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持ち帰ったキャラで雑談 その二

450※名前欄が空白です。匿名で投稿されます:2009/01/13(火) 22:04:14

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------

「お燐から聞いたわ。『彼女』を見つけた直後に貴女に襲われたって」
「人間とは思えなかった。喰い殺されるかと思ったそうよ」
「あの娘は仮にも私のペット。ただの人間ごとき、餌にこそなれ脅威になんてなり得ない」
「だから貴女に興味を持ったの」
「妖怪を喰い殺そうとする人間は、何を想うのか」
「そうそう、お燐はこんなことも言っていたわ」

 ――その姿はまるで、奪われた子供を奪り還そうとする母猫のようだった。

 言葉の羅列を、一音一音噛み締めた。
 ついさっきまで滾っていた衝動はすでに無い。
 まるで表を向けていたカードがひっくり返ったような、幽まり還った裏の顔。
 視線はさとりを向いている。
 否。十六夜の視界には、もうさとりしか映っていない。
 彼女の目が見える。鼻が見える。口が見える。髪が見える。
 首が、指が、肘が、胸が、腹が、脛が、足が見える。
 そのすべてが――もう、ただの物体としか映らない。

「……そう。それが貴女の深淵。貴女の根底。貴女の中にある最も古き原風景なのですね」

 十六夜の手には、傍らに立てかけられていた棒状の物体が握られている。
 それは何の飾り気もない棒に過ぎなかったが、見ようによっては「杖」にもとれた。
 構えるでもなく、中程を掴んでぶら下げる。

 さとりが陶然とした笑みを浮かべて言い放つ。

 前触れなく、視覚が支配する世界そのものを置き去りにした神速がさとりの胴体を薙ぐ。

 そして、

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------


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