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持ち帰ったキャラで雑談 その二

449※名前欄が空白です。匿名で投稿されます:2009/01/12(月) 21:29:53

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------

「『この場においてのつまらない冗談は死を意味する』、ですか。
 それは知りませんでした。前もって教えてもらわないと」
「……読心か」
 技術としては聞いたことがある。
 相手の口調・目の動き・声の高低差など、些細な行動からプロファイリングし
相手が何を考え、次に何をしようとしているかを予測するのだという。
「そんな技術があるのね。ただ、あくまで予測でしかないようだけれど」
 そう、技術としての「読心」は、相手の心理を読み測るだけだ。
 だが、さとりの行うそれは、
「私の読心は能力としてのものよ。押し測るまでもなく、すべてが見えるの」
 そうだろう。こちらが考えたことをそのまま言葉に出来るのだから。
「あ、ちなみに私は出来ないよ。第三の目を閉じちゃってるからね」
 そう言うこいしの言葉は無視。
「なんで私のところに来たの?」
「先ほど伝えましたよ」
「もう一度聞こうか?」
 十六夜の深い蒼の双眸が冴え冴えと輝く。

「――何が目的で、私の領域に踏み込んだ?」

 すっ、と十六夜の手が動く。
 その手の動きの延長線上にあったクッションが、前触れもなく引き裂かれた。
 まるで鋭利な刃物で断ち切られたように中身をぶちまけるそれに、
最も近くにいた十六夜は目もくれない。
「おぉっ。え、何今の? あなたがやったの?」
 一人状況から取り残されているこいしは、眼前で展開される殺意混じりの応酬から
離れ、完全に傍観に徹している。少なくとも、心配や怯えといったものは見られない。
「駄目ね。力の誇示が目的ならともかく、意思なき力の発露は暴走としか言えないわ」
「意思を持った時は、あんたの首が刎ね跳ぶ時よ」
「……ふぅん、そう。貴女にとって、この部屋こそが『聖域』なのね」
「質問に答えろ」
 音が聞こえるほどの歯軋りが十六夜から漏れる。
 温度が上がる十六夜に対し、さとりはどこまでも空虚だ。
「深い意味はないわ。お燐の話を聞いて、少し興味を持っただけです」
「なら今すぐ帰れ。それか死ね」
「どちらもお断りよ。ようやく貴女の中が見えてきたところですもの」
 それではもう一つ、と、

「十六夜。貴女にとって、『彼女』は何?」

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------


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