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持ち帰ったキャラで雑談 その二
473
:
※名前欄が空白です。匿名で投稿されます
:2009/02/28(土) 23:48:53
// この投稿は匿名によるものです--------------------------------
彼女の宣言通り、こいしが追いつく時にはすべてが終わっていた。
こいしは空が飛べる。跳べるのではなく、飛べる。
十六夜の侵入プロセスとまったく同じ経路を使い、窓から入ったのだ。
その間など、1分程度しかなかっただろう。
その空間には暗欝が立ち込めていた。
――それはぶち破られた窓から吹き込む細かい灰のせいであり。
黒灰は風に散ると黒い霧のように空気中を漂う。
そのため、余程のことがあっても住人は窓を開けない。破壊されれば話は別だが。
――それは破壊された照明のせいであり。
20畳以上はある空間は、ところどころ破壊された照明によって
あたかもスポットライトのように局所的に照らし出されている。
薄明かりから漏れる世界には、蹂躙の爪痕が深く刻まれていた。
それはもとからだったのかもしれない。
打ち捨てられた廃ビル群の一角にこのような光景が広がっていても不自然はない。
だが、そこに立つ少女は、一種異様な不自然をまとい超然とそこに立っている。
――そして、それはあちこちから聞こえてくる怨嗟のせいだった。
どれほどの数の人間がここにいるのか――あるいは、いたのかはわからないが、
聞こえてくる声の数はそれほど多いものではなかった。
それは言葉と呼ぶには意味がなく、叫びと呼ぶには弱々しい。
それらを平然と聞き流し、こいしはじっと十六夜を見つめている。
口元に、いつもの無垢な笑みを浮かべながら。
// この投稿は匿名によるものです--------------------------------
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