶のおかわり(既に6杯目)を注ぎながら、村上紫。
おかわり自由で無料なのは良いが、ここまで飲まれたら店側も流石に焦り出すのではないか。
「いいの。値段分は元を取るからさ。
それより、さっきの続き」
「えぇ、そうだったわね。
…厳密には違うけれど、彼の居るところもまた幻想郷に近しいといえるわ」
発展に発展を重ねた宇宙。
既に魔法と殆んど区別がなくなった科学に不思議な力を持った多様な種族。
そんな人と彼らの生きるあの場所は魔法と妖の生きるこの世界とが僅かにだぶった。


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