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持ち帰ったキャラで雑談 その二

477※名前欄が空白です。匿名で投稿されます:2009/03/08(日) 22:58:03

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------

『言葉が……通じる?』
 かち、という小さな音を立て、十六夜が腰に差した武器を抜く。
 相手が驚愕を満面に浮かべているのに対し、彼女は極めて冷静だった。
『意味が理解できたなら通じてるんでしょ』
 すでに己にかけた「外人想」は解けているので、会話する分には問題がない。
 構えるというほどの大仰さはなく、十六夜は握る「それ」の感触を弄ぶ。
『正直に言う。私も、まさか再びこの言葉を使う時が来るとは思ってなかった』
『それじゃあ、お前も……?』
『まあ、そういう事になる。
ちなみに、ルイーダの酒場にも登録済みよ――もはや、意味がないけど』
 肩を竦める。
 相手は、動きやすい軽装の鎧に青いマントを羽織っていた。
 そして腰には、「ここ」には似合わない一振りの長剣。
 その様相だけでも、彼がかつての十六夜と同じ場所にいたのだろうと推測できる。
 かつての彼女も――そうだった。
『さて、悪いけど私にはあんたとのんびり昔話に浸る時間はないの。
 大人しく私の前から消えてくれる?』
『それは……できない』
 だろうな、と十六夜は胸中で自嘲。
 あの目つき、言動、立ち居振る舞い。
 そんな状況証拠を並べ連ねても、しょせんは妄想の域を出ることはなかったが。

 それでも、何故だか十六夜には確信めいたものがあった。
 この男は、今の自分にとっての難敵だと。

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------


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