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持ち帰ったキャラで雑談 その二
471
:
※名前欄が空白です。匿名で投稿されます
:2009/02/15(日) 09:48:18
// この投稿は匿名によるものです--------------------------------
あらかじめ結果を把握していたさとりは、こいしの手を掴んですぐ脇の建物に飛び込んだ。
二人の立っていた場所にバラバラとガラスの破片が降ってくる。
「空も飛べるんだー、あの人間。ますますペットにしたくなっちゃった」
十六夜は、ビルの10階の窓をぶち破って飛び込んだ。
だが飛んだ、という表現は正しくない。
十六夜は「飛んだ」のではなく――「跳んだ」のだ。
「さ、私達も追いかけよ、お姉ちゃん」
「待ちなさい、こいし」
何の躊躇いもなく追いかけようとするこいしを、さとりは静止させる。
「十六夜を追いかけてはいけないわ」
「何で? こんなところにいてもつまらないよ?」
「むざむざあなたを殺されるわけにはいかないもの」
さとりはきょろきょろとあたりを見回した。やがて無造作に並べられたドラム缶を
見つけると、ぱたぱたと手で埃を払ってちょこんと腰かける。
「あれは多重人格というよりも洗脳に近い。
黒を白に塗りかえる類の催眠暗示なら、私も心得があるけれど。
――自分に使うなんて発想はなかったわ」
その瞬間を垣間見た時は、他人の心に触れ飽きたさとりでさえ頬に冷や汗が浮かんだ。
たった一つの意思だけを特化させた、純粋に歪んだ心のカタチ。
「人間はずいぶんと軽んじているのね――命というものを」
さとりは認める。それは動揺といえるものだ、と。
他者の心に踏み込むことに抵抗などないが、一線を越えてはいけない世界もある。
久々に、それを痛感させられた。
「だからこいしも――こいし?」
いつの間にか、あたりに自分以外の気配がなくなっていることに気づく。
思わず舌打ちする――無意識の領域に独りたたずむ、こいしの特性を失念していた。
「こいし、こいし!」
どこに行ったかなど考えるまでもない。十六夜の後を追ったのだ。
慌ててこいしを追おうとする。最悪の可能性が想起されることのないように。
その時、さとりの頭に誰かの心の声が聞こえてきた。
// この投稿は匿名によるものです--------------------------------
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