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持ち帰ったキャラで雑談 その二

469※名前欄が空白です。匿名で投稿されます:2009/02/12(木) 23:19:55

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------

 十六夜の仕事は夜始まる。
 理由は簡単。昼では困るからだ。
 人目につくのを憚る仕事は、夜にするものと相場が決まっている。
「今日もいい夜ね――星の光さえ差さない」
 外灯などとうの昔にその機能を放棄した夜の街、月明かりすら灰に遮られた世界は
己の手指さえ判別できない闇で彩られていた。
そんな沈みきった世界に溶け込むような、烏の羽より薄黒い男物の外套を羽織った
十六夜は、言葉とは裏腹にすべてを嫌悪する鬱な光をその瞳に湛えていた。
「それにしても」
 つと、思いだしたように視線を向ける。
「妖怪――ね。そんな生命体が実在するとはだわ」
 肩をすくめるように、さとり。
「あら、別に珍しいことではないでしょう? ――『貴女の世界』では」
「私の世界、ね」
 吐き捨てるように。
「くだらない記憶だわ。3年より前のことなんて思い出すだけで反吐が出る」
「そうかしら? 少なくとも、今よりはまともな生き方が出来てたようだけど」
「まともだったけど、人らしくはなかった。
 ――当たり前のように人の心を読むな」
 思い出したように、最後にそう付け加える。
「ま、それならあの猫娘的存在も納得がいかなくもないけど。
 火車――死体運び。なるほど、この世界に化けて出るにはうってつけね」
「幽霊とは違うわ。化けて出たりはしない」
「同じことよ。『迷惑来訪者(ナイト・ノッカー)』に変わりはない」

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------


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